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平成18年3月25日 早稲田実業高校  vs 北海道栄高校
        
本日は、平成18年3月25日。

北海道のチームは、本日2連発の出場。駒苫の神宮大会の成果で2チームの枠をもらい出場。
駒苫以外の北海道のレベルを本州に見せたいところ。栄は、出場が決まってから20日も経っ
ていないが、言い訳はきかない。事前の準備は、北海道の代表としてしっかりしてもらいたい
ところ。我仲間も、早朝の便で甲子園に向かった熱血漢もいる。敬礼!

早稲田実業は、しっかりした軸、エース斉藤君がいる。
白にエンジの刺繍は、古豪の強さを物語っている。WBCの王監督の時代は確か全国制覇。
アイドル荒木大輔以来の春の甲子園勝利を目指す。

北海道栄は、元「道日大」という名で北海道の強豪校として知られている。
近年は駒苫に決勝戦で敗退する悔しさを数回味わっており、白老のオレンジが特徴的。

栄の先発は背番号10の浜崎投手。
立ち上がり早稲田は先頭の河西君がチェンジアップかフォークを三遊間に綺麗なヒット。
この後、ボーク。
投げる以外の基本的な部分が・・・残念。
その後、動揺したのか3連続四球で押し出し。早実は6番斉藤君がライトに2点タイムリー。
ここで、制球に悩む栄
バッテリーの配球の意図が見えない。軸がしっかりしていない

初回栄の攻撃、今大会屈指の右腕、斉藤投手。
斉藤君の初球は94キロのカーブ。こ気味より投球。神宮大会の試合を見たが、好投手。
投げるリズム、フォーム、球種、共に一線級だ。1死満塁で5番佐々木君。
四球の後の思い切りがなかった。結局追い込まれてインコースのSRで三振。
決め打ちをするべきだし、
積極的にいく場面だった。
試合展開を大きく戻すチャンスを失った。残念。
結局、立ち上がり不安定な斉藤君をつかまえられなかった。
好投手にチャンスはそんなにない。
事前にどうするかという具体的考え方の整理が必要だったような気がする。

二回、早実の攻撃。簡単に浜崎投手は四球を与えてしまった。
早実の打線は選球眼が良い。初回、浜崎君は早実に「コントロールが悪い」という印象を
与えてしまったため、なおいっそうボール球に手を出してこない早実。
3番桧垣君にセンターオーバー。5点目を献上。一方的な展開。
今日の注目は、早実の打線。チーム的に、投手の斉藤君は絶対的エース。
問題は打線。よく観察すると、左打者に好打者が揃っていることに気づく。
先頭の川西君のセンスの良さは目立つ。
ボールの見送り方は素晴らしい。
全体的には小粒でつなぐ野球が基本路線のように感じた。

四回、早実の攻撃、2死2塁から投手がワンバン。走者が三塁へ。捕手が大暴投。1点。
この場面、2死なので2塁でも3塁でも大きな差はない。
過去、甲子園で北海道のチームがサードに捕手が暴投を連発したシーンを思い出す。
状況判断さえ、しっかりしていれば当然投げない。投げるタイミングでもなかった。残念。
それにしても投手を見ると、斉藤投手は低めに制球、浜崎投手は球が高い。

四回栄の攻撃、4番先頭の京極君がこの日二つ目の四球を選ぶ。
5番の佐々木君が二球連続のバントの構え。「?」その後動いて2−3から三振ゲッツー。
6点差。バントでも前半なので両方あると思うが、好投手相手なので、2球の中途半端な
動きは無駄である。どちらにしても、早いカウントで勝負しなければ活路は見い出せない。
折角もらったチャンスを広げることが出来ない。残念。

中盤までに気になったのは、栄の捕手の
投手への返球
投手が動いて捕らないといけない返球が目立つ。
投手は疲れるしリズムにも乗れない。細かい点だが、捕手としては非常に大切なことだ!

中盤以降、斉藤選手は
省エネ投法。初回143キロ出ていた速球を、120後半に抑える。
消耗を考えての投球かな。コーナーを丁寧に突く投球。あとは遅い球を混ぜる。

この試合、早実に大きな課題が残ったに違いない。打線の課題だ。
中盤以降淡白な打撃が目立ち。ちょっと荒さも感じた。二回戦は関西のダース投手。

7−0のゲームだったが、大きな差を感じた試合であった。
この位にしておこう・・・