平成17年7月2日 札幌篠路高校 VS 札幌白石高校
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本日は、平成17年7月2日。
高校野球札幌地区予選、このブロック強豪だった札幌日大高校を撃破し、勝ち上がってきた篠路。
篠路といえば、西武に入団した渡辺捕手がいる。退団後、サンワード貿易(社会人野球)に入り、
ふたたび日本ハムに入団。退団し、現在は沖縄電力(社会人野球)でプレーしている。
今年が開校20周年で、その記念に初出場の華を添えたいところだ・・・。
白石高校は、数年前全道大会に駒を進めており、今回も久々の出場を狙っている。
有名私立高校が台頭している中、公立高校同士の決勝は珍しい。
ここまで来たら「代表になりたい」と思っているであろう両校。
精神的な面で、どう左右するかがこの試合の見所だ。
先制したのは2回裏白石の攻撃。
先頭がライト前ヒットで出塁し、次打者が2球連続のバント失敗。
2ストライク後、エンドランで打たせて成功。無死1・3塁の絶好のチャンス。
死球も絡み、無死満塁で8番打者。
2−1からスクイズをして空振り、ダブルプレー。
その後、2死2・3Rでレフト前ヒット。先制するも、2Rがホームでタッチアウト。
あれだけの状況で、1得点。
篠路が凌いだといえばそれまでだが、白石の攻めも悪かった。
その後、白石は2死から長打でタイムリーを重ねるなど、中盤までは完全に流れを支配。
5回終わって5−0で白石がリード。
誰が見ても、試合展開を考えればコールドペース。
しかし、ここからが高校野球である。
6回、アクシデントが白石を襲う。
エース町田君が指を気にしている。
「爪が割れた」「豆がつぶれた」
の、どちらかであろう・・・。
その後、急に制球が乱れる。なんとか6回は抑えた。
7回に捕まる。
3連打で2点返す。2死からサード強襲で3点目。あっと言うまに2点差、5−2。
8回には、四球を皮きりに2死からタイムリー。篠路の執念、恐るべし!
土壇場で1点差に詰め寄る。
9回、1死から四球・ヒットで1死1・2R。牽制で暴投を投げて、1死1・3R。
無駄な動きから、傷口を広げる白石。勿体無い。
その後、スクイズを外した球がそれて暴投でワイルドピッチ。同点!!延長戦に突入。
ここからが、伝説の試合!
篠路は、10回表2点取った!誰しもが「篠路だな」って・・。
その裏、白石はバント悪送球などで、な、なんと追いつく。
・・・
その後は、考えられないエラーの連続。
1死2・3Rからサードゴロで目の前の選手を挟む。
3塁ベース上で二人のRが揃ってしまったが、タッチをしたら3Rが飛び出してタッチアウト。
ルールを知っていれば防げたミス。
その後、両チーム「ヒモの切れた凧」のように、ミスを重ねる。
支部決勝とは思えないミスも多々あった。結果は篠路の勝利だ。
全道初出場である。篠路、左腕の見澤君が頑張った。
この試合、見ている観客にしてみれば「面白い試合」だったが、両チームの指導者からすると
ミスの連続だったので、心苦しい試合だったに違いない。
当たり前のことを当たり前にすると、こんな展開にはならなかった。
また、心の緩みや動揺が如実に現われた試合でもあった。
「精神力」「心の動き」
は大切だ。心が乱れれば、プレーも乱れる。
白石は「投手のアクシデントがなければ・・・」
と思っていると思う。でも、それだけではない。負けた要素は沢山あった。
そこに気づき、修正していけば大きく成長するだろう。
篠路も、課題は多いが初出場ということで、未知の世界にチャレンジして欲しい。
最後に・・・
「バント失敗多かったなぁ」
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