記念すべき田中将大のプロ初マウンド。
昨年の甲子園からまだ一年も経ってない。
その彼がプロのマウンドに立っている。不思議なものである。
彼の表情を見ると・・・固いな、と感じる。
まぁ、当然であろう。
夢の舞台で、これから頑張っていく環境の中、緊張しないほうがおかしい。
でもマウンドに上がればルーキーもベテランも一緒。
二回のマウンドに注目した!
良い球をファールにされる。よく観察するとそれもうなずける。
大胆にインコースをつけていない。体から遠い球はファールになりやすい。
変化球でかわそうとする捕手の意図が見え隠れする。
大胆さに欠けるな・・
捕手の配球を見てすぐに感じた。
ランナーが出ると捕手が出すサインのタイミングも長い。間延びしている。
長すぎると、前の球の残像が消え、連動性に乏しくなってくる。
案の定、一球一球勝負みたいな感じになり、余裕がなくなってくる。
プロのストライクゾーンはきっちりしてる。
高校野球みたないアバウトなゾーンではない!なのでプロでは制球力が求められる。
2死満塁のピンチで、川崎に対して2−3まで持っていかれる。
インコースのストレートを使い出し、その球をファールにされる。
逆に「チェンジアップを効果的に」とも思う流れだった。
2−3からのサインに将大は首を振る。いいぞ!
ストレートを選択し、143キロの真ん中高めに抜けた球を痛打される。
同点タイムリー。3−3に追いつかれる・・・。
続く多村に対し、変化球で入り、苦しくなったところのストレートを軽打されて万事休す。
1回2/3 打者12人 6安打 1四球 3三振 5失点 57球
で降板した。ノックアウトである。
スチールも何回か決められ、クイックと牽制のテクニック(癖)の課題も露呈した。
終始、緊張した顔が印象的だった。
MAX146、130キロ台のストレートも多かった。
ピンチでは140中盤を連発していたが、時すでに遅し。
プロは、最初からガンガンいかないといけない。
テレビで観戦し、感慨深かった。
昨年は真っ直ぐ立てなかった彼。上体が一塁方向に流れ、球に体重も乗らなかった。
スライダーも130キロオーバーなので、悪くはなかったと感じる。
一緒に戦ったやつが、プロのマウンドで頑張る姿。こちらが声を上げて観戦していた!
将大よ!
君の野球人生はまだ始まったばかり。
急がず慌てず、1度や2度の失敗でめげるなよ。
いつもマイナスからの発進・・・御手のものじゃないか。
逆境からの出発!!!なんと彼らしい。これからもこっそり応援します!!!
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