■ 何時間働かせるかについて

日曜日の朝の討論番組って見てますか?私は結構好きなんです。

今日は報道2001を見てました。郵政大臣も務めたこともある女性議員の野田聖子さん。彼女が出ていました。少子化の話と郵政民営化の話。それからNHKの番組も。雇用の流動化のこと。ニートのこと。とっても興味深かったよ。そして思ったの。いま自分が担当してるのは、ゆうメイト。採用から給与支給、そして退職まで。テレビを見ながら、つい数日前のことを思い出してた。



いま、再配達受付だとか、集荷依頼の受付だとか、すごく進めてるの。で、再配達コールや集荷依頼の電話応対をするにも人手がいる。電話回線を増やしたら、その分の人手がいるの。にもかかわらず、賃金人件費予算はくれない。だけど、雇わざるおえない。それで賃金はいつも赤字。赤字になる前に、予算要求をしなきゃいけなくて、当該課の賃金予算管理責任者が責任もってしなくてはいけないのに、赤字のまま。強く強く言ってようやく予算要求してくれる感じ。いつも赤字。予算カットは必要だと思う。でも、状況に見合った対応をして欲しいと思うの。

それから、とある課の課長から言われた言葉。
その課は、今、病休中の人がいるの。診断書はでているけれど、たぶん休職になる。その分を欠務後補充といって賃金予算を組めるんですが、いつ復帰するか分からない。でも、その間だけ、ゆうメイトを8時間雇用で雇いたい。期間は未定。でも、8時間雇用をしたい。

希望はそんなとこだった。

さて、そういう場合どうなるか。まず、8時間雇用は、今現実に、普通局(近隣局のって限定だけど)で8時間雇用をしているところはほとんどない。なぜかといえば、いろんな理由があるから。

8時間雇用で2ヶ月を超える働かせ方なら、社会保険強制適用。2ヶ月で終了なら、社会保険も適用なし。6ヶ月を超えると国家公務員退職手当金支給の要件に該当するため雇用保険に入れない。退職金は出したくないし、8時間雇用にすると、ゆうメイトと職員の賃金格差があまりにも明確になってしまうため、やる気をそぐことにもなるから、8時間では雇うなっていうのが暗黙の了解。どこにもそんな指示はないけれど、それが方針なんだもの。

で、その課長へ雇用についてのお話をしました。今はこういう方針です。雇用期間をきっかり決めていただかないと雇えません。2ヶ月きっかりで切ってもらうかもっと長く続けるのか?もし、2ヶ月できっちり切るなら、社会保険の手続きも不要ですけど、長く雇うなら、5日以内に資格取得の手続きをしなくてはいけない。その辺が非常に重要なんです。決めてください。

そしたら、なんていったと思う?そんなの分からないから期間なんて決められない。何でそんなこというんだって怒り出したんだよ。
職員が復帰すればすぐ切るから、そんなの分かるわけないだろって。

確かにそうなんです。それは、よくわかります。でも、雇用っていうのは、そういうものではないの。軽々しく考えて欲しくないし、その前に、職員が復帰したから翌日から来なくていいよなんてことはありえなことなのです。

雇うにしろ解雇するにしろ、ものすごく多くの法律に縛られていて、それを雇用主は遵守する義務がある。でも、現場の方々はあまりにも知らなさ過ぎるの。ゆうメイトさんは、モノじゃないんだよ。ゆうメイトさんたちは確かに安い時給で働いてるかもしれない。でも、そのお給料で家族を養っている人もいるの。すごく低い賃金でね。

人を一人雇うということは、その人の生活を面倒見るってことなの。

あなたが、『明日からもう来なくていいよ』なんて雇用主から突然言われたらどうするの?ね、困るでしょ?自分に置き換えたらすぐに分かることなのに、どうして総無頓着なんですか??

その課長のあまりにも理解のなさに、説明をしていてあまりのやるせなさに泣きたい気分になりました。
2005.3.20

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