Gallery 8-12
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どる
花材: ござ一種
花器: なし
実験道場
いけばなLABO
         流派をこえたいけばなの実験道場 2010年9月17日
         講師 - 吉村華洲先生 龍生派副家元


龍生会館の外観は、古墳時代中期 (5世紀)の巨大な家形埴輪 のように見えた。魂が訴えかけてくる。

『建築や生花がもつ古い日本の伝統を大切にすることと、それを打ち破り、新しい日本の伝統を現代に
創造したいという願いは、龍生派いけばなの基本的な考え方と合致したものである』
という文章を読んで、奇抜ともおもえる建造物に納得した。
1966年に完成した昭和時代の名作、龍生会館の前衛建築は、2010年10月下旬に解体される予定の
ようだ。外側からだけでも見学していただきたい。

建物の内部は隅々まで贅をつくして凝っている。半年間にわたって6回のインスタレーションのご指導を
いただいた吉村華洲先生の最終回は、3階建てのどの場所でも自由に使ってインスタレーションを試みる
という貴重な体験に恵まれた。
座や場所を重んじれば、いけばなは『何処でも』インスタレーションになる。
LABOの面々は好きに散らばって、まことに贅沢な実験をさせていただいた。ありがとうございました。
あなたがです。
選らんだ場所は、10畳の和室。 座は石を敷いた一間の床の間。 左は板床。
部屋の右側には中廊下から続く 玄関と板の間がある。会館一階。
インスタレーション
     龍生会館
重要文化財
子持家形埴輪
東京国立博物館蔵

95.6 x 72.4 x 54.0cm
龍生会館
東京都新宿区市谷

設計者:西川驍(たけし)
日本の古典建築の伝統的な様式を基本に設計