那須・茶臼岳・南月山

12,012・05・27−28

12,012・05・27

 今回の計画は、自分がウジウジしていて、どうにもやりきれない、そんな思いと、6月に予定している九重山が果たして、実行できるかどうかの確認も兼ねての山行でした、避難小屋泊の計画です。

 土、日にするか、日、月にするかですが天候のよさそうな、幾分空いていそうな土、日にしました。

 当初からつまづいてしまいました、予定した列車が土・日・休日が運休でした,年をとると確認もおろそかになって困ったものです、幸い予定よりも30分ほど早く着いたので予定のバスに乗ることができました。

 

那須塩原駅

 

 

巻狩鍋

 大きな鍋で、これほどの鍋を持ち運ぶのは大変であると思います。

 

那須・茶臼岳山頂

 茶臼岳山頂は大変混雑しています、放送で、この日は雷注意警報が出されています、雷が近づくとゴンドラは運休になります、運休する時は放送しますので、この放送が此処得る山頂駅周辺に居るようにとの放送がうるさいくらい間断なく放送されています。

 

那須茶臼岳・山頂

 

何年ぶりの山頂、何回目の茶臼岳?、数回は来ています、数年前はOB会で山腹をまいて牛ガ首から雨の中を三斗小屋に下った記憶があります、登山道が整備されているのが驚きです、登山者の多いのにも驚きです、ツアー登山も多いです。

 

山頂より三本槍方面

 ピーカンです、高山植物には未だ早いようです、残念ですが、花をつけているものは見当たりません。

 

牛ガ首に向う道

 天候は、風がなければ真夏です、風は冷たく、今期の天候の不順、安定を欠いている状態を象徴しているようです。

 お昼近くになると、積乱雲がモクモクと湧き出しました。

 

牛ガ首

 牛ガ首は、小学生の集団登山で賑わっていました、雨がポツポツ来ると一斉に、ゴンドラの山頂駅に向かって行きました、20分程で行き着けるでしょう、今時の小学生はいうことを聞かなくて先生も大変です。

 

茶臼岳山頂

 牛ガ首までは雷、強風注意喚起の放送は聞こえません、雨が降り出しました、雲は高いので雷はまだ大丈夫です。

 

姥ヶ平

 牛ガ首よりの姥ヶ平の展望です、右上の白く見えるのは無名の池です、残雪も認められます、秋の姥ヶ平は素晴しいところです、三斗小屋温泉の露天風呂もいいですよ。

 木道も敷かれていました。

 

牛ガ首のミネザクラ

 南月山の取り付きにミネザクラ(タカネザクラともいいます)が咲いていました、口伝に南月山のミネザクラは感動するよと聞いていたので、往復1時間半ほどなので往復しました。

 

登山道脇のスミレ

 

 

 帰って調べなければ、名前はわかりません、スミレは固有種が多いのです。

日の出平

 日の出平です、この付近がミネザクラ(タカネザクラ)が満開になるとすごく感動を与えてくれる場所のようです、サクラの木が多く圧倒されます。

 

ミネザクラ(タカネザクラ)

 

 

 

 

 ミネザクラ(タカネザクラ)の木の多さにビックリ、花が満開の頃を想像すると、稜線がピンク色に染まるのではないかと思ったりします。

茶臼岳の展望

 茶臼岳の展望です、水蒸気は生きている山の証でもあります、この方面から見ると均整が取れて見えます。

 

南月山への道

 牛ガ首より10分ほど登とほぼ平坦な道になります、荒れていなくて歩きやすい道です。

 

賽ノ河原の ? お地蔵様

 賽ノ河原状の場所にお地蔵様が建てられていました、頬かむりをしていていかにも寒そうですね?

 

南月山山頂

 南月山に向う登山者はそんなに多くないようです、登山道も綺麗で、ゴミなども見当たりません、茶臼山の展望のよい山です、山頂には小さな祠が祀られています、先の予定がなければこの山頂でゆっくりと展望を楽しんだり、ビールなど少し持って日の出平で花見としゃれたいものです。

 南月山の山頂にはこのように三本の標識が立てられています、方向を示す表示の兼用です。この稜線は風が強いとかなり手強くなりそうです、さえぎるものがありません。

 

山頂の標識

 左に向うと白笹山から沼原に向う道です、眼下に沼原の調整池が展望できます。

 

沼平の展望

 

 沼原の展望です、沼原は湿原植物が豊富だそうです、聞いたところでは、7月上旬には、ニッコウキスゲ、コバイケイソウが群落が造るとのことです、6月上旬にはズミの木が多く白い花を咲かせてくれる、写真の左の丸い山は白笹山です、南月山から白笹山までは往復で1時間30分ほどです。

 白く輝いているのは、沼原の調整池で稜線から見ると円形に見えます。

 白笹山はシラビソに覆われた山です、降り半分は笹に覆われた道です。

復路の道

 茶臼岳が立派です、中央の黒い部分は火山性の礫岩です、何故黒いのか私にはわかりません。

 

三斗小屋温泉への道

 矢印の三斗小屋に向うと1時間20分ほどで着きます、途中には県営避難小屋があります、延命水の美味しい水も飲むことができます,秘湯、三斗小屋温泉には、煙草屋、大黒屋があります、露天風呂は手前の煙草屋です。

 露天風呂に入りたいな !

 

峰ノ茶屋・避難小屋脇の碑

 昭和弐年、建立の石碑です、当時は硫黄の採掘が盛んで,牛の背によって硫黄の搬出をしたようです、ひずめの形二つに分かれていて、礫の多い悪路に向いたようです、碑には、牛守護大日・・・と掘られています。

 馬は馬蹄形で礫道には不向きです。

 

熊見曾根方面

 

 熊身曾根方面です、積乱雲がわき、昨日の天気予報が的中のようです、十時頃には崩れそうです

 曾根とはこの地方では尾根のことです(奥日光、会津)

 

12,012・05・28

 左足が軽い捻挫状態になり、大事に避難小屋より下ることにしました、どうも左足のくるぶし下が軽くうずくのです。

峰ノ茶屋より旭岳の遠望

 峰ノ茶屋より旭岳方面の展望です、積乱雲の下、右が旭岳です、ツアーのメンバーがこの先の雪渓の横断の順番待ちをしています、 

 ザイルをフィックスし、安全ベルトをつけて一人一人渡るようです、

 

 峡は天候が崩れる予想なのに平日にも係らず、次から次によく登ってくるなと思います、峰ノ茶屋からの茶臼岳方面です、こちらからはゴンドラを使わない登山者もいます。

 

峰ノ茶屋より鬼面山

 峰ノ茶屋より、鬼面山の展望です、若者によると秋の紅葉が素晴しいのでぜひ天気を見定めて来て下さいとのことでした、中ノ大倉尾根の紅葉もよいし、下った北温泉のお風呂もいいですよと勧められました。

 

ミネザクラ(タカネザクラ)

 峰ノ茶屋より下るとサクラに出会いました、恐らく今年最後のサクラの花見になります、花びらがヒラヒラと散っています、特徴は花弁が小さいことと、ヤマザクラに比べてピンク色です、サクラの花が何故日本人は好きなのでしょうか。

 

山の神

 今回初めて、出会ったような気分です、それほど私は余裕がなかったのかしら、ふと考えてしまいました。

 貫札してみると、何人かに一人は此処で手を合わせて何事かつぶやいています、私もそのようにしなくてはいけないと重い、ピカピカ、ドンドン、雷雨の中で思わず手を合わせてしまいました、どうもありがとうと小さな声で言ってしまいました。

 

狛犬

 狛犬が祀られていました、何故か赤い頭巾と赤い前垂れをかけています、着衣した狛犬は初めてでした、登山者が頭をなでて下るので、郷に入らずば郷に従えで、私も丁寧に左右の狛犬の頭はなでて下りました。

 

鳥居

 鳥居には奉納と書かれた額?が飾られています、山の神の鳥居なのでしょう、鳥居が狭くて端によって体を斜めにして通り抜けました。(中央は神様の通り道なのだそうです)

 

タチツボスミレ ?

 

 恐らくタチツボスミレでしょう、葉に照りがあるので恐らくテリハタチツボスミレかも知れません、今回は一人なので途中でどんなに時間を食おうが、怒られません、苦情を言われる心配がありません、一人歩きのよさは、登る以上に時間を使うことができることです。

 

雹です。

 豹ならぬ雹にあってしまいました、雨がアットの間に雹に変わってしまいました、手に当たると痛く感じました、雷におびえながらのくだりになりました。

 雨から雹に変わると温度も下がったようです、石畳の道なので滑らないように、気をつけて、気をつけてと言いながら下りました。

 

 ボッカ訓練のつもりで出かけた今回の山行で気になったことが発生してしまいました、体力の衰えです、昨年と比べて荷が背負えなくなったことです、今回はシュラフにツエルと、コンロ、クッカー、食事が三食、行動食三食、水2.5gです、たったこれしきでずんと重く感じたのです。

 意気地なしと笑わないで下さい、悲しいかな、現実なのです、気力の持続も半分くらいになっています。

これでは今後予定している九重山や北海道に出かけられるのか自分ながら心配になりました、左足の心配もあります、共同装備ももてなくなったら、メンバーとしての役割が果たせなくなり、今後は、テント泊の山行は足手まといになるから遠慮しなければいけなくなります。

 計画の実施前にもう一度どこかへ出かけるつもりでいます?。

 

(2012.05・29・NPO法人

   岳貴山岳会会員 山口 峯雄 記)