着物の知識あれこれ

○着物の格○

着物を着るにあたって、このひとつ上の項目で季節のいろいろを書きましたが、着物には、『格』というものが存在します。

着物のことをよく知らなくても聞いたことがあると思うんだ。
『未婚の女性の第一礼装は振袖』だとか『既婚の女性の第一礼装は留袖』ってことを。

格ってものは、その場所にふさわしい服装を心がけることだと思うんです。たとえば、洋服だって時と場所と人を選んでその服を着ていくでしょう?着物だっておんなじなんです。

たとえば、結婚式の披露宴に出席するときに、ジーンズ身に着けていくって人は普通いないよね。それがどんなに新品で綺麗だったり、ビンテージもので高くったって『ジーンス=普段着』でしょ。おかしいよね。

逆に、学校で授業受けるのに『カクテルドレス』着てく人もいないでしょ。ホントに着ていったら、あの人ちょっとおかしいよって言われるのが落ちだよね。

今の時代は、着物=高級品ってイメージが強くて(確かに高いんだけど)、普段に着るものっていう感覚があんまりないよね。

で、着物を着るときってのが、結婚式や成人式、入学式や卒業式などのセレモニーに限定されることが多いから、着物は普段に着るものじゃないって考えてる人が意外に多いのが今の時代だとおもうんだ。

でも、ちょっとまってよって思う。

100年前ぐらいのことを考えてみて。ほとんどの人が着物で暮らしてたんだよ。結婚式も農作業も着物でしてたんだよね。日常が着物での生活だったんだよ。よっぽどのお金持ち以外は当然、毎日絹のお着物なんか着れるわけにいかないわけで、木綿との着物なんかを着ていた訳です。

今の感覚からすると『木綿の着物=ジーンズ』って感覚かな。

現代には、着物の格としての種類は
小紋=普段着って感覚
付け下げ=ちょっと改まったお席に着る略礼装
色無地=きちんとめのワンピース、紋をひとつ入れると略礼装、用途はとっても幅広い
訪問着=礼装
留袖=第一礼装(既婚)
振袖=第一礼装(未婚)
って感覚。

ちょっとはわかってもらえたかな?(2002.5.10up)