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平成17年10月08日  駒大苫小牧高校 vs 北海道栄高校
        

香田監督寒そう・・・

栄 佐々木投手

栄のオレンジ応援団!

駒苫歓喜!

よっしゃーの声が響く

聞きなれた校歌・・・

慎重に話す香田監督

主将田中投手「100点」
本日は、平成17年10月08日。

今日は12時半からの試合ということで、混雑を予測して、球場に11時に到着。
球場に隣接している駐車場は満車。円山動物園の駐車場にとめる。いつもどおり。

ここまでの道のりを考えると、駒苫は棘の道だったに違いない。
新チームになってチーム作りに時間を要したのはわずか。
監督も当然だが、選手も「どうだろう・・・」の気持ちが強かったに違いない。
昨日の旭川実業の試合で初めて接戦。を制し、進化したに違いない。

一方、栄は、昨夏の決勝で駒苫と対戦し、甲子園を逃した。
駒苫がいなければ、北海道では連続数回出場しているチーム。
打倒駒苫の気持ちはどのl高校よりも強いに違いない。今日の意気込みを感じる。

駒苫の先発はエース田中君。前日160球以上を投げているが連投になる
田中君が連投が出来るのは、まず、体が十分に出来ていることが上げられるだろう。
それと、投げ方だ。投げ方に無理がない分、たくさんの球が投げられる。
投げ方が悪いと、球数が少なくても披露は激しく、回復も思うようにいかない。

「投げ方」「フォーム」

は、重要になる。無理のない投げ方であれば球速も伴い、思い描く活躍も出来る。
「速い球を投げたい」ではなく、「正しい投げ方を身につけたい」が正解。
身につけば、結果はついてくる。結果だけ見すぎて「過程」を大切にしない選手が多い。
気づくと新しい世界が見えるのだが、見ないで野球生活を終える選手がほとんどだ。


おっと!開始前にスコールみたいな雨が降ってきた。
この時期の北海道の雨は冷たく身にしみる。
駒苫の守備練習後、若干のインターバルが設けられ栄の練習となった。

先攻栄、後攻駒苫で試合は開始された。
初回、栄の先頭打者がライト前にヒット。初回に先制する!
初回の駒苫、山口君がレフトにヒット、送って3番鷲谷選手が二塁打、この回2得点。

2回の駒苫の攻撃、小林選手の二塁打でチャンスを掴むも走塁ミス。無得点。
このミスをカバーしたのが、田中君。3回、打った瞬間の本塁打。
彼が出場した全試合で本塁打。この大会
4本目。手がつけれない。すごい。

栄は初回は良い攻撃をみせたが、以降沈黙。田中君が立ち直った。
連投で前日160球以上を投げている投手に見えないスタミナ・キレ。
想いが伝わる投球だ。先輩が築いたものを引き継いでいく力強さ。

栄は継投で躊躇したように思える。
前日、4投手を継投して勝ち上がってきた。
横並びの実力なら、どのタイミングで投入するかが大きな分岐点となる。
引っ張りすぎはいけない。絶対的エースなら別だが。
駒苫田中投手が投げている試合は、最少失点で接戦に持ち込まないと、
選手の士気は一気に落ちる。3点離されたらモティベーションは下がるだろう。
選手間、ベンチでのトークは元気があっても心の中では「ちょっと難しい」といった
弱気の虫が頭をもたげる。そういう展開にならないような戦略が必要だ。

じゃ、どうする?
4枚の投手を駆使して凌ぐしかない。
絶対的投手という感じではない。ちょっと勿体無い。
事前準備こそ最大の戦力となる・・・。

栄   100000001  2
駒苫  2012
111× 15

一方的になってしまった。試合内容は割愛。
9回に栄は維持を見せる。
二連打で無死1・3塁。タイムリーが出たが、今日田中投手の15個目の三振で終戦。
最後の球は、甲子園でも投げた外の剛球。自分で大会の幕を閉じた。圧巻。
インタビューで「今日の自分に100点」で場内は沸いた!
そうであろう、このきつい状況での大会で優勝。
選手個々のモティベーション、セルフイメージの高さが伺えた大会。
これで4シーズン連続の甲子園確実。

香田監督のインタビューを聞いていて感じた。
「相当きつそう・・・」
甲子園全国2連覇の監督でも、人は人。
彼は神様でもないしお釈迦様でもない。普通の人間である。
公人とはいえ、周囲は色々な意味で配慮する必要があると思う。
それが北海道民のやさしさではなかろうか?

第三者的見方をすると、この苦しい時期を過ぎるとすごい指導者となるだろう。
今もすごいが、もっとすごいことになると思う。
でも、今はそうは思えないで日々を過ごしているに違いない。

人の立場になって考えられる人達が増えることを切に望む!
まずは、駒苫戦士、スタッフ、おめでとう。甲子園V2に匹敵する優勝の価値あり。