お茶を始めたきっかけ

お茶との出会いは、平成〇年11月ごろまで遡ります。

仕事はじめて、3年ほど経った頃、ふと気がつくと仕事への情熱や興味といったものが消えかかってきていました。それまでは、覚えることがいっぱいあって、毎日覚えることに必死で無我夢中を絵に書いたようだったのに。。。

仕事が、本当に毎日同じことの繰り返しで、だんだんつまんなく思えてきて、毎日くさくさしてました。今まで、覚えることへ向かっていたエネルギーを持て余してしまったのですね。

何か、仕事以外のことで、好きなことをやりたいな。目標が欲しいなー。そんな思いが、日に日に強くなっていきました。買い物しまくってみたり、美味しいもの食べ歩きをしたり、映画を立て続けに見たり、ミュ−ジカルを見るために遠征したり、、、。

そんな中で毎日が、過ぎていきました。決っしてこういったことを後悔しているわけではありません。好きなことをやっているのだからとっても楽しいのです。でも、エネルギーは、やっぱり有り余ってしまうのでした。

そこで、どうせなら、何か身に付けようじゃないか。。。と思ったわけです。お稽古をはじめようと!!

で、当然のことながら何が良いかな−って考えたわけです。で、お稽古の王道といえば、お茶・お花。それから、その頃からワインブームがはじまって、ソムリエもいいなーと。フラメンコも良いし料理教室も捨てがたい・・・。書道教室も趣味と実益で良いかな−なんて思ってました。

だから、いろいろ調べました。
ワイン教室は、とっても高くて手が出ない。料理教室は、ケーキ一つ作るのに授業料が割高に感じられて、自分で作れるよと。そんな中で、和のお稽古がしてみたい!!と強く思ったのでした。

たぶん、小さな頃の記憶がそう思わせたのかもしれません。はるか(?)昔、小学校に上がる前、保育園で月一回、園長先生にお茶を教えてもらっていました。今思えばきっと情操教育の一環だったのでしょうね。教えてもらうといっても、ご挨拶をして、お茶を飲むだけで、点てたりとかはしないのですが・・・。

お稽古に出てくる和菓子が好きでした。そして、小さな子には珍しく、お抹茶も好きでした。それから、ずーっとお抹茶をのむ機会も無くこんなに大きく育ってしまった訳ですが。。。

お茶のお稽古に決めたのには、そんな記憶が大きかったからかもしれません。でも、それ以上に、素敵な先生に出会えたからだと思っています。教えていただいている先生は、大正時代のお生まれで、茶道に関しては、この道60年のベテラン。

他のお弟子さんがたは、皆さん宗名を持っていらっしゃる方ばかり。(今はお弟子さんをほとんどとってないので私を含めて10人ばかりだけれど。)お茶に関しては、「そんなの60年もやってるんだからできてあたりまえよー」とあっさりと言ってしまえるお方なんです。

もちろん、お茶の知識に関してはすごく深くご存知で、すごいな〜と思います。

本来なら、今頃、幹事長をなさっていてもおかしくない方。(幹事長と言うのは、裏千家の各地域にある支部で一番えらい)なのに、副幹事長のときに『自分は、その器じゃないから』って、引き止められながらも、みずから役を降りられた方。

そして、茶垢にまみれることをきらって(茶垢っていうのは、お茶の世界独特の嫌味なことね)いまは、数人の弟子を教えていらっしゃるんです。

また、関東大震災や太平洋戦争という歴史の教科書に載っていることを経験しているだけでもすごいのに、お茶の先生独特のいやみな感じが全くなくって、とっても謙虚で感謝する心をもっていて、こういう素敵な年のとり方をしたいなって思わせてくれる方です。人間的にその考え方を尊敬できる方なんです。

年をとるのは簡単だけれど、綺麗に年を重ねていくのはとっても難しいことだと思うので。本当に素敵な方です。三日坊主な私がこんなにも長く続けてこれたのは先生のおかげです。

そんな先生に教えてもらえることになったのは、私の弟の紹介があったからです。弟が通う学校には、立派なお茶室があり、そこの茶道部に先生がボランティアで教えにきていたのです。茶道部の部長だった弟からの進めもあり、また、先生が「これからの茶道は、若い人がやってくれるようじゃないと続かないわ」と言う考え方の人でもあり、運良く教えていただけることになりました。