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平成19年05月05日 北海道東海大学旭川 vs 苫小牧駒澤大学
        
旭川のスタルヒン球場にて、大学野球を観戦。
先週から始まっているリーグ戦。
主要なチームは、

東農大 2勝
苫駒大 2勝
東海大 1勝1敗

という感じになっている。東海大はこの試合を落とせば脱落。
そんな重要な試合である。近年苫小牧は力をつけてきている。
駒苫の甲子園組みも多数入っている。

原田外野手、吉岡投手、岡川外野手、小山捕手、小林捕手・・・

捕手は、まだレギュラーじゃないが、そのうちに出てくると思う。
楽しみなチームもひとつだ!

今日の東海は、エース佐藤投手が先発。
彼は140中盤から後半のストレートが武器。落ちる球もある。
彼は三年生。一年生の時からその存在は知っていた。好投手だ。
クレバーな投球スタイル。これから伸びる投手に違いない。

一方駒澤は、音羽投手が先発。北海学園札幌で活躍した投手だ。
高校の時は、ドロンカーブが印象的な投手だった。

東海としては、先攻をとり攻撃的に試合を進める。
初回、荒川選手がヒットで出塁。その後、スチール。
しかし、バントミスと走塁ミスでチャンスをつぶした。
そこから二死満塁と攻め込むものの、無得点。

試合が動いたのは二回駒澤の攻撃。
先頭打者が四球で出塁し、バントで送る。連打で2点を先制。
その後も攻め込むが、2点どまり。これが痛かった・・・。
点の取れるところで、いかに重ねていくか。

4回東海、反撃開始!

伊戸田がレフトに高い飛球。
レフト原田は見失う。風もライトからレフトに強い風。
一気に三塁打。無死三塁の好チャンス。
音羽投手は、ここまで無失点に抑えていたが東海もおしていた。
東海は全員で投手を攻略しようとしている意図が感じられる。
犠飛で1点返した。

6回東海、先頭打者の四球から連続タイムリーで逆転。
佐藤投手も乗ってきた。我慢強い投球でアウトを重ねる。
マックスは143ぐらいだったが丁寧な投球が光った。
森下捕手のリードも打者に合わせたリード。

駒澤は、中盤から投手リレー。
左・右・左と投手をつぎ込む。最後は左腕早瀬投手が登板。
久々に彼を見たが、軸足に体重が乗り切らないフォーム。
どこか違和感がありながらの登板か。
万全なら先発してくる投手。

結局、9回に4点追加点をした東海が快勝したゲームだった。
東海の守備で気になったのは、失策直後の動き。
例えばWPで一塁から一気に三塁まで進塁した時の捕手の戻り。
ホームが空いている。一塁の守備位置の戻りも早かった。
また、ショートの失策後に、二塁を空けていたこともあった。
周囲の選手との声の連携が少なかったように感じる。

逆に考えると駒澤の走塁の甘さも露呈。
こういった二つの機会に、走者は気づいてなく狙ってもいなかった。
走塁の意識が高いなら、いけないにしてもアクションはあったはず。
次回への大きな課題に違いない。

当たり前のことでどのくらい相手に差をつけるか。
やるべきことをどのくらい徹底してできるか。

野球にはこの二つが大きく求められる。
打った、守った、、、という見方もあるが、細かいところも大切。
流れが傾いたり、勝負のあやが出てくる出発点は「スキ」。
野球は心の動きがダイレクトに出てくる。
そういったところにメスを入れると、野球の質が変わる。

今日の試合は見応えがあった!そして勉強になった!

東海大旭川 000102004 7 H10 E2
苫小牧駒澤 020000000 2 H 4 E2