平成18年4月3日 PL学園高校 vs 清峰高校
|
本日は、平成18年4月3日。
第一試合で横浜高校が決勝に進出。
高校野球といえば、左投手が結構勝ち上がる傾向がある。
カーブがしっかり投げれる左腕。何枚かの投手がいることも優勝の条件か。
しかし、たまに絶対的エースが好投し優勝するケースがある。しかし稀である。
球数などからによる疲労がコントロールできるかどうかも大切。
このPL、今回は前田投手が一人で投げ抜いてきて、久々のひとり優勝ができるかどうか。
PL前田投手を観察すると、非常に柔らかい。天性の柔らかさを感じる。
彼が一年生の時の夏の甲子園で日大三高戦を見たが「化け物」の印象だった。
それから成長しての3年生の春。期待通りの投手に変身してきている。
巨人の「桑田2世」と言われている逸材である。
清峰の有迫投手は、コントロールにばらつきはあるものの好投手。
腕の振りがよく、打てそうで打てない投手のひとりであろう。
2回清峰の攻撃、先頭の4番木原投手が1−3からセンターオーバー二塁打。
続く打者が、三塁方向へのバント。これが内野安打となる。
次打者で痛烈なセカンドゴロをホームでアウトにするPL野手陣。鍛えられている。
しかし、7番田辺君のサードゴロをジャックル。タイミング的にはホームでアウト。
ちょっとした焦りがジャックルに繋がった。清峰が先制。面白い展開だ。
3回清峰の攻撃、先頭の有迫君が内野安打。次打者がバントしたが前田君好守備で2封。
前田投手の身体能力の素晴らしさをみた。運動神経が抜群という感じだ。
しかし、エンドランが成功し清峰の監督の采配もズバリ。
「動く」
実力が均衡しているチーム同士の戦いにおいて「動く」ということは大きな意味がある。
先に動かないほうが良い時もあるし、自分から動かないといけない時もある。
指揮官は、様々な要素を勘案し決める。清峰は得点こそならなかったがうまい攻撃。
序盤有迫投手はストレート中心。意外に変化球が少ないのに驚く。
球速は120キロ後半。決めに行く時は130中盤までスピードがでる。
球速はさほど出てはいないが、差し込まれるPL打線。
ちょっと構え遅れが目立つ。
4回清峰の攻撃、先頭の池野君がセフティバント。絶妙なタイミングで仕掛けた。
前田投手は、1歩つまづいた分セーフになった。ここから送りバント。
一番佐々木君がタイムリー。おっと、清峰良い展開になってきた。
なおも1死から送りバントでここから3連打。
前田投手の制球が乱れてきた。全体的に球が高くなり清峰は見逃さない。3得点。
5回終了4−0で長崎がリード。
ここまで見ると、駒苫の野球に似ている清峰。
積極的に打つ姿勢。そして鉄壁な守備。守備からリズムが出来ている。
「しっかり事前準備しているな・・・」との感。盗塁3つ、バント4つ。エンドラン1つ。
そろそろ焦りだす中盤になってきた。
7回清峰の攻撃、二死走者なしから出塁。そしてスチール。
PLにとっては、こういったスチールが余計。リズムが崩れる。
4番の木原君にレフトへ2ランが生まれる。なんと6−0大きくリード。
予想外の展開にちょっと驚く。しかもここで前田投手が降板。
やっぱり一人でひと大会投げきるのは難しい。
結局、有迫投手は2安打完封の快投。課題の四球も3個に抑えた。
PLは有迫投手の「荒れ」を意識しすぎたような気がする。
待つのか行くのか、選手個々で迷っていたような気がする。
その迷いが打者の反応を悪くする。思い切りがちょっと控えめだったような気がする。
これで決勝戦は、横浜高校と清峰高校の戦いになった。
両チームともに左腕が活躍するチーム。打線も勢いがある。
昼間での数時間でどのような準備ができるか、選手のコンディショニングなど
もう明日への戦いは始まっている。面白い戦いになりそうだ。
清峰の裏側が知りたいなぁ・・・同じ匂いがする(笑)
|
|
|