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平成18年07月19日  北海道栄高校 vs 北海高校
        

栄のオレンジ応援団

獅子内投手

栄の校歌

泣き崩れる北海選手
本日の第二試合は、一回戦屈指の好カード。
この試合、五分の戦いとみている。
北海道栄は、今春、駒苫不祥事で繰り上げ甲子園で経験してきた。
今まで、あと一歩、で甲子園を逃してきただけに経験は大きい。
北海は、一年生を大量補強して今年よりも来年が楽しみなチーム。
しかし、左腕獅子内投手次第では、念願の甲子園も見えてくる。

栄の先発は、右腕二年生の浜崎投手。背番号11の大阪出身の投手。
北海の先発は、不動の左腕エース、獅子内投手。

初回先攻の栄は、先頭の新城君がライトにヒット。
先頭打者が出塁。バントで送り、形が出来て4番打者を迎えたが、
1−6−3のダブルプレー。
獅子内君を見ると、思ったところに投げれていない様子・・・

二回表、栄は5番大西君がセンター前にヒット。
北海獅子内君は2回連続先頭打者を出す。苦しい展開だ。
バントできっちり送り、二死にはなったが9番佐々木君がレフトに!
浅い位置に守る北海の頭上を越える。三塁打。
走者が二人いたので、二者生還。2−0。
北海は二死から手痛い失点だ。ここで止めたかった・・・

続く1番新城君が、鮮やかなセンター前タイムリー、2番も。
4点先制した栄。獅子内君の制球が定まらない。
よく観察すると、軸にしている球がなかった。
何かを意識させる配球ではなく、余裕のない配球。
速球がない、かわす投手は、特に配球が結果を左右する。
悪いなりに抑えるには、工夫が絶対に必要になる。

二回裏、北海は反撃!
簡単に二死を取られたが、獅子内君が死球をもらった。
ここから、清水君がつなぎ、久保田君も四球で満塁。
9番桜井君が、ライトに2点タイムリー。
1番一年生の小林君も、レフトにしぶとくタイムリー3点目。
2番加藤君もヒット。ここで2走が帰ってこれなかった(痛)
2死満塁とし、3番左の木村君。先発の浜崎君はあっぷあっぷ。
北海は追いつきたい、というか一気に行きたいところ。
ここで、痛恨のサードファールフライ。
狙い球をしっかり叩けなかった。4−3栄リード。

三回表、北海が早くも獅子内投手を諦める。二年生右腕立山君。
ストレートのマックスは、134キロ。130が平均か。
カーブとチェンジアップ(?)を操る。
先頭に出塁を許す。北海としては三回連続の先頭打者出塁を許す。
バント失敗と、走塁ミスで栄は無得点。
ヒット2本打ったのに、まずい攻めでチャンスをつぶす。

三回裏、北海は流れを持ってくる。
先頭の板井君は三遊間に打ち出塁。強攻して5番佐藤君がレフトに。
二塁打になり、1走がホームへ。同点。
なおも送って、犠牲フライで逆転。この後追い詰めるも1本が出ない。
北海はあと一押しが出来ない。一方的な展開になってもおかしくない。

三回終了し、乱打戦の予感。
四回から、栄はエースの右横投げの佐々木投手を投入。
佐々木君はスピードがないものの、丁寧にコーナーに投げ分ける。
動いたのは五回。

栄はまたもや先頭打者を出塁させる。
北海は、もっと先頭打者に対してしっかりとした投球をするべき。
バントで二進。手堅い栄。死球・四球で1死満塁。
送ってプレッシャーをかけると、展開は動く。
よく強攻で失敗するチームは、送ることによる投手の心境を考えるべき。
7番佐藤君に対し、初球スクイズを敢行するもファール。
そして死球。もったいない・・・。8番にスクイズ成功。逆転。
二死から、栄もたたみかけれない。一気に行きたいところで失速する。

両チーム、ここって時に取りきれないのがシーソーゲームの原因。
7−6栄で迎えた七回裏北海は、先頭打者が出塁しバント。
絶好のチャンスを4番板井君で迎えた。
ここで、サイドスローの佐々木君の術中にはまり泳いで6ゴロ。
センターから右にしっかり打ち返す意識があれば・・・。
追加点なく、7−6で北海道栄の勝利となった。

シーソーゲームでお客さんは喜んでいた。
しかし、何か物足りない。相手のミスやチャンスに攻めきれない。
本当に強いチームは、流れが来たら一気にいく。
技術力じゃなく、集中力が結果を左右するに違いない。
栄は、2死1・2塁で一塁に牽制したり細かいプレーも見れた。

試合前の予想通りに、均衡した試合となった。
札幌勢に元気がなく札幌人としては、ちょっと寂しい。
今、札幌地区のレベルを見直す時期かもしれない・・・