フルオラスミックスチャー合成法によるペプチド性天然物のライブラリー合成
フィリピンのホヤから単離•構造決定されたビストラタミド類はチアゾール環やオキサゾール環などの複素環を有するマクロラクタムであり、ヒト結腸がん細胞に弱いながらも細胞毒性をもつことから抗がん剤のリード化合物となりうる。また、ディドモラミドやテニュエシクラミドのようなビストラタミド様天然物が多数存在することからビストラタミド様マクロラクタムおよびそれら同族体の迅速な合成法を確立することは創薬上重要である。その目的のためには液相と固相合成の利点を持ち合わせたフルオラスミックチャー合成法が有効であるとの考えのもと検討を行っている。
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