<2005年度社団法人千歳青年会議所>
   『ちとせ共育サミット』

     後援  千歳教育委員会  千歳市PTA連合会(平成17年10月15日)
 
 社団法人千歳青年会議所が、「共育から生まれるふるさと愛推進実戦運動」をすすめるうえで道徳力の向上、
ふるさと愛の推進、明るい豊かな町作りの礎としていくことを目的として、今回のサミットを開いた。
 サミットのテーマは「躾(しつけ)」。どのような躾が望ましいのか、そして大人たちはどのように考え、振
舞っていけばよいのかを大人・子供共に考える時間となった。約三時間の施策で、その内容は・・・

■ 第一部  子世代ミーティング(中学生とコーディネーター(エントモ)と話し合う)

■ 第二部  全体ディスカッション(大人・中学生とのディスカッション)
     ※ 大人(地域住民、教師、PTA代表者・・・)

■ 第三部  千歳青年会議所プレゼンテーション

■ 第四部  講演 『見本となるような元気な大人を目指して』 講師 遠藤 友彦(エントモ)


という内容で行われた。1・2の司会進行はエントモ。初めての試みだったが、コーディネート役としては自分
なりには合格点をつけれる出来。第一部では千歳市内の中学生の女生徒が7名集まった。その7名とエントモで
ディスカッションするのだが、否定的な内容にならないように
『コーチング技術』を駆使して進めた。これって
知識のないものがやると子供たちとの会話が続かないし弾まない。今年の駒苫戦士に対しても活用したコーチン
グ。再度、威力を感じたこの手法。また肯定的な発言を引き出すことを念頭に置き、進めていくことで自分がイ
メージしていた状況に一気に近づく。
 参加した中学生に多くみられた意見は、周囲の大人に対して「同じことを繰り返して言わないでほしい」とか
「自分を認めてほしい」などが多かった。「自分はやっているのに、またやっていない」とか1回の過ちがいつ
もだと言われることに強いストレスを抱えている。都度、完璧にやってきたのにだった一度の失敗をあたかも毎
回のように非難する。そのことによって、子供のモティベーションは著しく低下し、不信感につながり以降の会
話(コミュニケーション)もスローダウンする。自分が子供の立場で考えると分かる。理解できる。

さて、第二部。躾に重点を置き、様々な立場の方々に意見を聞いた。現在、登校時には交差点で子供たちの安全
を確保している70歳台のおじいちゃん。現役教師、各学校のPTAの方々。昔と今を考えつつ躾やそれによっ
て起こるコミュニケーションのあり方、親と先生の連絡方法・意思の疎通などなど・・・。どうやら・・・

『人を思いやる気持ち』

が、大きなプラスの方向にいく秘訣だということに気付いた。話していくと「相手の立場になって」という言葉
が頻繁に聞こえる。すべての人達が相手の立場になって考えることができれば、そういった行動をとることも多
くなるはずである。「自分さえ良ければ」の考え方が横行している現代。人のことを考える、周囲の方にしっか
り目を向けていくことが、人づくり・町づくりになると思う。
夢・目標を持つことは、いきいきとした人生を送るためには不可欠である。昔の親はこういったものだ・・・。

「どんな職業についても構わない。でも人様のお役に立つ人間になりなさい」

人のために、社会のために、世の中のために、といったことを言われていたことを思い出す。どんな職業でも、
人に対して貢献しているはずだ。でも日々の生活に追われると自分のためのような気がしたり、お金のためにし
ているような錯覚に陥る。でもそういった感覚で仕事や生活をしていると、考え方も貧相になり起す行動も自分
本位な行動となる。エントモ講演では、大人としてどう社会に対して振舞うべきか熱く語ったつもり。

「考え方が言葉を作り行動を促す、そしてその行動に対して結果が生まれる」

考え方が「自分のため」であるといけないのである。あくまでも
「人のために」の考え方だと成功するに違いな
い。まずは、自分が今、どういった現状にあるのか考え現在地点を把握してから考えるべきだ。

この会に参加できたのも
「出会い」があったから。千歳ジブラルタ講演がなければ、この会の参加はなかった。
また、このサミットから得た出会いもある。こういった出会いは大切だ。出会いの後に大切なのは
「信用」だ。
有言実行・言行一致こそが信用の第一歩。肝に銘じておきたいところだ。当日を迎えるまでに、数回の打ち合わ
せを千歳JCの方々と行った。通常の講演をする時の打ち合わせ回数の数倍である。事前の準備の大切さを痛感
した日でもあった。したいことを伝えることが出来るかどうかが、会の成功の鍵を握っているといっても過言で
はない。現に、何回も打ち合わせしているうちに「イメージ」が沸いてきた。初めての試みで千歳JCの方々は
不安だったに違いない。でもこう言った「大丈夫です。イメージ出来ましたから心配ご無用!」と。本音は、初
めてのことだったし不安もありました。でも「出来る」と思って進めることがいかに重要か自分は知っている。
「どうかな・・、うまくいくかな・・」では失敗に終わる可能性が高い。しかし、言葉だけで「出来る」だけで
はまだ失敗する要素は多い。自分に不安がなくなるまで反復し、自信・確信を得るイメージトレーニング・練習
は不可欠だ。自分なりに事前準備が出来ていたから何の不安も当日発生しなかった。甲子園で学んだことがこう
いった所でも活かされる。感謝。

「うざってーなー」と最初は参加したであろう中学生。事前準備に翻弄したであろう千歳JCの方々、関係者の
みなさん。お疲れ様でした。今日のような1歩が千歳を変え、北海道を変え、日本を変えます。また、こういっ
た良い施策に参加出来るように「自分磨き」を日々行っていこうと思ったエントモでした。

「感謝」


                                 平成17年10月17日 遠藤 友彦