<アゲイン>
 
同じことを繰り返す選手は多い。
しかし、実際には失敗は繰り返す選手は多いが、成功の繰り返しは少ない・・・。


怪我をして、治ったと思って自分で判断し、また同じ箇所を痛める選手。
リハビリをしたつもりだが、日常生活復帰までの状態で
『即』練習を始める選手。
案の定、繰り返し故障をする。
確かに、痛みから開放された瞬間、球を握りバットを持ちたくなる。
しかし、そうやって痛みをぶり返し、2回目はもっと沢山の時間を費やす。
じつに勿体無い・・・。
競技に復帰するためのリハビリも必要である。
しっかりとした、『計画』を基に、スポーツドクター(特に野球に詳しい)を見つけることが重要。
スポーツドクターでも、野球に精通していないと、アドバイスも案外イマイチなことも多い。

怪我だけではない。

実際に野球のプレーそのものでも、
『失敗』を繰り返す選手は多い。
失敗の原因を突き詰めないまま、次のプレーにはしる。
そして、時間が経ち、忘れた頃に同じ過ちを繰り返す選手達。
その失敗した行為だけ怒り、失敗の原因を考えない指導者達。
指導するもの、プレーするもの、両方が
『結果』にだけ注視し、本来の原因を突き詰めない。
どちらかが一方突き詰めても効果は期待出来ない。
指導者・選手共に、考えてその対策を見つけた時に、繰り返す確率は飛躍的に少なくなる。
考えている時には、その行為そのものが
「時間も無駄遣い」に見えるもの。
しかし、その時間こそが
『次回に向けて』の大きな原動力となる。
そこに気づいて欲しい。

逆に考えよう。

『成功』した時に、原因(要因)を考えないで、その場を喜んでいる選手、指導者。
もう1回同じプレーをしたくても、次回上手くいかない。
なぜ成功したか考えないクセがあるのだろう。昔からの習慣だ。
成功した時にこそ、その原因をしっかり把握し次回に繋げなくてはいけない。
その習慣がある選手は、繰り返し
『成功の連鎖』がおこる。
コツをつかみ、自分がどうすればよいか具体的に考えられる。
こうなると強い。
野球は技術だけではない。
こういった考え方の積み重ねが
『成功への近道』

この文章を読み、『気づく』人達は、明るい未来が開けるだろう。

どうせ繰り返すなら(アゲイン)、成功を繰り返したものである。