塚口雲景　雲景のあららARARA　地球は「草の香り」

２００９年８月１日(土 )
あららARARA　地球は「草の香り」

いけばなの帰り道、目黒駅を歩いていると、売店から大きな活字が飛び込んできた。

　　地球は「草の香り」

５０円払ってすぐさま新聞に飛びついた。

　　<日本人で初めて宇宙に長期滞在した若田光一飛行士(４５)が３１日午前１０時４８分
　　(日本時間午後１１時４８分)、米スペースシャトル「エンデバー」でケネディー宇宙
　　センターに帰還した。

　　４時間後、若田さんは、長期滞在をした飛行士は帰還直後の記者会見に出席しない
　　という慣例を破り、しっかりとした足取りで会見場に姿を現した。そして、
　　「スペースシャトルのハッチが開くと、草の香りが機内に流れ込み、地球に優しく
　　迎えられた気がした」と語った。>　　－　　2009年8月1日　土曜日　読売新聞夕刊一面

地球が生まれたのは、今から４６億年前とされている。
植物が、海中から水辺に上陸したのが　５億年前のようだ。
現代人の起源とされるホモ・サピエンスの出現は、１０数万年前らしい。

想像しようにも感知できない遠い時間の流れから飛び出した若田さんが、４ヶ月半ぶりに
帰還して、最初に嗅いだのが草の香りであったとは、なんとも嬉しいではありませんか。
地球上の同じ生きものとして、植物は、人間の先輩であることを証明しているようだ。

この先、人間と宇宙との関わりはどのように進展していくのだろう。

人間が宇宙に頻繁に行くようになったら、天国は何処に行ってしまうのだろう。

宇宙の居住で一番最初にいけばなを試みるのは、誰なのだろう。

行ってみたい、宇宙観光。
あらら、しまった。
生まれるのが少し早すぎてしまいました。その頃は足腰が・・・。

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