「エントモ的」野球論 その17 「少年野球の指導者」
 
大人(指導者)によって、子供は大きく左右される事実。
どのスポーツでも同じことがいえる現象である。

素晴らしい選手の裏側に、良き指導者あり

スポーツじゃなくても同じことがいえること。
少年野球の指導者について考えると、大半は首をかしげることが多い。
例えば、怒鳴り散らす指導者。かなり多く見受けられる。
自分の思い描くプレー、思い描く結果が出ないと罵声を浴びせる大人。

勝つことだけ

を考える指導者は、感情の赴くまま負の行動をする。

考えの土台や根元がぶれて歪んでいると起る現象だ。
やっかいなのは、「自分で気づいていない」気づきずらいということだ。

ここで問いたい!

「あなたは何のために、野球に携わってますか?」
「あなたは子供をどう育てたいのですか?」


この問いに対し「勝てばいい」という指導者はつける薬がない。
昔からやっているから、俺のやり方が一番だから、勘弁して欲しい指導者だ。

少なくとも、一番最初に指導に携わった時に思っていたはずだ。
「子供を育てたい」「野球を通していい人間にしたい」
時間が経ち、マンネリしだすと面白いように負の方向にいく。

少年野球に携わり、「少し違うよな」と思う親御様は多いと思う。
指導者が気づかない場合が多いので、気づいた人はストレスがかかる。
どうしてそういった表現をするのか。首をかしげているに違いない。
子供を変えるとき、大人を変えるとき、変えようと思うと変わらない。

「人は変えられない」

変えようとするからうまくいかない。負のスパイラルに突入する。
「気づかせる」こと、自分で自分を変えようと思うしかない。それが第一歩。
自分の責任において、自分を変えるしか方法はない。

では、その人が気づかないと変わらないのか・・・

はい。そうです。
周囲の人は、気づく種を蒔くしか方法はない。
色々な種の蒔き方があるし、蒔く方は考えないといけない。
いつ気づくのか。すぐに、明日、一年後、十年後、気づかない!?
我慢が必要。結果的に気づいて自分が変わろうとした人は、未来が変わる。

タバコを吸っている時には、マナーとか気づかないことが多い。
でも禁煙したり、やめた時に気づく喫煙者の悪いマナー。
これって、すべてのことに通じる話しだ。

気づかないは一生の損。本当の人生の喜びを知らずして時間を過ごす。
今、この文面を見て気づいている人も多いと思う。

気づいたらどうするのか・・・

即行動することである。
行動によって人は強化される。
知っているという段階だけでは強化されていかない。
自ら動き、行動したことで「新たな自分」が構築される。

成功する人に必ず備わっているもの。それは・・・

「素直な心」

素直に認め、そして動き始める人は強い。
修正能力、変化に富んだ人である。
固定観念、先入観に固まった人は、いつになっても成功しない。

少年野球年代の子供の育て方は、将来を左右しかねない。
年齢を重ねると「野球って理不尽だな」とほとんどの人は思う。
そうです。理不尽なことばかりの野球。
でも、
少年時代のことが大きなトラウマになるので気をつけたい

例えば・・・

少年野球の時に、結果に対し怒られ、過剰なマイナスのシャワーを浴びる。
すると、子供の心には「トラウマ」としてインプットされる。
その時はすぐに出なくても、ある時に思い出されるのがトラウマ。
例えば、中学、高校などで小学生時代の「負」が噴出することも多い。
でも、
少年野球の指導者は、そんなことお構いなしに怒りまくる
マイナスの種を植え付けるのか、それとも未来に飛躍する種にするか。

大人の言葉ひとつで左右しかねないことに大人は気づくべきだ!

子供も(やる側)にも一言。

悪環境で潰れる選手はたくさんいる。
過去にも理不尽なことで失脚した選手多数。
世の中や自然界もそうだが、弱いものは淘汰されていく。
選手の立場でいえば、
「切り拓くのは自分」
環境ではなく、自分が本気になれば何とでもなる。

少年野球の子供たちには酷だが、
年齢を重ねて大切になってくるのは、やはり自分。
環境依存型では、理不尽な環境は打破できない。
「いいチームなら」「違う指導者なら」環境依存型の典型だ。
大人に左右されないように、野球でどこまで行きたいのか夢の再確認。
夢が具体的に、そしてその夢への計画を練る。
具体的にすればするほど、今の「苦」が苦じゃなくなる。
修行になり、そしてステップアップの糧だということに気づく。
一流になりたいなら、一流の考え方が必要だ。

伝える側の大人と、実際にやる子供の両方が、あるべき「心」を持ってほしい。
そんな人たちがいるチームは一握り。でも「0」じゃない。
理想を追い求め、「ま、いいか」「仕方がない」ではなくまずは動く。
動いて切り拓く強さが欲しい。

育てる、気づく、切り拓く

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