郵便局専門用語の解説
(最終更新日 2007年5月12日)

郵便局で使われている言葉って、部外の方には???なものばかりだと思います。
郵便局経験が長くなると、うっかりお客様に向かって専門用語を使ってしまったりすることも。。。。(反省)

用語 意味
フレッシュマンノート わたしが新人の頃は、毎日書いて上司に提出しなければならないものでした。
数ヶ月間は、毎日書かないといけない。そのうち書かなくてもよくなる。(上司がめんどくさがり屋だと1ヶ月ぐらいしか書かない人も・・・。)その日教えてもらったことや解らなかったことなどを記入し、次の日に上司に提出する日誌。数年経って読み返すと、かなり笑える&あの頃の記憶が懐かしく思い出される。あぁ、あの頃はピュアだったなー・・・と。
F.A.(エフ・エー) ファイナンシャル・アドバイザーの頭文字をとったもの。郵便局内での貯金・保険に関する能力検定(?)。正確には、郵貯・簡保FAという。三級からはじまって二級、一級とあり、結構難しい。でも、最近はずいぶん簡単になってきているようである。内容は、三級で金融商品知識、二級で年金関係や相続関係、一級は土地に関する減税措置なんかを多く出してくる。私は二級が一番難しかったように思う。その昔、まだ郵貯FA・簡保FAだった頃の方が、ずっと難しかったそうである。この試験は、特定局職員か普通局で貯金や保険の業務についている人にしか、受験資格が無い。また、この資格を持っているからといって、必ずしも仕事ができるわけでは決してない。合格しても給料が上がるわけでもなく、仕事上のメリットはほとんど無い。自分が、いろんなことを覚えられるだけでよしとしよう。。。と言う感じ。私は、三級取得で認定証を二級で認定証とピンバッジ・一級では、顔写真入りのゴールドに輝く認定証を頂きました。こんなもの、付けて窓にでたら、ピラニアに食われるようになりそうなので怖くてつけられません。また、今は総務課にいるので何の役にもたちません。
S.A.(エス・エー) セールス・アドバイザーの頭文字をとったもの。郵便局内での郵便セールスに関する能力試験(?)。正確には、郵便SAという。平成11年度より実施された。試験内容は、敬語だとかあまり実務には関わり無いことばかり・・・。窓口に座ってる人間なら二級は、楽勝なんじゃないかな??いつの間にやら、試験そのものがなくなってしまいました。
L.C.(エル・シー) ライフ・コンサルタントの頭文字をとったもの。郵便局内での保険セールスに必要とされる知識の能力(?)試験。こちらも3級から1級まであり上位級は1級。受験資格は、保険事業に従事するもののみ。
巡回要員 特定局採用の場合、ほとんどの人が通る道。巡回しながら、部会内の局の空きを待つのです。新規採用職員は、自分の採用された部会内で、一つ処に留まることなく、何日か毎に局を移って仕事をするのです。ジプシーのような存在です。所属は、部会長局で部会の他の局へは、兼務という形になります。巡回職員は、行く先々の局のやり方を学びます。いわゆる、訓練生ですね。まあ、ミスも多いですが、1年も経つ頃になると、郵便に関しては、固定配置の先輩などよりずっと知識が豊富になり、手際もよくなります。私は、12局をまわりました。同じことをしているはずなのに、客層の違いや、忙しさの度合いによって、やり方が、規定ぎりぎりまで簡略化されていたりして、いろんな局のいろんなやり方は、覚えるまでとても苦労しました。でも、いっぱい巡回したおかげで、先輩方に顔と名前を覚えてもらい、仲良くなり、ズムースに仕事を進めていけました。また、いろんな局のいろんなやり方を見れたおかげでいろんな対応の仕方を覚えることができました。
 巡回職員は、私がいたところでは『巡回ちゃん』と呼ばれ、可愛がられていました。また、巡回暦が1年を超えた人たちを『スーパー巡回』と呼んで、即戦力として重宝していました。
 新人以外でも、巡回総務主任もあります。
職員採用試験 国家公務員V種採用試験『郵政A』『郵政B』 
郵政外務職員採用試験
郵政短時間職員採用試験
・・・・・その昔、職員になるためにはこういった試験を受け、合格しなくてはなりませんでした。

今は、普通に郵便局員になりたい場合、インターネットから情報を引き出して申し込みをするようになっています。日本郵政公社公式HPをみてくださいね・。
本務者 8時間雇用の正規の職員のことを本務者と呼び、短時間職員やゆうメイトと区別しています。
勤報 キンポウ。勤務時間報告書のこと。郵便局員の給料は18日に支給されるのですが、前月分超過勤務の実績だとか、各種手当の報告を毎月5日までに共通事務センターにデータ送信しなくてはなりません。各課から上がってくる実績と入力データを突合し、あらかじめ決められたこの日の6時までに送信をしなければ、東京都内の全職員分の給与支払いが滞ってしまうので、給与係の責任は重大です。
組合 郵便局には、組合組織があります。どの組合に入るかは、自由ですがそれぞれに特色というか個性?があります。組織として大きなものは2団体。それぞれ、公式hpがありますので、調べてみるのも良いかもしれませんね。
各種選抜試験 今は、ほとんど全てが廃止されています。その代わり『志願制昇任試験』なるものができています。
特定局と普通局 郵便局には、特定局と普通局があります。その中にも、集配局と無集配局があります。特定局と普通局は、局長が特定郵便局長か普通郵便局長かによって分かれます。また、特定局にも集配局はあるし、普通局にも無集配局はあります。

無集配局は郵便物の収集&配達をしてない近所によくある小さな郵便局で家内制手工業のような細々(?)とした郵便局、集配局は収集&配達を受け持つような大きな郵便局で職員数もたくさんで総務課やら法人郵便営業課・郵便課・集配営業課・貯金課・保険課など業務ごとに課に分かれています。・・・と考えてもらえればいいと思います。

特定局・普通局は、その成り立ちによって分けられると言っても良いでしょう。時は、明治4年の郵便事業の創始者である前島密さんのやったことまで遡って話さないといけないのでここでは省略します。ネットで探すと結構ヒットしますよ。
決裁 郵便局は、お役所仕事だなーと感じる部分に『文書の決裁』があります。特定局にいたときは知らなかったけど、普通局にきたら、文書の大切さが身にしみました。大きな組織の中で動いている以上、何かをする場合、上の人の許可がなくては実行できません。対外的に出す文書も許可が下りなければ出せません。で、文書の決裁が必要になってきます。私のいる総務課では、
文書作成取扱者→総務主任→課長代理→上席課長代理→課長→副局長→局長
までに文書を見てもらい印鑑を押してもらえてはじめて決裁となり、公式な文書となるのです。
もちまわり 通常、起案(または供覧)文書は、前日に作ったものをその翌日に決裁に回します。文書の締め切りはうちの局では10時です。10時までには、総務主任に回さなくてはなりません。

ところが、当日にどうしても文書番号(決裁を受けると、大概の文書には番号がつきます)が必要になり、その日のうちに提出しなくてはいけないものも出てくるわけです。そんな時、おこなわれるのが、『持ち回り』という文書決裁の方法です。

その文書を扱者自身が持って、決裁に関わる人の印鑑をもらって歩くのです。最後に決裁権者(局長)の印鑑をもらって、はじめて文書として体外的に出せるものになるわけです。

決裁に関わる人々は、席にいないことが多く、印鑑をもらうのに捜し歩かなくてはならず、かなりめんどくさいです。お小言をもらうことも多いですし。
中央郵政研修所 東京都国立市にある、郵便局の研修所。宿泊施設があり、泊まりの研修などで、東京と関東にいる郵便局員なら1度はいったことのある場所です。
同じ場所に、郵政大学校もあります。


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