ARARA - 21-94
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雲景のあららARARA
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あららARARA Web劇場ー名前の検索
U先生のホームページには勉強会の入会案内がある。
いけ○○laboは自分のいけばなの可能性を広げる楽しい実験室です。
いけ○○laboは既成のいけばなでは学べないことを実験する場です。
いけ○○laboは超流派・自主企画・自主運営の勉強会です。
いけ○○laboはどなたでも参加できます。経験、資格一切を問いません。
是非ご参加くださいますようご案内いたします。
誰にでも門戸をひらいた案内は理想的であった。
今となっては 『どなたでも参加できます。経験・資格一切を問いません』 の案内が裏目に
なってしまっているようだ。欠格事項の文言がなければ、不祥事をおかしても処罰の対象に
ならないとは、発足したときには予測もしていなかったでしょう。
ましてや美を追求する人々に不祥事は無縁であると思っていた。
法律には、悪であっても抜け道がある。
悪知恵にたけた人にはかなわない。
U先生のホームページの検索領域にも、SS流からの侵入をうけているのに、そこに怒りを発して
いないところが不思議な謎だ。
なぞなぞは、最早こどもの遊びではない。
>何より楽しい○○ばなラボであって欲しいです。
と書いてきたメールの字面は、感情の伴わない目で空虚に追うことしかできなかった。
「英語をやってもらっているから困るんだ」 と言ったU先生の言葉はひっかかる。
Kaに英語の手助けをしてもらって困ることはないはずだ。
困るのは、英語の他にこまる謎々があるからなのだろう、と推理するしかない。
雲景の睡眠状態は長いこと異常をきたしている。
一時間半から二時間ほどすると目がさめる。毎晩がその繰り返しだ。
日中は足元がふらついて、ときどき ヒヤットする。
台所では食器をおとす。持っているつもりの指先から、お気に入りの茶碗や湯のみ茶碗が
ぽろりとすり抜けて欠ける、
ストレスだとわかっていても、勉強会から逃げる気持ちにはなれない。逃げれば雲景の敗北だ。
欠けた瀬戸物の縁をなでれば、指先に触れる痛さは、心の傷のように尖っていた。
返信を送った12月9日のその日の晩は勉強会の集まりの日だった。
昨晩はほとんど眠られなかった。
Web劇場を終演してください、というU先生からのメールは衝撃的だった。
強気になって返信をおくったものの、このまま続けば雲景も、まあまあ、とか、なあなあ、の世界に
閉じ込められてしまうのではないかという不安に襲われてくるうちに、ぐらりときた。頭が重い。
鉄の鐘の中に閉じ込められてしまったように、グワヮ〜〜ン、と鳴り響いた。
膝から力が抜けていく。頭をかかえて前のめりにうずくまってしまった。
・・・イケバナ・・・の・・・神サ〜マァ〜・・・
夕方全員メールに返信した。
送信日時: 2011年12月9日 16:55
件名: Re: LABO通信
具合が悪く、床の中です。
夕方までに回復すると思っていましたが、
無理です。本日、申し訳ございませんが、
欠席させていただきます。
何とも情けない雲景だ。強気と弱気とが混在している。
連絡係りからメールがきた。
送信日時: 2011年12月9日 18:09
件名: Re:LABO通信
塚口さん、こんにちわ。
本日欠席の件、了解しました。
どうぞ、お大事にされてください。
本日の打合わせ内容は、後日お知らせしますね。
Kaからメールがきた。
送信日時: 2011年12月9日 18:36
件名: Re:LABO通信
zannen desu!odaiji ni! rainen mo yoroshiku onegaishimasu.
truly
Ka
もう一人のメンバーから。
Sent: Saturday.December 10,2011 1:03AM
Subject: Re:LABO通信
塚口さま
おかげん如何でしょうか?
帰宅後、PCのチェックをしていて、ご連絡があったのを知りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12/19の「いけばな仲間の忘年会」でお目にかかれる事を願っています。
今日は格別に寒かったので、外出なさらなくて正解でした。
ユックリお休みになられて、くれぐれもお体ご自愛下さいませ。
続く(編集未完)
いけばな界とWeb界に、善き栄えあれ。
Web劇場解明のために、HPとメールの引用をご容認ください。