「遠藤的」野球論 その10 「打順の組み方」
打順を組むときに、様々なことを監督は考えると思う。
以下は、あくまでも私見なので了承願いたい。
基本的には、逆の立場(守る側・捕手)として嫌な打線の組み方になっている。
1番 : チームで一番の好打者(相手が嫌がる打者)。三振が少ないのもひとつの目安。
【詳細】 試合を左右する役目。相手のリズムを崩す隊長。
2番 : 粘れる選手。器用で走力があればベスト。
【詳細】 右方向に打てて、1番打者倒れても出塁し、盗塁出来る位の選手。
3番 : 中距離ヒッター。確実性も兼ね備えてる打者。
【詳細】 チャンス広げる役目。決めようとしないでつなぐ意識が重要。
4番 : タイプにこだわらず、Rを確実にかえせる打者。一発がなくても構わない。
【詳細】 一発よりもRかえすのが仕事。相手投手を楽にさせない為にも、三振厳禁。
5番 : 長距離砲。三振が多い選手でもOK。当てに行かずに、フルスイング出来る打者。
【詳細】 思い切ったスイング。次の打者に好打者控えてるので、自分で決める位の意識。
6番 : 勝負強い打者。イメージは、初回2OUT満塁でまわってくるので、そこで結果残せる打者。
【詳細】 結果を求められて、それに答えられる選手。影の4番的打者。
7番 : 主力打者。
【詳細】 相手バッテリーがほっとする打順なので、チャンスを広げ更に勢いをつけれる打者。
8番 : 粘れる選手。器用で走力があればベスト。(2番打者に近い選手)
【詳細】 右方向に上手く打てて、徹底出来る選手。色々な作戦を指示出来る選手が理想。
9番 : 出塁率の高い打者。走力があればベスト。
【詳細】 1番打者に好打者いるので、どんな形でもいいので、何とか次につなげれる選手。
ポイントは1・4・7番ではあるが、6番も同じように重要だ!
上記イメージには選手層という問題もあって中々こうはいかない。
なので、主力選手を固めて、得点能力を上げて「後は目をつぶる」というチームは多いだろう。
自チームのイメージが先行するのではなく、「相手」を意識して考えるのがベストだ!
・・・
と、まぁ、ありきたりの考え方かもしれないが、選手個々にこういった考え方を浸透させるのは
結構容易なようで、難しい。「チームのために」「勝利のために」とはよく聞く言葉であるが、
実際に全員がそういった考え方で、試合に臨むのは大変だ。
「自己満足」
野球をやるうえで、自己満足であってはいけない。個人プレーでないがゆえに、様々な自己犠牲が
出てくる。しかし、その自己犠牲がある意味野球の楽しさであり、奥深さであろう。