本日の第二試合は、道南地区ナンバーワン右腕のいる函館有斗と、札幌新川高校。
新川は、固い守りから攻撃のリズムを取り、粘り強い試合運びが持ち味。
スタンドには、第三試合目当ての観客が多数入ってきた。駒苫の試合が第三試合。
両チーム、1万人以上の前でプレーするのは初めてだろう。滅多にできない体験だ!
函館先攻の札幌後攻で始まった。
先手を取ったのは、札幌新川。初回、先頭の菅原君がセンター前ヒット。
そしてバントで送ったところ、悪送球で、無死1・2塁のチャンス。しっかり送る。
バントを2連続で見たが、しっかり打球を殺して転がしている。新川いい感じだ。
続く4番進藤君へ、スクイズ!バントの三連荘で1点先制!
欲を言えば、二死3塁からもう1点欲しかった新川。きっちりとした野球をしている。
点が入った後の回は、野球では動きやすいので注意をする必要がある。
しかし・・・函館5番杉村君が死球で出塁。新川にとっては試合の流れを左右する死球。
その走者をしっかり送る函館。両チーム、しっかり送る野球を実行している。
送りバントの重要性は、いつもこのホームページで記載しているが、守備側としては、
楽にやらしては絶対にいけない。バッテリーの考え方(企業秘密)、シフトでの打者への
プレッシャーなど、失敗させる動きをしているかが大切。
守備的には、両チームまだまだ課題は多そうだ。
その送った走者をタイムリーでかえす函館。早くも同点に追いついた。
2回以降、膠着状態に入る。函館はヒットを重ねるものの、新川の内野陣が好プレー。
数々の痛烈な打球に対して、新川は持ち前の守備力で守り抜く。好ゲームだ。
6回新川の攻撃。
先頭の2番高原君がヒットで出塁。先行したい新川は当然のごとくバントを選択。
しかし、二球失敗し、結局強攻で見逃し三振。大きなチャンスをつぶした。
ここで、バントをした打者の動きに注目。
どのチーム・選手もそうだが、失敗する選手は、バント時の構えが悪い。
やる前に「失敗しそう」な構えをしている。
ちゃんと、バットの後ろに頭を入れていない。だから目線とバットが離れて失敗する。
構えた瞬間にある程度予測できるバント。もったいないバント、大きなミスだった。
1死から普通では返す打者である4番が送りバント。手堅く2塁に走者を送る。
ここから1本が出なかった。いい作戦だ。1点勝負。でも打順のめぐり合わせが悪い。
やはりピンチの後にチャンスはくる!
7回函館の攻撃。
2死から一番の萩原君がセンター前にヒット。盗塁をして試合が動いた。
2番が四球で選んで出塁。3番佐藤君が、1・2・3でガツーン!レフトフェンス直撃。
ここで連携のミスが新川に起きる。
1走もホームに入れてしまった。ハッキリいって1走は暴走。
ショートの中継が、ホームに走っているのを分からなかった。
投げれば余裕のアウト。周囲の選手の声の連携、カットマンの予測の甘さが出た。
その後、四番の秋田君にセンターにタイムリー。完全に大きな波に飲まれている。
失敗の後にインターバルを取ったり、一呼吸おく余裕が欲しかった。
結局、この回3点。4−1で函館リード。
8回表、函館の攻撃。先頭四球で送りバントして、1死2塁の時に・・・
「ピカッ!」
すごい雷だ!そして間髪いれずに数秒後、「ゴロゴロゴロ、ドーーーーン!」
近い。すぐ近くに落ちている。連盟は即座に選手をベンチに迎い入れる。
打者が持っている金属バットに、万が一雷が落ちたら大惨事だ。
雨は降っていないけど・・・って思ってたら、「ザッバーーーーー!」
いきなり雨が降ってきた。それもすごい勢いで降ってきた。
みるみるうちに、球場は海みたいに。スタンドも通路が滝みたいになってきた。
7回雨天コールドゲーム
新川の選手にとっては、本当に泥の中でもあと二回を戦いたかったに違いない。
でも、悪天候&雷なのでちょっと無理だった。
三年生は、これで高校野球人生が終わり。最後の幕は雨。悲しい終わりかただ。
でも、新川は胸を張ってほしい。函館に対して、あと1歩まで苦しめた。
そして、鉄壁な守備は、後輩達が受け継いでくれるだろう。
いい試合だった!
さて、この試合を見て、「なおもっと」と考えるならば、
セカンドプレーへのカバーリングをもっとやったほうが良い。
危機管理の話になるが、2つ目のプレーに対してのカバーリングが大切。
ひとつのミスを、ひとつで終わらせれるチームは強い。隙がない。
両チーム、セカンドプレーへのカバーリングが甘かった。今後の課題だ!
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