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平成18年08月10日 駒大苫小牧高校 vs 南陽工業高校
        

一体感のある応援団

元気な香田監督

一塁側からの観戦!

見慣れた姿

力投する田中投手



互角の戦だった!

甲子園での校歌
あめでとう!
苦しんだ春から何ヶ月が経っただろう。様々な思いがよぎる中での大会。
周囲の「確実」のプレッシャーから解き放たれ、甲子園切符をゲット。
野球に絶対はない。どんなチームでも、負けることもある。

8月3日の抽選会で、二回戦をゲットし、今日が甲子園始めての戦い。
大会5日目の試合となった。過去2年、二回戦からの戦い。
よって、調整に関しては問題ない。

相手は、山口代表の南陽工業。
粘り強いカラーが持ち味で、左右の投手が控えている。
打者も、一番熊野君が引っ張り、右打者に好打者が揃うチーム。

初回のポイントになる熊野君を三振に取る。
配球に関しても申し分ない立ち上がり。
三者凡退に打ち取るが、体重の乗りがいつもと違う・・・。

初回駒苫は、いつもの電光石火の攻撃を披露。
一番の岡川君が、サードのミスを早速誘う。
道予選では、失敗していた送りバントをしっかり決める三木君。
こうなると、駒苫の得点能力がアップ。中澤君がタイムリー。
三人で先制する。甲子園での初戦での初回。意外に大切な回だ。

二回、南陽の攻撃。
先頭の4番立野君にカウント2−3から、インコースに渾身の直球。
148キロ。これがこの日の最速。
しかし、球半分コースを外れる。この日初めての四球。

このページで、投げ方をどうこう書くつもりは無い。
昨年の良いときのフォームから程遠いのは事実。
その中でも、粘り強い投球が出来るのは、能力の高い証拠。

二回・三回と駒苫が得点を重ねる。
3回を終了し、4−0駒苫リード。誰しもが楽勝と感じただろう。
しかし、ここは甲子園。甘くない。
ここから、南陽工業の反撃が始まる。
四球を絡めて、駒苫バッテリーのミスを誘い、二死から1点。
そして5回にも、犠飛で4−2と詰め寄る。
三振も多いが、四球も多い荒れている田中投手。

七回試合が動いた、怪我で交代していた山口選手が田中君から長打。
1点差に詰め寄る。緊迫したゲームになってきた。

その裏、駒苫も反撃!
守備で奮闘していた小林捕手が、ヒット。送って形を作って1点。
中澤君がこの日二回目のタイムリー。頼りになる男だ。

終盤、8・9回で田中投手も息を吹き返す。
145キロを計測。不本意な投球だが、何とか抑えきった。
5−3で駒苫が甲子園初勝利。ベスト16に駒を進めた。

マスコミは、勝手に駒苫像を作り、勝手に優勝候補としている。
作り上げたチーム像。やっている側へのプラス効果はない。
辛勝だの、どうしただの、評価は様々。
しかし、思い出して欲しい。
いくら強いチームでも、下馬評の高いチームでも甲子園で勝つことは
難しい。これは北海道のチームに限らずに、どこも一緒だ。
ハッキリ言って、甲子園での勝負は「五分」。
その中で、様々な要素で勝敗は決まってくる。
絶対はないのだ。甲子園で勝つことの難しさを再確認。

あの憧れの舞台で、最高のパフォーマンスをすることの難しさ。
他人のシナリオは関係ない。自分達が思い描くシナリオに徹せれるか。
過去2年、試合毎に修正し進化してきた駒苫。
このスタイルに変わりは無い。チャレンジャーということも一緒。
人が作り上げた偶像を追わずに、自分達の野球に徹すること。

強豪高校が次々と敗退している今大会。
どこのチームも五分。戦い方、メンタリティーが勝敗を左右。
次の駒苫の戦い方に注目だ!