新しいフルオラスミックスチャー合成法

Curranらによるフッ素原子数が5個のフルオラスTIPS基だけを用いた新しいフルオラスミッスチャー合成法によるSch725674マクロラクトンの全立体異性体の合成に関する論文がJACSのJust Acceptedに。
3つのヒドロキシ基の保護に普通のTIPS基(T
Hと略)とフルオラスTIPS基(TF; C6F13やC8F17ではなくC2F5を有する)を用い、分子内のTF保護基の数を変えることによって、それぞれの分子のフッ素数が異なるようにしているところがミソです。一つのシリーズのみ図示します。4シリーズで全16種類の合成を行っています。
Pasted Graphic 2

A minimal fluorous tagging strategy enables the synthesis of the complete stereoisomer library of Sch725674 macrolactones, Jared D. Moretti, Xiao Wang, and Dennis P. Curran, J. Am. Chem. Soc., Just Accepted Manuscript