お茶って難しいの??
あのね。よく言われるんです。『お茶って、なんか難しそうで。。。。』って。
何を根拠にそういうのかなって聞いてみると、、、、大概の人が
おちゃわんクルクル回してからじゃないとのんじゃいけないんでしょ?
焼き物とかみて、なんか言わなきゃいけないんでしょ?
お作法がイッパイあるんでしょ?
この3つは、必ず出てきますね。
まあ、たしかに、クルクル回さなきゃなんないし、焼き物とかなんか言わなきゃいけないし、お作法もいっぱいあるんだけど。実際、そういうことやんなきゃいけないんだけど、そうなんだけど。
・・・・。
でもね、それって一つ一つに意味があるの。
意味を知れば、何でそうするのかがわかると思うのよ。
たとえばね。
友達が一番大事にしてるものだって知ってて、自分に貸してくれたものがあるとするでしょう?
それをぞんざいに扱う人っていますか?
普通の感性を持ってる人なら、すっごく大事にするでしょう?慎重に慎重に扱うでしょう?
それって当たり前のことじゃないですか。そう思いませんか?それを形にしてるのがお茶のお作法なんだと思ってるんです。>私は。
まず、のむときお茶碗を何でくるくる回すかってことから少し説明するね。
お客さまをもてなすとき、招いた側は、全てにおいて一番いいものを用意するんです。掛け軸から床花から、茶器など使うもの全てに心を配るんです。その方にゆかりのあるものや、自分の持ってるものの中で一番ふさわしいものを取り合わせて使うのです。ですから、使われるお茶碗もすっごく吟味して、その場にふさわしいものを選びます。要するに、いいものを出してくれてるんです。お客さまのために心を尽くしてもてなすためにね。
で、その大切にしているお茶碗を使ってお茶を点ててくれるわけですが、お客さまの前にお出しするときは、お茶碗の一番絵柄のいい部分を正面にお出しするわけです。お客さまは、そうして点ててくれた気持ちに感謝して点ててくれた方へお礼の一礼をするのです。そして、飲む前にお茶碗の正面を避けて口をつけるために、正面をずらすのです。だってね、心を配って今日この日に遣うために選んだお茶碗の、正面の絵がかけてしまったりしたら困るでしょう。そういう心配りをするわけです。だから、お茶碗を回すんです。右に2回、回したり、左に回したりと、流派によって違うんですが、基本の考え方は変わらない。で、いただいた後に、正面に戻すために、さっきと逆に回してもとに戻すわけです。
まあ、こんな感じで、心づくしのもてなしに対して、お客さまも感謝の気持ちを表すんです。だから、焼き物とか、どんな由緒のあるものなのかとか聞くわけで、どこの土でどこの窯で焼かれたものなのかと聞いたりするわけです。
一つ一つの動作、やり取りをみて、お茶ってめんどくさいと思ってしまう人が意外に多いのが残念でなりません。職場でたまにお抹茶を点てて上司に出してあげることがあります。初めてお出ししたとき、必ず言われるのが、すごいね。次に言われるのが、どうやって飲んだらいいの?
お茶のお作法を知らない人は、くるくる回して飲むってことは知っていて、ほかにはしらない。だから、そんなときはこういいます。
『きちんとした席でお出ししたものではないのですから、美味しく飲んでいただけるんなら、どんな飲み方でもかまわないんですよ。気楽にお召し上がりください』、と。
(2003.1.19)