「遠藤的」野球論 その11 「大会での格下チームとの闘い方」

格下との闘い・・・。

どのチームも相手に合わせた試合をした経験があると思う。
なぜ実力は上なのに、相手ペースになってしまうか?原因を追求した事があるだろうか?
考えられるケースは、相手投手が荒れていてストライクボールがはっきりしている場合。
この場合、打者心理は
「待てば崩れる」の考えが強くなる。
相手投手が、四死球で自滅してくれれば問題無いが、2−3までいってでも抑える時がある。
すると結果的に追い込まれて、自分たちのチームの流れに巻き込めない。
上記の場合、相手投手は甘いか・はっきりボールか、の状況が多い。
甘い球を見逃して自滅待ちではなく、積極的に甘い球を狙う必要がある。
格下投手であるから、自分たちが積極的に動き打ち崩せば、もっとはっきり死四球も増える。

「積極性」

これに尽きる。
違うケースを考えよう。格下というくらいだから、相手チームとどこか圧倒的な差があるはずだ。
その差は、野手の守備であったり、打撃、相手投手など様々な場合がある。
相手投手の場合は先に説明したが、野手の守備の場合相手ペースになるケースは、
フライを上げるのが多い場合で、相手失策もなく淡々と試合は進んでしまう。
相手チームと互角の場合でも、
「転がす」(上げない)という行為は大切であるが、
守備の差がある場合は特にそれが求められる。
格下チームというイメージで、打者は心が大きくなりスイングも大きくなる。
すると、フライが多くなり出塁すらもままならないということになる。
各人が「転がす」意識を持ち、打席に立てば相手は失策の山を築き、簡単に自分達のペースになることだろう。
大会になると、
「勝てば良い」との話しをする指揮官がいるが、そうだろうか?
少なくとも、同レベル・もしくは格上チームであればその考えは間違いではないかもしれない。
しかし、大会での格下との闘いは、勝てば良いでは絶対にいけない。
格下との闘いで僅差で勝利した場合、その原因は必ずある。
しかもその原因は、
格上と闘った場合には致命傷になり兼ねない闘いぶりがほとんどだ。
しっかり自分達のスタイルを貫き通す試合展開でなくてはいけない。
力があるのに、最終的に勝てない場合は大会の流れが思わしくない場合が考えられるだろう。
常勝軍団
チーム作りする場合、指揮官は先を常にみて考え、
結果ではなく過程を大切にするべきだ。
選手は必ず「目先」に走る。
しかし、もっと大きなものは(目標)先にある。
それを気づかせられる指揮官のいるチームは強い。