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平成17年5月30日    駒大苫小牧高校 VS 帯広白樺学園


苫小牧スタンド

逆転し喜ぶ、白樺ベンチ

ガチンコ勝負!
本日は、平成17年5月30日。

札幌の今日の天候は晴天!日差しも強い。
仕事の打ち合わせを終わらせ、円山球場に足を運ぶ。
すると、駐車場は満車で、動物園の駐車場しか空いておらず、そこにとめる。

平日ながら、駒苫効果。
球場は結構の観客。バックネット後方での観戦となった。
座る位置が悪かった。ヤジ将軍の近く。マナーが悪い。
高校生のプレーに対し、「馬鹿野郎」を連発。あなたが馬鹿野郎です・・・。
ま、付ける薬のない人は、ほっといて、話に戻ろう。

駒大苫小牧は甲子園で完敗し、鍛え直しての春季大会。
地区では、圧倒的な力で勝ち上がったが、あくまでも夏への準備の大会。
香田監督も、その辺の意識はしっかりして望んでいることと思う。

「春の甲子園後、夏の大会までが難しい」

と、言われるように、精神面・体力面でのコンデショニングが大変。
春の甲子園で
「課題」が浮き彫りになり、必死に取り組んだことと思う。

さて試合は、苫小牧は岡田投手(左腕)が先発。帯広は背番号18の中川投手。
どちらも、スピードは無いが丁寧に投げこむ投手。
試合開始後に目立ったのは、苫小牧の選手の動き。
きびきびとして動きに切れが見える。

先頭の苫小牧の辻選手は、セカンドゴロで果敢に一塁にヘッドスライディング。
想いが伝わる。
2回、試合が動いた。苫小牧の攻撃で、相手のFCでチャンスを広げる。
1死2・3Rで6ゴロでホームアウトのタイミングも、野手が暴投。
どこかでFCを引きずっている感じがしたミス。防げた失点だ。
しかしながら、苫小牧の走塁ミスなどで、結局2得点で終わる。

3回、帯広は反撃。連打でタイムリーがうまれ、1点返す。
しかし、勿体無い「走塁ミス」でチャンスを広げられない。

4回、苫小牧はすかさず、強風ヒット(強い逆風)にてチャンスを広げ、
またも送球ミスのFCで、帯広は傷を広げ野手のマズイ判断もあり失点。
判断する事前の準備、考え方が上手くいってないように感じた。
その裏、帯広は反撃の狼煙。
苫小牧の、捕手・中堅手のまずい送球などで加点。
同点に追いつくも、またも帯広のまずい走塁。
チャンスをミスミス逃している。
外野手の守っている位置、もしくは肩の強さを把握していれば防げるミス。

5回、苫小牧は2死満塁から山口君が、走者一掃の2塁打。値千金。
しかし、1死からの走塁ミスなどがあり、両チーム、走塁でのミスが続く。
その裏、及川君が登板するが、白樺打線につかまる。3失点(7苫−6帯)
ここで一言、
甲子園で劇的に飛躍した小山捕手
今日は、キレがなかった。リードのキレが。
ここでは、明記しないが、もう一度「弱者の闘い方」を思い出して欲しい。
どんな投手に対してもスタイルは変えないほうが良い。
考え方のスタイルだ。

ここまで失点は重ねているものの、帯広バッテリーはインコースや遅い球
を効果的に使っている。意図はスタンドでもみてとれた。素晴らしい。
失点は重ねているものの、「我慢している」の表現がしっくりくる。

後半、エースナンバー松橋投手が登板。
甲子園でも見たが、まだ課題をクリアしている途中段階という感じ。
まだ時間があるので、向上する余地はある。焦らないで欲しい。

6回、帯広は、相手内野手の失策から得点。効率の良い攻め。
松橋投手のストレートを芯に当ててヒットを重ねる。
白樺は、挑戦者らしく思い切ってスイングしている。
走塁で少々のミスはあるものの、
「積極性」は素晴らしい。声も出ている。

終盤、苫小牧は追い詰めるも、ライナーゲッツーなどで得点出来ない。
同点で迎えた8回、ワイルドピッチなどでチャンスを広げ、2得点。
9−7で初めて帯広がリード。
0死3Rの大チャンスを、苫小牧クリーンアップは帰すことが出来ず、終戦。


北海道で、昨年春から無敵の27連勝を続けていたが、今日で切れた。
でも、苫小牧にとっては夏に向けて気持ちを入れ直す良い機会。
次回期待だ。
一方、帯広は素晴らしい戦いぶりだ。
走塁でのミス、守備でのFCが多々あったが、積極性で福と転じた。
これで、夏の大会の「北・北海道地区」の本命にのぼっただろう。
選手も自信が沸いてくるだろう。のると高校生はすごい力を出す。
例え、途中で敗戦しても、夏への大きなお土産は出来た帯広。

負けても良い。
すべては敗戦から大きくなる。
この敗戦を「糧」にもうひとまわり大きくなって欲しい。


香田監督は、もう
「夏」を見据えているに違いない。