ARARA - 23
FLOWER COMMUNICATION
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雲景のあららARARA
2011年5月6日(金)
あららARARA 東日本大震災 ー チャリティいけばな
本日、「東京セントラル美術舘」で 、「はな、このいのちを・・・」 と題した義援活動が、
午後4:00〜午後8:30まで開催された。
各流派で活躍していらっしゃる8名の華道家によるチャリティいけばなライブである。
200坪の会場には、壁を背にして、八つの低い花舞台がぐるりと設えられていた。
中央の床はひろい空間になっている。チャリティに参加した人々は、一つおきの花舞台
で同時に熱演する4人の華道家のパフォ−マンスを、歩いて自由に拝見できる。
一回目のステージが終わると、4人の作品はそのまま飾られて、作品と作品との間の新しい
花舞台で、2回目の4人のいけばなライブが同時にくりひろげられた。
女性のアナウンサーもライブの山場を紹介しながら花舞台をぐるぐるまわる。
流派をこえた チャリティの 『FLOWER COMMUNICATION』 は、見事に華ひらいた。
東日本の惨状に集結して立ち上がった皆様に感謝申し上げたい。
戦後の華道史 『華日記』 を書いた早坂暁さんから、「被災地でもこのようないけばなライブを
やって欲しい」 とのスピーチがあった。
温かさが、心に染み入るいけばなライブであった。
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1st ステージ出演者 (PM4:10-5:40) 2nd ステージ出演者 (PM6:00-7:30)
岡田広山 広山流家元 工藤亜美 研美会副会長・小原流研究院講師
粕谷尚弘 一葉式いけ花 家元嗣 千羽理芳 古流松慶会 会長・家元
日向雄一郎 花美術家/草月流 谷口雅邦 龍生派
山田尚俊 大和花道会会長 長井理一 古流松藤会 技芸院
浅見安二郎 ハーモニカ演奏 (PM7:45-8:15)
主催: 日本女性新聞社
後援: (財)日本いけばな芸術協会、いけばな協会、( 社 )帝國華道院、
(社 )いけばなインターナショナル
パンフレットより
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小原流の23歳の小原宏貴家元は、一年以上もかけて準備を進めてきた東京での大個展を
中止して、大阪でのチャリティ展覧会に切り替えた。一葉式いけ花は、創立75周年記念
花展を延期した。古流かたばみ会の大塚理司家元は、救援物資を車に積み込んで、
単独で被災地に乗り込んだ。その他にも、救援活動に奔走していらっしゃるいけばな人は多い。
悩んでいては何も始まらない。行動を起こしてこそ、解決の一歩前進につながる。
「いけばなは、花を生けたり、愛でたりする事丈ではない」 と常日頃から考えている。
すべての道は、『活け華』 に通じる。
「ひと様のお役に立つ行動を起こす事も、いけばななのだ」 という思いを更に強くした。
被災地で困難な生活を送っていらっしゃる方々が、ご自分の手で花を生けられる日が、
一日でも早く訪れますように、お祈り申し上げます。