平成16年10月22日 西武ライオンズ vs 中日ドラゴンズ (日本シリーズ第5戦)
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本日は、平成16年10月22日。
本日も同じく、もちろん球場で見ているわけではなく、テレビで観戦。
1戦1戦すべての試合で醍醐味があり、日本一を決めるにふさわしい試合の数々。
新聞等では、視聴率の低迷をさかんに書いているが、面白いものは面白い。
今日の試合は中日の勝利に終わったが、色々なシーンで楽しませてくれた。
まずは3回表。
中日荒木選手が、左中間に鋭い打球を放つ。
レフト和田選手のまずい送球の間に3塁まで進塁。
ここで特記すべきは、打った瞬間の1歩目から手を抜かずに、全力疾走を貫いたこと。
プロであれば当然という見方もあるが、レギュラーシーズンでここまでしない選手はゴロゴロいる。
素晴らしい走塁を全国の視聴者に見せてくれたことに感謝だ。
その後、1死3Rから内野ゴロで先取点。
ショートゴロでホームへ送球した間に得点するが、ここに注目。
西武の中島遊撃手が結果FCとなったが、守備位置はあそこで良かったのだろうか?
3Rが荒木選手だったこと。人工芝の球場だったことを勘案すると、もう少々前でも良かったかも。
結果、焦って暴投投げる位置に問題があったと思う。
相手走者を考えての守備位置が、あの場面では求められていたと思う。
今日の川上投手は非のうちどころがない。
130後半のカットボール(速いスライダー?)、140前半のシュート、遅いカーブ。
もうどれをとっても一級品。打席に立つ打者が可愛そうだ。
6回裏、細川選手にレフト前を打たれるまでノーヒットの内容。
そして代打小関選手が右中間にあと30aで本塁打の打球。
ここから素晴らしいプレーが!
カットまで迷わず投げて、荒木二塁手は捕って振り向きざま矢のような送球。
カットの位置まで走るのに、捕手とのラインが一直線になるようにしっかり入っている。
当たり前のようだが、案外飛ぶ方向によっては難しい。
その後、ワンバウンドでストライクを投げて、谷繁捕手が完璧なブロック!ホーム刺殺。
たぶん、高校野球の審判なら走塁妨害を取るタイミング。
あれを妨害と言えば、捕手の見せどころがなくなる!
素晴らしいプレーだ。
外野手のクッションの処理、中継の選手、そして捕手のブロック。
すべてのプレーが完璧でないとアウトに出来ないタイミング。
さすがプロです。勉強になる。
西口投手も負けてはいない。
絶妙な配球と、遅いカーブ。そしてキレキレのSR。調子は良さそうに見えた。
チョットした制球ミスで四死球を出してしまい、タイムリーを打たれた展開。
制球で感じたのは、プロの球審のレベル。
以前、現役のパリーグの球審の方とお話する機会があったが、「センチの世界」のジャッヂ。
ここでは明記できないが、そんな世界を思い出させてくれた。
「ボール半分投げ分ける投手、その投球を見分ける打者」
今日の両投手を見ると、そういった駆け引きが見えて楽しい。完成度が高い。
同じ球速で、違う方向に曲がる球を持つ両投手。
打者の立場からすると難易度は高いと思う。
終盤、中日川上投手はピンチを迎える。
2死1・3Rで、中島選手。一発が恐い場面。
バッテリーが選択したのは、インコースシュート。
初球ボール気味のシュートを無理に打ちにいって詰まって、ショートゴロ。
中島選手は、他の試合でバックスクリーン方向に本塁打を放っている。
この意識が強ければ、あの球には手を出さなかったに違いない。
「自分が・・・」という気持ちが強かったかもしれない。強引すぎた。
バッテリーから考えると、一発が恐いのにインコースへ投げた。
これは、川上投手のコントロールの良さ、打者心理の読み(つり球に食いつく)、
などが冷静に判断できていたと思う。
ストレートならひかかって甘くなり長打も考えられるが、場面は1・3R。
死球でも満塁。満塁の場面ではなかったので、初球は大胆につけた。
シュートという球種も川上投手のシュートは、球速が落ちないので有効だった。
インコースでいながらにして、限りなく安全に近い球だったような気がする。
あの場面は終盤の大きなポイントだった。
8回表、西武長田投手のフォークに細川捕手は反応できない。
痛恨のワイルドピッチ。ミットで捕りに行った。伊東監督渋い表情・・・。
その後、2死満塁で英智選手のセンター前か?!という打球を西武高木二塁手は好捕。
ポジショニングが素晴らしかった。配球の読み、打者の傾向、投手の力量・・・。
すべてを分かっての守備位置だったのだろう。
テレビで見るとそこまで映らないが、球場で見るとそういったところまで見れる。
だから球場に足を運んでの観戦が面白い!
最近、プロ野球のスカウティングの不祥事や、球界再編の動きなど動きは激しい。
しかし、野球自体は変わっていない。面白いものは面白い。良いものは良い。
来期はどんな感じでプロ野球がみれるか分からないが、楽しみである。
しかし、今、目先の日本シリーズを存分に楽しみたい。
しかも7戦まで見たい。贅沢な要求・・・。
皆さんも、テレビにかじりついて観戦しましょう!
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