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平成16年10月10日  駒大苫小牧高校 vs 札幌藻岩高校


円山グランドキーパー!
本日は、平成16年10月10日。

札幌円山球場にて、秋の高校野球北海道予選決勝、駒大苫小牧 VS 藻岩を観戦。
少し前の天気予報は台風の影響で荒れる見込みだったが、穏やかな曇り。
今日の一戦、日本ハムのヒルマン監督もネット下で観戦していたらしい。
駒沢は、春からの地区予選から27連勝中。

駒沢の強さって何だろう?

今後対戦していくチームは、ここから謎解きしていかないと勝てないだろう。
今日はもちろん両校全校応援。勝てば来年の選考会はあるものの、ほぼ甲子園。
藻岩高校は、全道大会も初めての出場。
初めて出場校が、全道の決勝に残る快挙。快挙である。

たぶん、歴代の藻岩OB、地域住民の方々など沢山円山に足を運んでいるに違いない。
1万人を越す中で野球が出来るなんて、人生でも経験出来ない人がほとんどだろう。
いい経験をしている。両校ナイン。
野球をして、続けていなかったらこういった経験は出来ない。野球に感謝だ。

本日の駒沢の先発は、松橋君 − 田中君バッテリー。
今日は田中君が捕手。試合中、君に穴があくほど観察していたエントモ。
松橋君は、7日以来の登板で休養十分。
一方、注目の藻岩は左腕高島君。一瞬耳を疑ったが、チーム事情があるのだろう。
初回、藻岩は1番日置君がアウトハイのストレートを鮮やかにセンター前H。
石井君送って2進。絶好の先制チャンス。しかし、後続が続かない。
1回裏、1番辻君にストレートの四球。続く五十嵐君も四球。
高島君は自分のペースに持ちこめない。
いつもなら、3番林君にバントを命じるが、ここは打たせた香田監督。
2球の変化球で追い込んだが、バッテリーに余裕がない。
続く3球目に同じ変化球を投げて、林君に先制打を浴びる。1−0。
無死1・2Rで4番津島君に送りバント。香田采配が決まる。
5番本間君が、今大会8打数7安打の大当たり。打席内でも自信に満ち溢れている。
思い切ったスイングでサード強襲ヒット!2点タイムリー、3−0。
電光石火の攻撃。前の準決勝の知内戦を見ているようだ。

投手の立ち上がりについて、講演でお話するが結構ここでつまずくチームは多い。
最初からトップスピードで投げれるような工夫も必要だし、
考え方も工夫が必要。
どうしても無難に乗り切りたいという気持ちが、マイナス方向へと導く。

2回表、松橋君のストレートは今日も走っている。
前回の北海戦より威力が感じられた。圧巻の3連続三振。前の回も合わせて4連続。
2回裏、その松橋君の勢いが打線に乗り移る。
1死後、田中君が四球で出塁すると松橋君が送る。2死2R。
辻君が死球をもらい、五十嵐君が内野安打。
この大会、試合毎に調子を上げてきている林君に2死満塁でまわる。
彼のレベルの高い技術を垣間見る。
左投手のインコースのストレートを腕をたたんで
インサイドアウトにバットを出す。
そして打球は左中間へと飛んでいく。
良い打ち方でないとあの方向には飛んでいかない。素晴らしい逸材だ。5−0。

4回裏、2死2Rで五十嵐君らしいタイムリーヒットで追加点。6−0。
彼は、土壇場に強い。試合終盤や、2死から打席に立つと雰囲気がある。
そういう星の下に生まれてきたのであろう。
しかし、その影には
相当の「努力」があることを忘れてはいけない。
2死3Rで林君が8Hタイムリー。誰も止められない。7−0!
左の変化球を
頭を残してセンター方向にぶつけていく。高度なテクニック。
エントモ好みの打ち方。

5回裏、この回から昨日好投した武藤君にスイッチ。遅い。試合は決した後だ。
乱打戦が期待できる相手投手陣なら分かる。
しかし、相手投手は松橋君。
実は、前の日、藻岩の武藤君を見て感じたのは、「駒沢も打ちあぐむかも・・」。
その彼が先発しなかったのは大きい。駒沢も彼の存在をマークしていただろう。
藻岩守備陣は、2死1塁で3ゴロをセカンドに送球してしまう。
アウトカウントを間違えた。普段のプレーが出来ない、甲子園のかかった試合。
元気だけでは事態は好転しない。突っ込んだメンタル的も必要だろう。

藻岩は終盤にきてチャンスらしいものを得る。
7回表、3番宮越君が四球。松永君が内野安打で粘る。
1死2・3塁でショートゴロの間に値千金の1点奪取!大きな1点だと思う。

8回面白い場面に気づいた。
2死1R(走者1番辻君)で五十嵐君が打者。武藤君は変化球を多く投げる投手。
盗塁を警戒するあまり、2球連続でストレートを投げる。
その後、次球を狙いすましたかのごとく、変化球をしっかり打つ。狙っていた打ち方。
走者も変化球だろうという予測がつくが、見越してのスタート。
結果エンドランみたいな形に。
監督が配球を読んでの采配か、選手たちの読みでの判断か、どちらだろうけど
質の高さを感じさせてくれた。
逆にバッテリーは、そういった「裏・表」を考えながら駆け引きすると面白い。
野球は奥が深い。
2死2・3Rとし、林君が6打点目となる2点タイムリーを放つ。脱帽です。9−1。

9回裏、宮越君を三振に取り、松橋君は本日12個目の三振奪取。
藻岩は4番松永君がヒットして、最後の意地を見せてくれる。
次打者がセンターに鋭い打球を飛ばしたが、今大会目立って活躍している本間君が、
ダイビングキャッチのファインプレーでゲームセット!駒沢が勝利した。
ん?
そういえば、夏の全道大会決勝でも、確か最後の打球をレフトの原田君(3年生)が、
ダイビングキャッチで甲子園を決めたような気がする・・・。
何かの偶然か。

試合が終わって、藻岩に大きな拍手を送った。
彼らにも甲子園の可能性はある。
21世紀枠だ!
両校は甲子園決定ではないが、選抜される来年に大きな期待が持てる。
駒沢は、
今後私生活を含めたしっかりとした行動が求められる。
今後彼らに注がれる目は、温かい目と厳しい目があると思う。
それも全国制覇した学校なら宿命。
一冬越えて、どんなチームになっているのだろう?
来年の登録選手の中に、今日活躍した選手はいなくなっているかもしれない。
その位競争は激しい。そんな中で切磋琢磨してチームは強くなる。

今大会地区予選、初戦で室蘭大谷と延長11回5−4、2回戦で苫小牧工業に5−4辛勝。
時間がなくチームが出来ていない状況で、苦しんでの勝利。価値がある。
来春まで十分過ぎる「時間」がある。
どんな負けないチームが出来るのだろう・・・。

駒大苫小牧高校!おめでとう。
周囲で支えている方々にもおめでとうと言いたい!