夏山合宿・北アルプス南部「槍ケ岳・奥穂高岳」


夏山合宿報告その@
 
 登山方法  : ベースを中心に登山
 目的山域名 : 北アルプス南部「槍ケ岳・奥穂高岳」
 メンバー   : C.L小倉文夫(装備及び食当)・中尾ふさ子・金澤千恵・熱田智一
 コース:
7/18 千葉21:30 → 2:10沢渡駐車場(仮眠)
7/19 駐車場5:40 →タクシー → 6:30上高地・・・9:50横尾山荘 10:50・・11:20槍見台 ・・・横尾山荘  (上高地から横尾まで11km)
7/20 横尾山荘テント場4:40・・・6:10槍沢ロッジ・・・槍沢キャンプ地・・・11:00槍ヶ岳山荘・・・槍ヶ岳頂上・・・槍ヶ岳山荘11:50・・・15:30横尾山荘テント場 【横尾から槍ケ岳往復 22km (11km×往復)】
7/21 横尾山荘テント場4:45・・・5:40本谷橋・・・7:00涸沢小屋7:30・・・9:35穂高岳山荘9:50・・・10:25奥穂高頂上10:35・・・11:00穂高岳山荘・・・12:30涸沢ヒュッテ13:15・・・本谷橋14:15・・・15:05横尾山荘テント場  【横尾から涸沢往復12km +涸沢から奥穂往復 】
7/22 横尾山荘テント場6:40・・・徳沢園・・・明神館・・・河童橋・・・上高地バスターミナル・・・沢渡駐車場・・・沢渡温泉・・・千葉 


 今回の山行は、高橋英雄さんが四国の山と島根県に行くとのことで、荷を担がない方法で計画した。メンバーは中尾さん(50年ぶりの槍ヶ岳)・金澤千恵さん(上高地は子供の頃に)・熱田智一さん(私の職場に事務所のある団体の職員で登山3回目でテントは初めて)と私の4人・・・

7/18 金澤さんのマンションを午後9時半に出発し、首都高速・中央自動車道で松本ICから沢渡の一番大きな駐車場に!テントを 張るのが面倒なので車の中で仮眠する。

7/19 周りが明るくなってきたので起きて、パッキングをする。 計画では7時のバスの予定であったが、タクシーが上高地まで定額料金(4,000円 バスは片道一人1,000円往復1,800円)で4人だとバスと変わらないのでタクシーで上高地に向かう。運転手の話だとゲートの開く4時半にはタクシーは並んでいたとのこと、案の定、上高地のバスターミナルは人、人、人であった。
朝食後、横尾山荘を目指して出発、明神館・徳沢ロッジまでは、ハイキングやツアーの人で込んでいる。 徳沢ロッジを過ぎすると人も大分少なくなった。横尾山荘9:50着、早速、手続きをしてキャンプ地にテントを張る。時間があったので金澤・熱田・小倉の三人は足慣らしを兼ねて槍見台まで行くことにする。槍見台では槍ケ岳が良く見えた。(次の日はガスで槍は見られなかった)山荘に戻ってビールで喉を潤す。まだ時間が早いのでキャンプサイトでお昼寝する。4時過ぎから夕食の支度をする。今回は高橋さんがいないので(荷物をどれだけ担げるか不安であったので)、食糧はレトルトとフリーズドライで計画してみた。(食糧計画は別記)フリーズドライの食糧は短時間ででき味もまあまあであった。朝の時間のないときなどは、お湯を沸かすだけで済むので便利である。疲れもあり、早々に眠りにつく(6人用のテントに4人なので余裕であった)!!!!!!!!!!!!

7/20 朝3:30起床 4:40出発する。雨は降っていないが雲が低い。槍沢ロッジで休憩をし、ここから中尾さんと別行動となる。結構登山者が多い、外国人も何人かいた。槍沢キャンプ地を過ぎたころから霧雨模様である。大曲を過ぎて上部(天狗原に!)を見ると残雪が大分残っていた。井上さん、高橋英雄さんと縦走したときには雪はほとんど無かったのに、今年は、気温が高いが、冬の雪が多いのと雨が少ないので、雪が解けなくて、残雪が多いらしい。殺生ヒュッテの分岐を過ぎても頂上はガスの中だった。槍ヶ岳山荘にザックを置いて頂上を目指す。途中で熱田君は引返えしたので、千恵ちゃんと頂上に立つ、頂上ではシンガポールとマレーシアから来たという若者に(シンガポールからの青年は早稲田大学に留学していたとのことであった)写真を撮ってもらい、山荘に引き返す。山荘で熱田君と合流し、下山する。殺生ヒュッテの分岐で中尾さんと出会う。元気そうである。明日、テント場で合流することにした。(中尾さんは槍ヶ岳山荘に一泊)道すがら話し相手を見つけたらしい。横尾山荘キャンプ地に3:30着、夕飯の支度をしながらビールで乾杯し、私は、焼酎のお湯割りチビチビやりながら夕食いただく。明日の朝早いのでシュラフにもぐりこむ。

7/21 昨日と同じように朝3:30起床、4:45出発する。本谷橋過ぎると連休最後の日なので下山する人が非常に多かった。挨拶をするだけで喉がかれそうであった。こちらも槍ヶ岳と同じく残雪が多いようだ。涸沢小屋と涸沢ヒュッテの分岐を小屋の方(北穂高岳ルート)に登る。涸沢のテント場のテントの間を小屋に向かう。小屋は、洒落た感じの小屋である。これから登るルートを確認して登り始める。今日は昨日と違って良い天気で北穂や穂高岳山荘など景色が素晴らしい。穂高岳山荘で休憩し、千恵ちゃんと熱田君はザックを小屋において、私がみんなの水を担いで登る。最初からはしごである。慎重に登る。頂上近くで振り向くと北穂の奥に槍ヶ岳が見える。だが、すぐに雲に隠れてしまった。頂上で記念写真を撮り下山する。途中ツアーの団体が多く思うように下山できなかった。涸沢ヒュッテのテラスで休憩する。このテラスからは北穂、今下りてきた奥穂、大天井岳、東天井岳など360度の景色を眺めながら私はビール(350cc缶・飲み過ぎで下山出来なくなるといけないので我慢する、本当は生ビールのジッョキを飲みなかった)を飲みがらが景色を楽しむ。パノラマコースで下山できるか売店の人に聞くと、今年は雪が多くて通行禁止になっているとのことである。来たときと同じコースで下山する。テント場で中尾さんと合流し、夕食の支度をしながら、ビールや酎ハイで乾杯!!!!!中尾さんの登頂の話を聞きながら(若い男性にエスコートされながら頂上に登ったらしい)
夕食を頂く。
 
7/22 テントを撤収し、上高地に向かう。横尾山荘キャンプ地はトイレも綺麗だし、水場も近いし綺麗であった。キャンプ地もまあまあであったが、川に近いせいか、虫が多く足や腕を刺された。明神館で休憩している間、私は穂高神社奥宮と明神池を見に行く(明神池は拝観料300円、池を見るのにお金を払うのかと思ったが折角なので拝観する。) 河童橋で4人で記念写真を撮り(4人の写真は始めてであった)バスターミナルからタクシーで駐車場に!!!!途中で昼食をとり、千葉へ・・・・・     〔 記 : 小 倉 文 夫 〕

食糧計画

日 付
7/19 行動食 カレー(レトルト)・福神漬け・海藻サラダ・ご飯・シジミとわかめのスープ(インスタント
7/20 蟹雑炊(フリーズドライ) 行動食 牛丼(フリーズドライ)・漬物・味噌汁(インスタント)・ご飯
7/21 醤油ラーメン・お餅 行動食 野菜コンソメリゾット(フリーズドライ)・トマトリゾット(フリーズドライ)・モズクスープ(インスタント)・漬物
7/21 山菜そば(フリーズドライ)



夏山合宿報告そのA 槍ヶ岳ひとり旅              

7/20 槍ヶ岳は登山を始めて最初に登った山で、実に50年振りの山です。7月20日午前4時40分横尾のテントをメンバー4人で出発しました。槍沢ロッヂまでは平坦な樹林の小道を槍沢にそって黙々と歩きました。槍沢ロッヂからは皆と別れて(歩きが遅くて一緒に歩けない。あらかじめリーダーの了解をとっていた)私一人で歩きました。50年前は表銀座コースを槍ヶ岳へ向かったのでこの槍沢コースは下山に通ったはずですが何も覚えておりません。数パーティを追い越したり追い越されたりしながら大曲まで標高100メートルをマイペースで歩きました。一人歩きの私にいろいろな人から声がかかります。老女が一人で歩いているのが珍しいのでしょうか。登山者が多いので心細いこともなく歩けます。あるパーティと一緒に休んでいたらブドウ糖の小塊をもらいました。このあたりから雪渓が現れて殺生ヒュッテ分岐まで6〜7ヶ所位雪渓をわたりました。時折小雨が降ってきたりガスがかかったりで槍ヶ岳の山頂は見えません。大曲から天狗原分岐まで300メートルを1時間30分かけて登りました。天狗原は一面の雪原でした。天狗原からの登りは岩だらけの急登で殺生ヒュッテ分岐まで苦しい登りが続きました。そこで先に槍の山頂を踏破して下山してくるはずの3人を待ちました。待つこと15分位で小倉さん達3人が元気よく駆けおりてきました(12時40分)。私が無事ここまで登れたことでリーダーに安心してもらい、更に山荘を目指して登ります。ジグザグの登りが続いて山荘が見えてもなかなか到着しない。息がきれて何度もたちどまりました。山荘に着いたのは2時を過ぎていました。3時前から本降りになりあたりはガスにつつまれてしまいました。部屋は混雑時には10人のところに5人で、ゆったりと眠ることができました。

7/21 快晴小屋の前で大勢の登山客とご来光を眺めてから朝食をとり空身で槍ヶ岳の山頂へ。大岩のゴロゴロした急登を10分も進まない所で立ち往生。岩の足場に私の短い脚が届かず困りはてていると、後から登ってきた2人連れの青年に助けられ無事に通過することができました。それからもずっとその人達に見守られながら登った。大変心強く有難かったです。頂上には20人位居り写真を撮ったり360度の展望をたのしんだりしておりました。ほこらの前で3人で記念写真を撮りました。晴れ渡り遠くの山々までも視野に飛び込んできます。50年前とかわらないのは狭い山頂だけで、登りのハシゴはこんなになかったような気がする。当時は登り降りは分かれていなくて狭い所では降りてくる人を待ってから登りので時間がかかった。今は途中まで降り専用のハシゴがあって20分もかからず槍の穂先を降りることが出来る。恐怖心さえなければ誰でもが登れる山になっているようです。宿に置いた荷物を受け取り8時に下山開始。昨日登ってきた道を横尾のテントまで帰るだけなので高山植物を楽しみながらのんびり歩きました。今日は小倉さんたちは奥穂高岳に登っているのでテントに戻るのは4時頃だろうからと思い時間を調整しながら歩きました。槍沢ロッヂではヘリコプターが着陸するから外に出ないでと中々来ないヘリコプターを20分も待たされたり、槍沢の川原で弁当を食べたりして横尾に戻ったのでしたがすでに小倉さん達はテントの戻っていました。

 コースタイム
7/20 横尾4:40槍沢ロッヂ(6:05〜6:15)大曲(8:00〜8:15)天狗原分岐(10:00〜10:10)殺生ヒュッテ分岐(12:25〜12:40)山荘14:20
7/21 起床4:20 御来光4:40 食事5:30 山荘6:10 山頂6:45〜7:00 山荘着7:25〜8:00  槍沢ロッヂ1:00〜1:30 横尾3:00