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平成16年10月07日  駒大苫小牧高校 vs 北海高校


駒沢側スタンド!熱狂!!

北海側スタンド!熱狂!!

北海先発 石村投手

駒沢先発 松橋投手

投球後 バランスが良い・・

北海4番 美馬君

序盤の駒沢の攻撃

元気印の白岩君!
なんか気になる選手です!
本日は、平成16年10月07日。

札幌円山球場にて、秋の高校野球北海道予選、駒大苫小牧VS北海との対戦。
秋にもかかわらず、本日の天候は20℃オーバーの陽気。半袖の人達も多い。
天候もすごいが、観客もすごい!な、なんと高校野球の北海道予選で1万1千人の観客!外野開放。
両校全校応援。
駒大苫小牧高校の吹奏楽部は、今年の大会で全国優勝したらしい。(未確認)
いつも球場で素晴らしい演奏を聞かせてくれるが、「なるほど」。全国レベル。
北海は今大会、優勝候補の一角の北照高校を延長で撃破し、古豪復活にかける。
試合が始まる前から、球場周囲の違法駐車で苦情が入り、球場アナウンスでも注意を促す。
それほどの熱狂ぶり。
試合前に、駒沢の茶木コーチが周囲にいたので、「3年生はどうしています?」と尋ねると、
「スタンドで応援しています」とのこと。
彼らを見に、近くまで足を運んだファンもいるはず。北海道では下手な芸能人より顔が知られている。

北海は、石村君が先発。彼は、以前室内練習場でピッチィングを見ているが、その時は上投げ。
大会前にサイドスローに変えたということで、本日の投球に興味があった。
駒沢は、147`腕松橋君が今大会初先発。予選では、調子を崩し、本来の投球には程遠かったらしい。
駒沢は、前の試合4番だったサイクル林君を3番に。今日の4番は津島君(捕手)。

初回、松橋君は三振2発の好発進。140`のストレート主体だ。
1回裏、2死から林君が鮮やかなセンター前H。
茶木コーチいわく、調子を崩している林君だが、大事な試合で1打席目に結果を残すところが彼らしい。

初めに好機を迎えたのは北海。
2回、先頭4番の美馬君のHを皮切りに犠牲バントで2進。後続がたたれて流れが来ない。
2回裏、先頭の本間君が2−3から死球をもらう。この死球の影響は大きい。
その後、石村君は突如制球を乱す。四球を挟み、バントで1死2・3R。
エラーなども重なり、1死満塁の好機に9番松橋君。
なんと、セカンド牽制暴投で駒大先取点。1−0。
アウトに取ろうと必死になるのは分かるが、そもそも打者は9番の松橋君。
この場面、そんな際どい牽制はエントモの辞書にはない。
仮に、牽制をして2Rのリードを小さくすることは考えられるが、勝負所がちょっとずれていた。残念。
この守備のミスに付け込み、辻君の内野安打で追加点。2−0。
先制点を許したくない北海が、逆に自滅。
投げているのは松橋君。この時点で、北海は彼から3点取らないと勝てない状況に追い込まれる。

3回裏、北海石村投手は、林君にストレートの四球。
バントで2進後、暴投で3進。ここで斎藤君に投手交代。
石村君のフォームを凝視したが、制球を乱す(一定にならないフォーム)に見えた。
能力がある投手なので、少し勿体無い。来季に向けて修正が必要とみた。
さて、1死3Rで本間君。前の試合で右中間に本塁打を打っている強打者。
彼の打撃に注目した。彼は自分の懐まで投球を呼び込んでセカンドに内野安打。
高いバウンドの内野安打だったが、ある一定の「引き込み」がなければああいった打球は行かない。
タイムリー3−0。
この後が、駒沢らしい戦い。続く岡山君が、狙いすましたようなセフティバント。
この場面を見て、3年生の桑原君を思い出した。
後輩が先輩の良いところを見て勉強し、そして自然にそういったプレーが出てくる。
この時、「駒沢は強い」。と感じた。
この後、得点は出来なかったが、自分達の流れを相手に渡さないようなプレーをする駒沢。試合巧者。

中盤、松橋君を観察したが、少し前に体重が乗り切っていない。
リリースの多少のばらつきは、そういったところにありそうだ。
しかし、余りあるスピードとキレのある変化球で北海打線を寄せ付けない。
本日2番打者の五十嵐君にも注目した。
エントモの目では少々調子が悪いように見受けられた。
打つフォームはさほど変わっているように見えない。
甲子園の時と違うのは、ヒッティングポイント。
良いときと比べると、ボールひとつ位ポイントが前過ぎる。
逆に差し込まれたりしているように見える。ポイントの修正で元に戻るので
「軽症」といえるだろう。
全体的に駒沢の選手を凝視したが、エントモはうなずく。
詳細は明記出来ないが、試合巧者とでも言っておこう。

結局、北海は松橋君に3安打散発の完封を許す。スコアは3−0。
松橋君に手も足も出なかった。
北海は、事前のゲームプランで1−0でしか勝機は無いとシュミレーションしていただろうか?
エントモなら、松橋君相手に1点を取りに行く野球。逆に失点しない野球を目指すだろう。
1点だけ取れればと思っていれば出来る作戦。面白い発想。内緒です。
強いチームに対して、普通に正面からぶつかればはじかれる。
来期、春以降の大会で、北海は楽しみ。
なぜならば、身をもってこういった経験をしたから。
何をすれば北海道で一番になれるか、今後試行錯誤するであろう。良い経験だ。

さて、駒沢。強い。
甲子園まであと2勝。
松橋君、津島君のバッテリーは、
北海の後半の変化球の反応に大きなヒントがある。
たぶん、選手が気づいていなくとも周囲は気づいているはず。
それが理解出来れば、死角なし。