春の高校野球全道大会、あと残すところ今日を含めて2日。
土曜日に開催された本日は、1万人以上のお客さんが入っている。
甲子園ではベスト8、ベスト4が一番面白いと言われている。
本日は準決勝の戦いなので、札幌、北海道の方々は期待しての来場。
札幌国際といえば、有倉監督が就任。元プロ選手ということで話題。
近年になり、野球に力を入れている学校。学校創立は平成7年。
旭川実業は、北照・北海を撃破し準決勝に駒を進めた。
なんといっても今年のチームは破壊力のある打線が売りもの。
しかしながら引っ張る打撃は、もろ刃の剣。
札幌先攻、旭川後攻で試合開始。
この日、第一試合で勝利した駒苫がレフトスタンドで全員観戦。
内野席は一杯だったので、彼らすらも座れない。かわいそう。
札幌はエースナンバーの宮崎君が登板。
球速は130程度だが、遅いカーブを投げる。
初回旭川の3番岩佐君が、外の甘いストレートを円山球場の右中間に一発。
ん?高校生の右打者で右中間の深いところに一発?
あまり意識してみていなかったが、岩佐君の打席を分析・・・。
構え方は自然で、グリップの納めどころが素晴らしい。
タイミングの取り方は・・おっと、玄人好みの打者。なかなかレベル高い。
2回札幌の攻撃。
この日先発の旭川天野投手から、先頭打者が四球で出塁。
その後しっかり送って2死からタイムリー。同点に追いつく。
3回旭川の攻撃。
先頭の天野君が甘いストレートをレフトに本塁打。
なるほど、打ち方を観察するとツボが見えてきた。
その後、2本の本塁打で動揺した札幌に襲い掛かり、この回2得点。
気になるプレーが4回表に・・・。
3−1旭川リードで迎えた4回。2死2Rの場面でライト前ヒット。
ちょっと当たり的に戻れない打球だったので、2Rは三塁でストップ。
すると旭川の外野手が大遠投。走っていないのにである。
ノーバウンドで大暴投。しかも投手のカバーリングの位置が悪い。
「投げないだろう」
という先入観で、カバーリングを疎かにする。
本当に強いチームは、そういった細かいプレーをする。
インプレー中は、自分の出来うる行動をしっかりとる。
それがチーム力に繋がる。夏に向けて細かいプレーの振り返りが必要。
その後、外野飛球で追い方が悪く、クルクル回っているうちに頭越え。
2点返して、3−3の同点に追いつく。
春だなぁ・・・
というプレーの連続。こういった課題をしっかり見つめ直すのも春。
5回裏、旭川の攻撃。
投手失策、バント失策、サードゴロFCで、無死満塁の好機をつかむ。
自分達で招いたミスでピンチを迎える札幌。
ここでズルズルいってしまう。
4番三浦君が初球を簡単に犠牲フライを打ち上げる。1点。
このプレーで2R走者も三進。次打者天野君も犠牲フライ。1点。
連続犠牲フライという珍しい光景。投手の低めへの意識が少ない。
2死1・3Rで盗塁時に暴投・・・。この回4点。
投手も10番尾崎君に交代。
この回の失点は、自らの失策から始まったピンチの切り替えが出来ていな
かったように感じた。追いついて、ここからって時の失策の数々。
格上チームと対戦する時には、ミスが致命的になる。
また、強いチームほど相手のミスを見逃さない。
旭川は必勝パターンの控えの北山投手が登板。
しなやかな体から速球とたての変化を投げ込む。
まだ二年生ということなので、将来が期待できる投手だ。
その北山投手。7回に三振・三振・三振(振り逃げ)・三振。
1回に4三振の珍記録。
コントロールに不安はあるものの腕の振りは素晴らしい。
8回に旭川が2点追加し、9−3と大きくリード。
9回表札幌の攻撃。札幌代表の維持を見せる。
ショート失策からヒットを重ねる。旭川の中継も乱れる。
この回3点を取り、9−6で旭川が勝った。
試合内容を見ると、大きなミスが多発。両チームで7失策。
ちょっと目を覆うシーンもあった。
スリーバント失敗、振り逃げ、イージーミス、牽制死、暴投・・・
ちょっと大味な試合だった。春はミスが多いが、これほどとは。
ミスの内容はさておき。原因を考えると・・・
・ 事前に予測していない
・ 初歩的技術不足
この2点に要約される。
初歩的技術不足は練習の反復動作でなんとかなる。
しかし、予測の部分は、それが大切だと個人が思わないとNG。
チームで取り組んでも、本人の頭の中の話なので意外に難しい。
練習やりかたで、練習でも培える部分だが指導者スキルの問題もある。
さぁ、夏の予選まであと数日。
どういう仕上げ、
どういうコンディション作りをしていくのかが楽しみ!
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