平成17年11月15日 東北福祉大学 vs 九州産業大学
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本日は、平成17年11月15日。札幌からテレビにて観戦。
神宮大会決勝のこの日、高校の部は駒大苫小牧が優勝。
昨年から歴史を変えまくっている駒苫。来年の春の本命に躍り上がっただろう。
すごいね・・・駒苫。何がすごいって、田中君が4連投したのがすごい。
終わった後の手入れ、そして回復行為をしっかりしないと!
必ず、しわ寄せはくるので終わった後が大切。
大学の部。
東北福祉大学と九州産業大学の戦い。8回、1−0で東北がリード。
九州の攻撃で、先頭の代打1年生がヒット。
その時の配球で、追い込んだ球がインコースに良い球で完璧に追い込んだ。
その直後の球、外の変化球をレフトにヒット。配球に「?」がつく。
その打者のウィークポイントは、インコースと何でも打ちに行くこととみた。
追い込むまでの数球で捕手は読み取らないといけなかった。
しかし、投じた球は中途半端な変化球。
捕手の仕草を見ても、変化球を低めにといったアクションもなかった。
何となく打ち取りに行ったように見えた。
結果論ではないが、インコースに続けるか、低めにワンバウンドの変化球。
これが上策だった。これで打たれれば逆に切り替えがつく。
しかし、バッテリーは切り替えがつかなかった。
そうであろう。「しまった」といった後悔がにじみ出ている。自分たちの非を本能的に分かっている。
直後のストレートの四球。
続くバントの場面で、明らかに「やらせよう」としていた。
指にかからず、ボールが浮いて4球連続ボール。
普通に低めに剛球を投げるイメージだと最悪進塁バントで終わっていた。
「心の中」「考え方」
大きく結果を左右する。好投手を別人にもしてしまう要素。
野球はメンタルのスポーツ。
実は、この場面、先頭にヒットを打たれた後に監督がベンチを出て捕手を呼んで何やらお話。
投手起用や調子の話だったに違いない。それを見ている投手はどんな気持ちでいただろうか。
想像はつく。その後の四球・・・。
ランナー1・2塁になり、バント成功で1死2・3塁。
東北は、ここで積極的に守備体型を取れば、ミスを取り戻せたかもしれない。
フィールドに出ていた選手は、バント前に、「やばい」の気持ちが先行したに違いない。
投手は「やらせない」、野手も第一選択は「サード封殺」といった気持ちが欲しかった。
ストレートの四球を出した投手が次打者のバント場面を攻めれるか?無理だ。
簡単にストライクを取りにいった球をバント。
気持ち的に後手後手。
ここで投手交代。140後半を投げ込む投手を投入。
九州3番打者が初球、146キロのストレートを右中間に2点タイムリー。
駆け引きが見たかった。
1・2・3で狙っている打者。これは当然だろう。
バッテリーは、投げる前に、「三振」「内野フライ」の選択だっただろうか?
あの場面は「石橋を叩いて渡る」場面。
力量上位でも、変化球から入って「意外性」を見せつけ「精神的自分有利」とするべきだった。
しかし、自分の、たぶん自信のある球を投げて打たれた。
投げたバッテリーは「しょうがない」との意識かもしれないが指揮官は困る。
8回裏の1点リードしている場面だからこそ、面白い駆け引きがあり創意工夫が必要。
楽天の野村監督が見ていたら下を向いたに違いない(勝手な想像)
結果論ではなく、配球には上策・下策がある。その場面場面に適した配球。
どの野球層でも一緒である。相手がいて初めて野球は成立する。
自分本位の考え方は、時にして悲劇をうむ。
速球は抑えるための要素のひとつであるが、絶対要素ではない。
あの時の場面は、三振がベスト。追い込むまでの工夫が必要だった。
結果、九州が2−1で優勝!
野球って奥深く面白い。今年の野球観戦はテレビ観戦で幕を閉じた・・・
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