<携帯電話>
 
最近、携帯電話の普及がすさまじい。
ちょっと前までは、「高価」なもののイメージで、持つ人が限定されていた。
しかし、現在は高校生・中学生・小学生までが持つ世の中・・・。
果たして子供に携帯電話はいるのだろうか?疑問である。
札幌の地下鉄で電車に乗っていると、小学生高学年らしき子供達が、電車に集団で乗ってくる。
学校のクラス単位で、地下鉄に乗って市内の「大通り公園」に行って、なにやら探険学習みたいなものか。
その電車の中で、カチャカチャ携帯をいじっている子供達が数人いた。

教師を見ると、何も言わない。
「言っても無駄」 「気づいていない」 ・・・どちらだろう?!
電車の中でのマナーを、教師も責任を持って教えるべきと思った。
また、子供達が席を占拠して、お年寄りがきても反応しない子供もいる。
いかがなものか?
引率している教師は、学校の中以外でもそういったことを教えるのが自然では?
そして、子供達の 
「コミュニケーション」 の取りかたの下手さを目の当たりにする。
近くに友人がいるのに、携帯をカチャカチャ・・・。
家での様子が想像出来る。
食事をしている時にも、メールが来たらカチャカチャ。
両親が話しかけているのに、携帯をカチャカチャ。
そんなことになっているような気がする。
学校では、友人と遊んだりして色々な事を学ぶ。
そんな貴重な時間を、携帯内のゲームなどで遊ぶとは勿体無い。
バーチャルの世界でしか自分を表現できない。そんな子供もいるだろう。


ある北海道の某野球部では、「携帯電話の禁止」 をしている。
学校内、野球活動をしている時、すべてNGである。
家に帰っては、その家の自由となっているみたいだが、もつ選手はほとんどいない。
学校では、授業(勉強)・野球に集中。携帯なんて必要ない。
そもそも、携帯電話は子供に必要なのか?
多分、当事者である子供達は、色々な理由を話すだろう。苦しい理由を。
「みんな持っているから・・・」
そこに行きつく子供も多いと思う。
携帯がないことにより、本当のコミュニケーションは当然のように増えてくる。
極端な話、コミュニケーションするために、その子がいるところまで動く。
携帯でメールなら、口も開かなくて良いし、体を使わなくて良い。
一番人間を形成していく大切な時間を、無駄にしている。

野球をしている子供で、指導者に何か言われても、しっかり返事の出来ない子供を見かける。
そういった野球以外のことも大切だ。
普段のコミュニケーションが少ない分、会話のやりとりが出来ない。
社会に出たら、嫌でも携帯電話が必要になってくる。
そんな時がくれば持てば良い。今は、他に集中することがあるのでは?
大きな目標がある子供であれば、その目標を達成する為には、周囲と同じことをしていてもダメ。
時間は限られている。
時間を有効に使わなくてはいけない。
最近、プロ野球の統廃合などで世間は揺れている。
社会人野球も休部・廃部などで、受け皿が激減している。狭き門である。
その時になって、初めて焦り、そして気づく。遅い。遅すぎる。

世間では当たり前になっている携帯電話。
個人的意見を言わせてもらえば・・・、

子供に携帯電話は必要ない!