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平成19年06月01日 駒大苫小牧高校 vs 札幌日大高校
        

我孫子主将大活躍

いつもの光景

緊迫!

すごい観客だ!

春の全道大会準決勝が札幌円山球場にて行われた。
30日の旭川南のゲームより観客が多数来場。

「控えチームでどこまでいくの?」

そういった話題性もある大会。
今日は午後から所用があるので、時間限定の観戦となった。

今日の先発は駒苫は増田投手。左投手である。
日大はサイドハンドの木村投手。

初回駒苫の攻撃。
小鹿君がいきなり切り込む。左中間に二塁打。2、3番にもヒット。
いきなり2点を先制した。この後、背筋の凍るプレーを見るとは・・
無死2塁の状況から、木村君が一塁側に投球を引っ掛けた。
投げた瞬間にワンバンと分かる球。
捕手は捕球した。走者が走っていて三塁に投げてアウト。
無死2塁が1死走者なしに変わる。場内はざわめく。

「なんで走ったの?」

そんな声が聞こえる。
観客は分かっていない。
このプレーの凄さを!
飛び出したのではない。走ったのだ。
結果はアウトだがその意味は深い!

詳しくは夏の大会もあるので明記しないが、レベルの高いプレー。
社会人野球で、現役のとき関西のチームにやられた。
ふせぎようのない走塁。これを高校野球で見れるとは。
走塁への意識の高さは日本一だろう。
これが控え軍団が円山の舞台でやっている。当たり前のように。
気づくと背中に冷や汗が流れている。恐るべし駒苫・・・。

電光石火の攻撃で二得点あげた駒苫。
日大打線を見ると、左投手の変化球に手こずっている。
開いて外からバットが出ている選手が多くみえる。かみ合わない。

日大木村投手を観察。
簡単にいえば打者から見やすい投げ方になっている。
折角のサイドなのに少しもったいないと感じる。
前監督の島崎氏なら真っ先にいじっている修正ポイントだろう。
彼はいつ復帰するのだろうか?球界に必要な人材だ。
くだらないお家騒動に巻き込まれて・・。
大人のモラル低下や、長いものに巻かれる、保身・・・
興醒めすることが世の中には多い!話がそれた。試合に戻そう・・・

駒苫増田投手を観察。
制球がイマイチの本日。しかし3回1死1塁で助かる場面が。
1−3のカウントからエンドラン。ボールだったが打者が止まれない。
ばらつきのある投手にエンドランは・・・まぁいいだろう。

「打たなければ四球」

分かっていても
レベルに応じて要求しなければいけない。
ファールで2−3から続けて継続のエンドラン。いかがなものか。
結果云々じゃなく、動き方というものがある。
6回日大2点返して5点差でスチール失敗。
成功しても「?」だろう。結局追いつく勢いを摘む。

駒苫は4回、死球からチャンスをつかみ、満塁一掃もあり5得点。
結局、6回まで観戦し、7−2駒苫リードまで見れた。

細かい課題点は日大に見つかる。

走者がインプレー中に背を向けるとか、無死満塁での内野手守備位置。
守備位置への全力疾走・・・どういう展望でやるかは指導者次第。
夏までどのように詰めていくのか注視していこう。

駒苫の課題。
各打者の技術的なことも見つかる。
バント時の声の出し方、捕手の心の中、短時間で何とかなる。


札日 000002000 2 
駒苫 20050000× 7 

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駒苫が6月2日の決勝で函館工業に大差で勝利し全道優勝。

控え軍団で北海道一となる。しっかりとした方向性を選手が全員それ
にむかってやっていれば、どんな選手でも結果残せるという証明だ。

「レギュラーがいないと」「控えだから」

こんなチームがほとんどだったに違いない。
層が厚いと新聞では一言で片付けているが、どうかと思う。
それまでチームとして「徹底したからできた」に違いない。
この徹底の二文字。いうのは簡単。しかし遂行するのは難しい。
それを指導者が控え選手に対しても「チームの慣例」としてやって
きたから、いきなりの「特待問題」があっても成果が出せた!

昨年の秋は地区二回戦コールド負けのチーム。
ここからの挑戦、チャレンジが始まった。そこからスタートなのだ!
そこから昨秋の王者「旭川南」を撃破。春の甲子園チームに控え軍団
が勝つ。これって凄いことだ。

「誰にでもチャンス!」「やればできる」

今回の駒苫は証明してくれた。
夏に向け、全部の学校がチャンスがある。
三年生は「あと○日で高校野球も終わる」と焦っているだろう。

「あと○日」 ⇒ 「まだ○日ある!!!」

この考え方で日々積み重ねれば、もっと上積みが期待できる。
今年の高校野球は、春のアクシデントから見る側に楽しみを与えて
くれる!特に三年生は頑張って欲しい!悔いを残さないように・・