総務課で得た(?)と思うもの


結構、総務課のことを何も知らずに漠然とした憧れや期待、または、お客さまと接する業務はいやだという理由だけで『総務にうつりたい!』っていう人かなり(←っていうか、この理由がほとんど)いるけど、そういう人は、ほとんどの場合、理想と現実のギャップもしくは、想像と現実の厳しさという壁にぶち当たります。総務の仕事って、多岐に渡るし、自分の仕事が自分の思うようにはいかない場合のほうが多いものです。担務によっては、ものすごくやりがいはあります。しかし、やりがいがあるということは、その分責任と仕事量が半端でなく多いという、表裏一体の関係があるのです。
半端な気持ちで総務課を希望しているのであれば、はっきり言います。総務課への希望は出さないほうがいいでしょう。現業部門(郵便・貯金・保険)にいるほうが、そういう意味では、楽なのかもしれません。

総務課に決まって得たものは、なんでしょうか?このページを作るにあたって、決まってから今までのことを振り返ってみました。
客観的に見た場合の『メリット』と思えるものを書いてみたいと思います。

  • パソコン(主にエクセル)の操作を覚えることができたこと
  • 規定規則に関しての知識や、休暇関係についての細かい部分に詳しくなったこと
  • 就業規則についてよく知ることができたこと
  • 不祥事が起こったときに、局側としての対応を知ったこと
  • 病休に関する規定について、非常に細かく知ることができたこと
  • 新昇格制度とは、どんなものなのかを教えてもらえたこと
  • 各種処分に付随するデメリットを知ったこと
  • 給与明細を見ただけで、その人のことがなんとなくわかるようになったこと
  • 各課の課長たちに気軽に対等(?)な口を聞けること
  • 聴取書を残すことの大切さを知ったこと
  • 局長室に気軽(?)に入れてしまえること
  • 私服でいれること


でも、メリットが必ずしもいいとは思えないことが結構あるんですよ。また、得たと思えるようになるためには、本当に大変なんです。順番に・・・
  1. 引き継いだ仕事上のものがほとんど全てOA化されていたため、パソコンの操作は仕事に必要不可欠で、全然できなくても独学でできるように覚えざるおえなかった
  2. 規定規則は、総務課では知っていて当然という感じなのです。新人だからとかきたばっかりだからなどということが通用するほど甘くはありません。
  3. 就業規則も知っていて当然です。しかし、日々起こる事件の中、いろんな抜け穴がいくつも見れたことは、メリットなのかもしれません。
  4. 不祥事を起こしても首にできない公務員という身分、いかにすれば、仕事を怠けることができるかということを多課の職員からまざまざと見せ付けられたことによりそういった方法を知ったことはメリットかもしれませんが、そういう職員の相手をし、そのために膨大に増えた事務処理をおこなうことになるのでは、勤労意欲をそがれてしまいますね
  5. うまい病休のとり方(年に○日以内なら昇給へ響かないとか、ボーナスに響くのは○日以上とかね)そういったものを知っていてとりたがる職員の相手をしなければならないこと
  6. 新昇格制度の効果点UPの方法と対策についてのゴマすりには、提出物と課長からの頼まれ事は、速攻着手。そういうのって、点取り虫みたいですごく嫌な感じがします
  7. 本当に病気のために仕事休むのではなく、あきらかに怠け病で病休を使うための、うまい診断書の貰い方を知ったことは、自分がやろうとは思わないけどものすごく腹が立ちます。また、そういう人たちが、給料を自分より多くもらっているのはとても腹たがたちますよ
  8. 給与明細ってのは、その人の個人情報の宝庫なんですよ
  9. 各課の課長たちは、まるでこまづかいのように、総務課の人を使いますし、言えばやってくれるものだと思っています
  10. 根拠規定や聴取書を残しておかなければ、自分のみを守ることはできません。そうしなければ、言った、きいてないということになり、下手をすれば自分が処分を受けることにもなりかねません
  11. 局長室に入れたとしても、何かが変わるわけでもないし、接待のためのお茶だしなどは、大きな負担です
  12. 私服でいれることは、総務課に決まってすぐのころは嬉しいことだと思っていたのも事実です。しかし、今は違います。嬉しく思えたのは、最初の数週間だけなのです。どんなにデザインが変だとしても、貸し与えであれば、自分でお給料の中から作業するときに着る服の代金は払わなくてすむのですが、総務課に制服の貸与はありませんから、自分の給与の中から制服に変わる作業時の服が必要になります。外部のおきゃくさまの接待をする総務課では、割ときちんと目の服装が求められますし、セレモニーの時にはスーツ着用です。スーツ購入の出費もばかになりません。私は制服を貸与してほしいと思います。

そんなもんかな。書いてて、後ろ向きだな〜と、思うけど。。。

最大のメリットはなんといってもパソコンの操作。仕事に必要でパソコンの操作を覚えざるおえなかったこと。最初に総務に来たときの自分のパソコンのスキルは、下記のとおり。
  • 10分のうちに350文字を打つのがやっとの文字入力能力。人差し指以外は、使わない文字打ち。
  • エクセル?何ですか?何に使うの?関数?使ったことないですよそんなもん。印刷設定?わかりません。だって、ロータスしか触ったことないんだもん。ロータスだって、まともに動かしたことないの。
  • 一太郎に画像を貼り付けて体裁のよい報告書を作成する?何ですか、ソレ?
  • ネットは、好きだから、常時接続でやってます。
そんな感じだったのが、血のにじむような努力の甲斐あって今は ↓ です。必要に迫られたとき人は死に物狂いで覚えるのです。
  • 10分で350文字は、楽勝。手元を見ないで文字打ちもできるかも。ホームポジションを覚えこむ。
  • エクセル?ああ、セルの集合体ね。関数?それは、こうやって使うのね。難しいのはわかんないけど、SUMだとかVLOOKUPとかは、便利よね〜。よく使うわ。マクロ?難しいのはわかんないけど、記録してマクロボタン作って割り当てて動かすのならできるよ。
  • 一太郎?周知ポスター作成には、画像の取り込み欠かせませんね。綺麗に見えるし。
  • お客様向けに開くパソコン教室では講師補助をしてみたりも。
こうなるために、費やしたもの。全て自費。
  • エクスメディアの本4冊(エクセルの参考書ですね。)
  • 実用エクセル小技集なる本。テンプレート集。
  • アスキードットPCの定期購読
  • 自宅用にもう一台マイPC購入
  • エクセルMOUS試験問題集の購入。

(2002.9.8に改訂)