塚口雲景　Topics 2　桜　お助け移植　駅前開発

FLOWER COMMUNICATION

桜　お助け移植駅前開発

２００９年４月２３日
桜木にくくり付けられた一枚のビラに出合ったのは、２００４年の
春でした。若い母親が小さな女の子に「可哀想ね～」と咲き誇る
樹の下で語りかけていました。
我が家には、「花は櫻木　人は武士」と彫った線香立てがあります。
青年であった父の弟が出兵前に自ら作ったそうです。
山を愛し、好きな女性がいました。どれほどの深い思いを櫻に託し
て戦地に向かったのでしょう。帰ってきませんでした。

子供達に、人の命や植物の大切さを、どのようにしたら伝えることが
出来るのだろう。桜お助けのビラを読んだ買い物客や、地元住民の
大勢の保存を願う声が区役所に届きました。

５年が経過しました。駅前の工事はまだ続いています。
桜はいつになったら新しい広場に里帰りできるのでしょう。

2005年４月　千葉県土気(とけ)の造園業の畑に仮移植してから４ヶ月後。
早くも花が咲いています。

さくらの頑張りを見習おう

2007年４月仮移植後、２年４ヶ月。
幹からも花が咲きました。

桜のお世話をして下さっている関係者の
皆様、ありがとうございます。

2008年4月　仮移植後、３年４ヶ月。

仮移植中の桜
写真提供：Ｍ氏

２００４年４月
一枚のメッセージが
人々の心を動かしました。

植物の葉の光合成は、人間の命綱です。
植物は、主に葉の裏にある気孔から二酸化炭素
を取り入れて、酸素を捨てます。葉が酸素を出す
働きのお陰で、人間は呼吸をして生きています。
車の排気ガス等による二酸化炭素(CO2)を排斥
するのには沢山の葉が必要です。緑を育てよう。