Gallery 7-16
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花材: 燕子花 万作 猿捕茨(サルトリイバラ) 薬草2種(雪の下 ドクダミ)
花器: 烏泥(うでい)小判型水盤 (53 x 35.3 x 6 cm)
加吉都播多(かきつはた) 衣(きぬ)にすりつけ ますらをの
服曽比(きそひ)がりする 月はきにけり
万葉集 第17巻 3921 大伴家持 (おおとものやかもち)
718 頃〜785 頃)
万葉集の花: 加吉都播多(かきつはた)
現代名: 燕子花 ・杜若(かきつばた)
山水にささやく
かきつばたは、アヤメ科の多年草です。濃紫(こむらさき)の花弁は、深い幽玄の情趣を偲ばせて、緑に一段と映えます。
宮中では春になると、薬狩の行事が行われました。
丈夫(ますらを)達は、燕子花の花弁で摺り染めにした紫の狩衣
(かりぎぬ)に身を装って、山野に薬草を狩りに出かけました。
緑の山野に紫の狩衣が見え隠れする、薬狩りのイメージです。