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2012年2月10日(金)
伝統文化クラブ 品川区立小山台小学校
品川区立小山台小学校には、伝統文化クラブの授業がある。
本年度初めての試みだそうだ。
日本のいろいろな伝統文化を学ぶうちの一つとして、いけばなが一回採り上げられたのは
大変喜ばしいことであった。クラブには、28名の生徒が参加している。
花材は、チューリップ 2本、スイトピー 5本、レザーファン 2枚。
45分の授業の時間内で、正座の仕方、ご挨拶、正しい姿勢のとり方を指導した後に、
水切りから始まって9本の花材を剣山に挿すのは、初めての子供にとってはかなり大変だと
思っていたが、全員が見事に活けあげた。学校側の準備の協力が良かったおかげにもよる。
品川区教育委員会では先取的教育を事業として採り入れているが、小学校から英語教育も
導入している。そのモデル校にもなっている。
島国である民族の日本は、歴史的に人種の交流は浅い。
外国では、アフリカ系イギリス人や、中近東系アメリカ人や、中国系のアメリカ人などなど、
血流と国籍がまちまちの人々も多い。
現代のこどもたちが大人になる頃には、交通機関も更に発達して、外国との接触は日常的に
活発になっていることでしょう。英語教育は意思伝達の手段として重要だ。
ただし、英語を話す日本人であるけれども、中身のないおしゃべりであっては、英語を
母国語とする人間が、英語でおしゃべりをするのと、何ら変わりはない。日本語もしかり。
課題は話す中身と知識でしょう。
いけばなは生きているから、人間のこころに多くのことを教えてくれる。
文化はその土壌に生まれ育った人々が耕してきた財産だ。
語学教育による真の国際人を育てるためには、伝統文化をそなえた真の日本人を育てること
が肝要でしょう。いけばなの表現は、国と国との境や、言葉の垣根をとびこえたコスモポリタン
の国際語になれるのが素晴らしい。
学校教育では語学教育と同等に、いけばなの心の教育を定着させてほしい、と願っている。