台風接近 強風の甲子園
二度の中断・・・
済美の名将 上甲監督
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本日は、平成16年8月19日。
今春の甲子園の覇者、済美高校と、古豪の中京大中京との一戦を観戦!
本日、台風が九州から接近していて、前日は「無理だなこりゃ・・」と思わせる荒れぶり。
朝から雨はひどくないものの、強風が吹き荒れる。
野手にとっては、集中力を欠きやすい強風。そしてフライ捕球も嫌な感じ。
済美は、2年生の福井投手が主戦。中京は、右腕小椋投手。
どちらも142キロの速球が武器。小椋君は、チェンジアップみたいな落ち球も投げる。好投手だ。
初回、済美の核弾頭・甘井君が目の覚めるような先頭打者ホームラン。
しかし、2回からは息も詰まる投手戦となる。
エントモが最も気にする6回表の守備。
グランド整備のインターバル後に試合は動く。
先頭打者がヒットし、その後無死満塁と済美に襲いかかる。
この回、中京は済美の踏ん張りもあって1点しか取れなかった。
その後、両チームは鍛えられた守備を存分に披露する。見応えのある守り合い。
見ていて面白い。両チームの質の高さがうかがえる。
8回に、急にバケツの水をひっくり返したような豪雨。たまらず中断。
同点だし、再試合などの不安がよぎる。
たぶん他のお客さんも、同じ気持ちだったのだろう。
こぶりになって選手がベンチから出てきた時、大きな拍手が沸き起こる。
その8回裏に済美は、2死満塁まで詰め寄るも無得点。
後半は中京が流れを支配していた。もうちょっとの詰めが甘い。
得点が両チーム入らないが、水面下の駆け引きが想像でき面白い。
結局、済美は1死後のヒットを送って、2死2塁。そして1番本塁打を打ってる甘井君を敬遠。
2番小松君は、内の際どいストレートを見送って、ボールと判定。
バッテリーは落胆の色。捕手がアクションする時は、大抵ストライクのことが多い。
がっくりした次の球を、小松君は見逃さずサヨナラ。
小椋投手は、決まったと思って一旦集中力が切れた。
その一瞬の気持ちの揺らぎは、次の球を投げる時の指先に現われる。
エントモの現役時代も、こういった選手の勝手なジャッジでこういう事象が多々あった。
あくまでも裁くのは球審。選手が自分で判断してはいけないのである。
こういう甲子園のレベルの高い試合でも、そういったことは普通に起こる。
普段の練習や、試合の中でしっかりその辺を整理しておかないといけない。
この試合、守備での再三の好プレーがあった。
済美の選手は、ベンチに帰ると、上甲監督が頭をオーバーアクションで撫でてくれる。
選手の心をつかむのが上手な指揮官。恐れ入る。
たぶん、練習では厳しい方だと思う。妥協しない方だと思う。
そうでもないと、創部3年で全国制覇は出来ない。
済美が春勝った理由が少しでも分かった気がした。
エントモ個人的にも好きな監督である。
厳しい時にはもちろん厳しく。しかし、良いプレーは素直に認める。誉める。
1回戦の済美と秋田の試合も見たが、済美はタレントが揃っている。
なんとなく勝ってきたチームでないのは、2試合を観戦し確認できた。
普通のそこらへんの社会人チームは勝てないなぁ、済美に。これ本音。
常勝済美
済美の練習が見たい。ちょっと愛媛なので遠いなぁ・・・
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