|
|
「遠藤的」野球論その6 「弱者の闘い方」
弱者が強者に立ち向かう時、ガチンコ勝負でいくと簡単に弾かれる。
野球という競技は、強い者が必ず勝利するスポーツではない。
しかし、普通に立ち向かってはその勝つ確率も低くなる。弱者には弱者の闘い方がある。
相手は、「自分達が上」と思った瞬間に「スキ・油断」が生まれる。
そのスキを上手く突くことが非常に重要になってくる。
相手を把握し、嫌がるところを常に攻めていく。しかも徹底して。
「奇襲」
その奇襲をどのポイントで使い、自分達のペースするか、使いどころが鍵になる。
一度風が弱者に傾くと、強者は慌てる。「こんなはずじゃ・・」
そう思った瞬間に、彼らは自分達のリズムで試合が出来なくなる。
奇襲は、あくまで奇襲。そう何回も使えない。しかしポイントでの奇襲は相手ダメージも大きい。
指揮官は、その1回の奇襲をどこで使うか迷う。
奇襲が不成功に終わった時のリスクも大きい。でも怖がっていては、自分達に流れは来ない。
遠藤的野球論の根本となる「考える野球」。その真髄を理解できれば、おのずと道は開けるはずだ・・・。
|
「遠藤的」野球論その7 「闘う相手」
大きい舞台で結果が残せない選手は沢山いる。
試合が始まる瞬間、ホームベース上で敵チームと挨拶を交わすとき、闘う相手を見る。
そして、敵は相手と思う。その敵が強ければ強いほど、自分の平常心が失われてくる。
その日の為に、厳しい練習をしてきて、相手の研究も怠らずやってきたのに・・。
本当の敵は、自分の中にある。
まず最初に叩かなくてはいけないのは、自分の中の奥底にいる「敵」である。
自分の中にいる敵を叩ければ、後はどんなやつでもとるに足らない。
自分の中の敵が最強なのである。
自分の中の敵を潰した瞬間に、平常心は生まれてくる。動じない心。
普段練習で出来る動きが、実際の大舞台でも出来る。揺るぎない自信が生まれる。
「練習=試合」が実現する。
チームにそんな選手が沢山いれば、負けるわけがない。
自分の実力が出し切れず、敗退してしまう諸君。
まず、自分に勝て!
|
「遠藤的」野球論その8 「集中力を生み出すコツ」
集中力・・・。
野球選手全員が、必ず身につけたいテーマのひとつだと思う。
その集中力があるかないかで、大きく結果も左右してくる。
指導者は言う。「集中しなさい!」残念ながらその言葉だけの場合がほとんどだ。
集中するコツは、
「自分がどう動けば(どう考えれば)良いのか分かってるかどうか」
という一言に尽きる。
具体的に、選手がどうすれば良いのか指揮官が指示できれば、おのずと選手はそれに向かって、余計なことは考えずに、立ち向かっていけるものだ。打席内での考え方、マウンドでの考え方、各ポジションでの考え方・・・。それを場面ごとに指示し、選手はそれを頭に入れて行動する。
"Simple is best"
余計なことを考えないで、ある一点に集中出来れば結果も良い方向へ向かう。
その集中力を生み出すのは、「遠藤的野球論」の反復である。
今一度、講演の中のトークを思い出して見よう・・・。
|
|