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平成17年3月24日    第77回選抜大会 駒大苫小牧高 VS 戸畑高校


今日はかなり寒いです!!

駒沢 田中投手

おなじみの駒沢スタンド

戸畑スタンドも盛り上がる

戦況を見守る香田監督

試合終了、健闘を称え合う

アルプスに感謝!
本日は、平成17年3月24日。

寒い、寒い、寒い、ここは北海道だろうか?!と、思わせる寒さ。
甲子園にて、駒大苫小牧VS戸畑高校を観戦。
春の甲子園は波乱含みである。どの高校にもチャンスがあるのではないか。
昨年の夏に北海道に真紅の優勝旗が渡り、北海道にハンデなしと言われたが、春は別。
やっぱり、雪がない本州は有利だ。土の上で練習が出来ない北海道は、春は不利だ。
しかし、同じ土俵に立ったら勝負事はそうも言ってられない。

昨日の順延で、両チーム一日のインターバルがあり、気合の入れ直しだ。
意外に、戸畑は開会式の「勢い」でそのまま試合をしたかったに違いない・・。

後攻の駒沢の先発投手は「田中投手」1年生投手だ。
2年の松橋投手を押し抜いての先発。余程調子が良いに違いない。
一方、戸畑の先発はエースナンバー木下投手。左腕の投手だ。

戸畑初回、先頭打者がヒットしいきなりチャンスを迎えるが、田中投手が冷静にバント処理。
2封し、次打者の時、エンドランがかかる。
走者は、エンドランの時に、当たる時には打者の方を見ないといけないが、チョンボ。
セカンドフライで走者は帰れなかった。細かいことだが大きなミスだ・・。

駒沢初回、この日先頭の林主将が初球を思い切りスイングしてファール。
昨年の積極性がそのままだ。
そして追い込まれながら右中間に三塁打。この回先制。
戸畑は、捕球する前に送球する方向を見てしまい、ジャックルするなどのミス。
駒沢のマズイ走塁もあり、1点でよく収まった感。

戸畑2回、キーポイントの3・4・5番打者を上手く打ち取っている。
この日先発の
「小山捕手」の配球が上手。思わず目を細めた。
よく勉強している。この一言に尽きる!

駒沢2回、2死から粘って林選手に下位打線がつなげる。2死1・3Rでタイムリー。
彼は野球の神様に好かれている。甲子園では必ず活躍する。大舞台に強い選手だ。

その後、戸畑は左の木下投手をスパッと諦め、右のエースの矢野君にスイッチ。
サイドからくり下ろす癖球は面白い。テンポの良い投球。
駒沢の五十嵐選手も工夫して打席に入る。面白い攻防だ。
さて、中盤まで矢野投手が踏ん張っている。素晴らしい投球だ。
駒沢の田中投手もMAX143キロ、そして変化球も冴える。
戸畑の打撃陣に「振らせていない」!小山捕手との息も合っている。危なげない。

戸畑6回、チャンスが訪れる。
昨年も、よく観戦記で紹介していたが、グランド整備が入った直後の先頭打者。
強く意識しないと、どうしても守備側はマイナス方向にいってしまう。
面白いように点が入る6回表。
駒沢の田中投手は、6回表、直後の先頭打者に初球『死球』。やってしまった。
結局、この回1失点。次回の反省点だ。

この後、戸畑ペースで試合は運んでいく。
失点しなかったのは、田中投手のフィルディング。
再三のピンチに、自分のフィルディングで窮地を脱する。
投手は投げるだけではない、ということを痛感する。
最終回に入っても球威は落ちない。142キロを連発。
小山」捕手も、2刺殺するなど守備でも盛り上げる。

『しのぎきった』

こんな印象が残った後半の試合展開。
戸畑は、しっかり犠牲バントをしたり、走塁をしっかりしていれば展開も変わっていたかも。
しかし、開幕の試合としては好ゲーム。
9回に林二塁手の前に、ボテボテのゴロ。
待って捕球しようとし、バウンドが変わってジャックル。
回が進むにつれ、グランド状態が悪くなるところ程、積極性が必要なことに気づいただろう。
次戦への課題を頂いて二回戦進出。

駒沢は、昨年夏優勝で加熱する報道陣にプレッシャーをかけられている。
報道陣が色々と書きたいのは分かるが、逆効果になっていることにも気づいて欲しい。
やっているのは高校生。まだ半人前の大人だ。「仕事だ」と言われればそれまで。
駒沢サイドはちょっと眉間にシワを寄せる。同感だ。
強豪チームの口が固くなっていく理由がどこにあるか、第三者から見ると一目瞭然。
高校野球は情報戦。
ともあれ、春の甲子園で駒大苫小牧は初勝利。おめでとう!

戸畑は福岡代表。
大阪入りした後での、大地震。
不安の中での試合だったと思う。その中で闘った彼らに敬意を表したい。