Gallery 7-27

FLOWER COMMUNICATION
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どる
花材:  よもぎ えのころ草 オレガノヘレンハウゼン
花器: 蕎麦つゆの壷 (約200年の歴史がある
                                お蕎麦やさんの昔の壷)
                             (高さ12.5cm 直径12.5cm)
大君の任(まき)のまにまに・・・・・
月重ね 見ぬ日さまねみ 恋ふるそら 安くしあらねば ほととぎす 来鳴く五月の 菖蒲草(あやめぐさ)
蓬蘰(よもぎかづら)き 酒宴(さかみづき) 遊び慰(な)ぐれど 射水川(いみづかは)  雪消溢(ゆきげはふり)
て逝く水の いや増しにのみに 鶴(たづ)がなく・・・・・
・・・・・吾(あ)が待つ君が 事をはり  帰りまかりて 夏の野の さ百合の花の 花咲(はなゑみ)に
にふぶに笑(ゑ)みて 逢はしたる・・・・・

                                         第18巻 4116  大伴家持  
万葉集の花: 蓬(よもぎ)
現代名:     蓬(よもぎ)
山水にささやく
蓬は日当たりの良いところに自生するキク科の多年草です。胃腸や循環器の薬としても
使われます。蓬と聞けば、蓬団子や草もちを想いうかべて、葉っぱの季節ばかりが気にかかります。花より団子・・・・? 小さな花は秋に咲きます。
蓬は万葉集では、一首のみに詠われています。 
越中の報告を天皇にする為には、岩根を踏み、山を越え、野に行かなければ都に参上できません。
「わが背」がいない恋しさや、無事に帰国したよろこびを歌っています。久米朝臣廣縄(くめのあそん
ひろのり)の帰郷を祝って家持がひらいた宴で詠まれました。
づく