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平成18年05月31日  北照高校 vs 旭川実業高校
        

失策あわせて6つ

本日の第2試合。札幌円山球場にて春の全道大会を観戦。
小樽の北照と旭川の実業高校が対戦。
北照は昨年駒苫と夏の全道決勝戦で激闘を演じ加登脇投手は巨人へ。
実業も北地区では安定した力を発揮している。
春の甲子園では、駒苫辞退で甲子園に乗り込んだ。
甲子園では「?」の戦いだったが、あの舞台を経験。士気も高そう。

周囲の下馬評では圧倒的北照有利。
先発アナウンスがあり、北照の先発投手は左腕大谷君。
場内からは「ん?植村投手じゃないの?なんで?」という声が上がる。
チームの中で課題や育て方があるのだから・・経験を積ませるのは大切。
旭川は、背番号1の天野投手が先発。

初回、北照は早速天野君に襲い掛かる。
先頭の吉田君がレフトにヒット。送って4番植村君がタイムリー。
その後、旭川バッテリーのミスも続き、ヒットで2点先制。
立ち上がりを叩いた北照。

その裏、初回旭川。同じように先頭がヒット。
試合開始直後の先頭打者というものは難しい・・・。
無難に立ち上がりたい、自分有利に進めたいという投手心理が甘くする。
無死1・2Rで三番打者強攻。ショートゴロ併殺。
・・・
早くも守りのミス(暴投)で1点献上。送球ミスはいただけない。
5番天野君にもタイムリーが出て乱打戦の予感。


2回北照の攻撃。
先頭がエラーで出塁。なんかしまらない。その後、スリーバント失敗。
走って三振ゲッツー。セカンドで刺される。う〜ん、ノーコメント。
2回旭川の攻撃。
先頭がエラーで出塁。バントし、その後ショート失策。
点数にはならなかったが、ミスが多すぎる。しまらない試合だ。
ミスはつきもの。しかしその内容が悪い。
両投手も、投球に切れもなく意図も感じない。

3回北照の攻撃。
サード失策で先頭が出塁し、バント失敗で追い込まれて強攻。
レフトにヒット。結果オーライなだけ。
次打者がきっちり送って、米倉君が2点三塁打。その後もたたみかける。
旭川の天野投手は120後半くらいのスピード。
北照打線にスイッチが入ったところで、北山投手にスイッチ。

その代わりっぱな。唖然とするプレーが。
1死満塁で6番市橋君がライナーの打球。走者が戻る。
じつはライトはショートバウンドで捕球。この時点で一斉に皆が迷う。
走者は審判がセーフのジャッジをしているのにも関わらず、
ベースに戻ろうとしている。場所によっては渋滞している塁間もあった。
野手も様子がおかしい。どこに投げるか迷っている。
ついにホームに投げて、ホームにフォースアウト。まだ混乱している。
野手も分かっていない。ちょっと頼むよ・・・

ライト前ヒットで、ライトゴロホームでアウト。おいおい。
走者にコーチャがジャッジ伝え切れていない。
少年野球ではこういったプレーは良く見るが高校野球では初めて。
結局、大量得点ムードが北山君にスイッチしてから点が入らなかった。

この回で1死3RでWP。捕手の動きが緩慢で打者走者が二塁へ。
結果に呆然とするのは分からないでもないがインプレー中。
春甲子園に出場し、メンタル面でのことか・・頭をかしげる。

その後、たくさんのミスがあり書ききれない。
バントの時に投手が下から一塁にトスして間に合わずとか、バント失敗、
捕手のインターフェアー、野手の失策・・・。

植村投手は、4回にピンチから登板。
スカウトのスピードガンを見ると145キロの表示。
しかし、制球が安定しない。昨年、彼を見て「すごい投手」と感じたが、
今日の感想は自分の球を活かしきっていないように思えた。
どの球が素晴らしく、何を活かしどう抑えていくか。
バッテリーはストレートを活かそうとしているが活かし方が「?」
もったいないなぁ・・・

終盤、四死球を連発し打たれた北照が7点差をつけられコールド負け。
12−5(7回コールド)で旭川が勝利。
ちょっとゲームが荒すぎて、なんとも言いがたい試合だった。

この試合気になった選手は、旭川の2年生投手北山投手。
たての変化が非常に良く、打者としては打ちにくそうな球筋。
球速も130後半のストレートを投げ込むので北大会では台風の目か。
しかし、旭川も守備や細かいことを詰め直さないと夏の甲子園は厳しい。

今日はいつになく辛口な観戦記。
でも、円山のスタンドはもっとすごかった。罵声、叱責・・・。
珍しく観客は「ためいき」「ヤジ」が飛び交っていた。
まだ春のこの大会。両チーム、建て直しに時間がかかりそうだ。