金澤先輩の傘寿の祝い登山

・山菜を摘んで食べる

21012・06・01

1日小倉文夫さんの車に便乗して、金澤先輩と3名で青木湖の山荘に向う、悟さんの車には藤崎さんが便乗、小倉光夫さんも甲府から参加、諏訪サービスエリアで6名が落ち合い、2日の1時半過ぎに山荘に着き、3時に就寝する。

21012・06・02

 十分な朝寝をして、悟さんの調理による惣菜で朝食をとる、家では6枚切りパン一枚なのに今朝は、ご飯を2杯も食べてしまった、朝食に納豆、味噌汁はゴールデンウィーク以来野菜サラダは美味しかった。

 15時に山荘に帰ってくるようにとのことで、悟さん手作りのお握り2個を各人ザックに入れて毎年出かける場所に向う、両小倉氏、私は下のスキー場に向う、金澤先輩は一人でファミリーゲレンデ、藤崎さんは青木湖にフライフィッシング、成果を期待していいのか判断に迷う、悟さんは遅れていくとのこと、高橋(英)さんは十五時頃着くとのことでした、塩の道を一人歩いたゴールデンウィーク時には膝下の残雪があったのがすっかり消えていた、道脇の山野草も様相を一辺していた、道脇のキクザキイチゲやアズマイチゲ、フキノトウはすでに終わっていた。

満開のタンポポ

 スキー場のチケット売り場の前はタンポポが満開でした、蝶が美味しそうに蜜を吸っていました。

 山菜採取禁止の標識もなく安心して採取できる、昨年よりも一段と斜面が荒れてきている、今にも泣き出しそうな中を各人自分の好きな斜面に取り付く、上部には先客があるようだ、昨年よりも出も悪く細く、見栄えのよいものはない、昨年は咲いていたカタクリの花は終わって種子になっていた。

 蝶はミヤマカラスアゲハのようです。

 

カタクリ

 昨年は可愛い花を見せてくれたが今年は、終わって種子をつけていました。

イワハゼ

 スキー場の手入れがなされていないのでしょう、イワハゼも目立ちます。

レンゲツツジ

 スキー場には小さなレンゲツツジも目立つようになりました、

ツボスミレ

 ツボスミレやマルバスミレ、タチツボスミレが咲いていますが、イタドリやススキ、シダの仲間に負けて消えてしまうでしょう、カタクリも消えてしまいそうです。

 両小倉氏が中のスキーの場に方に行ってしまい、一人になる、こぶし大のお握り、シャケ、フキミソが美味しい、吹き上げる風も心地よい、約一週間前に那須の小さな山を登ってきたのだが大腿部が痛い、老いたなと自覚せずにはいられない。

 十四時過ぎに山荘に帰ると、悟さん、藤崎さん、文夫さん、藤崎さんのフライフィッシングの成果はゼロ、お刺身が食べられなくて残念、着いたばっかりの高橋(英)さんは生ビールを飲んでいた、テラスのテーブルの上には美味しそうな山菜で一杯、綺麗に整理されていた、遅れて帰った金澤先輩の採取した木の芽(ミツバアケビの新芽)がテグスが絡んだようで、手分けして調理しやすいように整理しました。

食卓に上った山菜

木の芽(ミツバアケビの新芽)

 

アケビは雑木林から山野まで、何処でも見られるつる性の植物、雌雄同株である、春先、元気な、つるの先端、せいぜい10〜20aほどのところでポキント摘み取る、細いためつるを採るには根気が要る、大きな株を見つけると思ったより沢山取れる。

 葉が5枚のアケビ、3枚のミツバアケビ、その中間のゴヨウアケビがある。

【料 理】

● 天ぷら

 @ 水で綺麗に洗い水をふき取る。

 A てんぷら粉を氷水で溶く。

 B 衣を着け、170度位でさっと揚げる。

  衣の着けすぎに注意、す揚げでもよい。

C 天つゆ、塩で食べる、天然塩がよい、ダイコンおろしに天つゆを入れても美味しい

だし汁三、みりん一、しょうゆ一を煮立て、昆布茶をほんの少し加えて天つゆを作る。

 今回は茹でて、かつおぶしと醤油で食べた、癖がなくて美味しい、ほかには、吸い物にすることもある。

コシアブラの新芽(ウコギ科)

 

 山荘の周りのコシアブラは樹高が私達の身長と同じ位なのですが、参考書には15mにもなると書かれていて驚いたものです、タラの木、アオギリと同じウコギ科だそうです、どうりで新芽の頃はよく似ていると思いました、若芽を食べます、葉が開かないうちに摘んで食べます、葉が開くと硬くて食用にはむきません。

【料 理】

● 天ぷら

 @ 葉柄を水で綺麗に洗い水をふき取る。

 A てんぷら粉を氷水で溶く。

 B 衣を着け、一七〇度位でさっと揚げる。

  衣の着けすぎに注意、す揚げでもよい。

C      天つゆ、塩で食べる、天然塩がよい。

ダイコンおろしに天つゆを入れても美味しい。

だし汁三、みりん一、しょうゆ一を煮立て、昆布茶をほんの少し加えて天つゆを作る。

シオデの新芽(ユリ科)

 シオデはタラの芽やウドと並ぶ山菜の王であるといわれているそうです、野山のアスパラガスともいわれている、山菜の中でも一番であると思います。

 山野の比較的明るい林や伐採地などに点々と生える、ただ漫然と歩いていて見つかるものではない、ボツボツ出ている場合が多いので普通では中々採取できない、一箇所見つければ二〜三本は見つかる可能性が高いです。

 

【料 理】

● からし漬け

 @ シオデをさっと湯通しする。

 A からし味噌を作る。

 B Aの中で@を漬け込む。

   二、三日で食べられるようになる。

● シオデのてんぷら

 @ シオデを水洗いをし、ふき取る。

A てんぷら粉を氷水で溶く、

 B 衣を着け、一七〇度位でさっと揚げる。

   衣の着けすぎに注意、す揚げでもよい。

C      天つゆ、塩で食べる、天然塩がよい。

ダイコンおろしに天つゆを入れても美味しい。

だし汁三、みりん一、しょうゆ一を煮立て、昆布茶をほんの少し加えて天つゆを作る。

 今回は茹でて、辛子マヨネーズで食べた、一番私の好きな食べ方です。

ウド(ウコギ科)

 タラの芽とヤマウドは山菜の王者である、最もよく知られている山菜であるといえよう、山に入りさえすればほぼ確実に採れる山菜の一つである、林道を歩けば、崩壊地には必ずといってよいほど生えている、野生のウドには強烈ともいえる個性的な香りがある、それゆえに好き嫌いがはっきりと分かれる。

 茎を採って皮をむくと瑞々しい香りを強烈に感じさせられる。

 根茎を採ることができたときは、捨てずに陰干しにして刻んで風呂に入れると体がよく温まります。

 

  

【料 理】

● どろ酢あえ

@       柔らかい葉と、先端の柔らかい茎を、ざくざく 

 と3aくらいに切って、塩と炭酸でさっと茹で、あく抜きをして、水にさらす。

 A 好みのどろ酢(からし、木の芽など)を作って@を和える。

● ウドの葉の天ぷら

 @ 水で綺麗に洗い水をふき取る。

 A てんぷら粉を氷水で溶く。

 B 衣を着け、170度位でさっと揚げる。

   衣の着けすぎに注意、す揚げでもよい。

D      天つゆ、塩で食べる、天然塩がよい。

ダイコンおろしに天つゆを入れても美味しい。

だし汁三、みりん一、しょうゆ一を煮立て、昆布茶をほんの少し加えて天つゆを作る。

タラの木の新芽(ウコギ科)

 山菜の人気投票があれば間違いなく、一位か二位に入ると思う、日本全国に生える落葉低木で、丘陵から山地の日当たりのよい藪や林に生える、日陰は好きではないようです、生長すると樹高が4〜5m程になる、全体に鋭いとげが生えている、葉は枝の頂点に集まって傘のように広がる。

 

【料 理】

● 天ぷら

 @ 米粉と小麦粉を同量用意し、炭酸少量、塩一つまみを加え、水に近い状態にといて衣を作る。

 A タラの芽の片側に小麦粉を付け、@ノ衣の中をくぐらせてから、油が飛ばないように気をつけながらたたき入れ、霜降り状態に揚げる。

 B だし汁三、みりん一、しょうゆ一を煮立て、昆布茶をほんの少し加えて天つゆ得雄作る。

だし汁三、みりん一、しょうゆ一を煮立て、昆布茶をほんの少し加えて天つゆを作る。

ヤマブドウの新芽(ブドウ科)

 九州を除く全国に分布するつる性木本、山地の沢筋などに多く見られる、葉の反対側から巻きひげを出して他の木に絡みつき相当高い場所まで登る。

 葉は成長すると20〜30aと大きく、3〜5角形に角場っている心円形。

 春先、元気なつる先のせいぜい10〜20aほどのところでポキント摘み採り山菜として利用する。

【料 理】

● 天ぷら

 @ 水で綺麗に洗い水をふき取る。

 A てんぷら粉を氷水で溶く。

 B 衣を着け、170度位でさっと揚げる。

   衣の着けすぎに注意、す揚げでもよい。

C 天つゆ、塩で食べる、天然塩がよい。

ダイコンおろしに天つゆを入れても美味しい

だし汁三、みりん一、しょうゆ一を煮立て、昆布茶をほんの少し加えて天つゆを作る。

 ほかには、ミツバのおひたし、ウドの新芽の天ぷら、サワヨモギの天ぷら、ワラビ、フキなど盛りだくさんの料理がテーブルに載った。

 高橋(英)さんの恒例のソバ,ウドンも美味しくいただけた、タラの芽、コシアブラなどは採取されたあとで見つけるのに苦労した。

21012・06・03

虫倉山(1378m

 今日は金澤先輩の80歳のお祝い登山です、ゴールデンウィークのときに両肩を痛めてしまったので心配していたが,大丈夫のようだ、私の方が心配、那須で左足を軽い捻挫をしてしまった、山自体はランポー隊が登ってオヌスビ1個のマークだから体力、技術力もたいしたことはないと安心して登る。(ランポー=みなみらんぽう・毎週木曜日の読売新聞にみなみらんぽうの一歩二歩山歩として掲載・現在694回継続中である)昨夜のミーテングで明日は、六時出発すると打ち合わせをしていたので、全員5時過ぎには起床して、車2台で山荘を後にする、昨年案内された鬼無里に近い山である、今回の計画は全て高橋(英)さんによるものです。

下山口のやきもち温泉は、あのやきもちではなく、長野名物の「おやき」のことで、囲炉裏などで焼いて食べる具だくさんの饅頭です。  

やきもち温泉に悟さんの車を置き、高橋(英)さんの車には6人プラス1匹の悟さんの愛犬、ネロちゃんと登山口の不動滝コースに向う、、この集落(中条村)は日本一の限界集落だそうです(日本一=日本で最初?)、10台近く駐車できる登山口には立派な洋式トイレがある、水も補給できる、登山道は整備されており、荒れていなくて歩きやすい、水は最初の沢を渡る場所で補充できる、此処の水は美味しいので入れ替えるだけの価値があると思う?

不動滝登山コース

 登山届けに記入の高橋(英)さん、この登山口より虫倉山・山頂まで約2時間です。

ラショウモンカズラ

 不動沢コースの登山道脇にはビックリするくらい咲いています。登山道脇の花はキンポウゲとこのラショウモンカズラくらいなので目立ちます、小さなスミレがたまに顔を見せてくれます。

不動沢上部

 最初に沢を渉るところで必ず水の補給をしてください。

 美味しい水が流れています、

金倉坂

 岩・礫の下に金の仏像が埋まっているそうです、信じてください、本当です、誰かそのうちに見つけるかも知れません。

シロバナエンレイソウ

 シロバナのエンレイソウは珍しいです、出会える機会は稀です。

 北海道のミヤマエンレイソウとはどこか違うようです、でもはっきりとは言えません。

日本記

 意味深な名前、日本書紀ではない!

虫倉山山頂(1378m)

 登山口、8時05分、山頂着10時05分、山頂からは富士山が見えるそうですが、残念ながら雲が多くて展望は全く期待できませんでした、北アルプスの展望もできませんでした、この写真はサルスベリコースから登ってきた単独行の青年にお願いしたものです、サルスベリコースとは急峻で猿もすべり落ちるとの意味だそうです、らんぽうさんはサルスベリコースを登り不動沢コースを下っています、山頂で高橋(英)さんがコーヒーを沸かしてご馳走してくれました。

キアゲハ

 山頂にはキアゲハが羽を休めていました。

岩井堂コースの指導標

 山頂のすぐ下に岩井堂コースの指導標が設置されています、落葉の様子からするとあまり歩かれていないようです。

ヒロハユキザサ

 ユキザサです、新芽は食べられるように見えますが食べないで下さい。

 泣倉山・山頂から小泣倉山までは急勾配のクサリ場4箇所と幅1bほどの狭い尾根が続きます、10b前後のクサリ場です、気を抜くことは許されません。

小虫倉山山頂

 小虫倉山の山頂です、大姥神社が祀られています。

小虫倉山の山頂

 大姥神社の祠です、高橋(英)さんがお参りしています。

 小さな祠(神社)ですが立派な名前,大姥神社と呼ぶようです、山頂の一角は縄が張られていて立入禁止?のようです。

ギンリョウソウ

 小泣倉山を過ぎると登山道脇の落葉の中から白い物が僅かに頭を見せているのでかき分けてみるとギンリョウソウでした、あちこちに見られました。

岩井堂

 岩井堂は、崖に建てられています、由緒あるお堂です、長野市の重要文化財に指定されています。

 ここまで下ると、やきもち温泉まで30分の舗装道路歩きです。

ムラサキサギゴケ

 やきもち温泉に向う道路脇に咲く。

シャガ

 やきもち温泉に向う道路脇に咲く。

 やきもち温泉の立ち寄りの湯は500円でした。

21012・06・04

ほったらかし温泉

ほったらかし温泉(山梨県)で入浴して帰りました、見晴がよく明け方の4時から22時まで営業しています、夜景も素晴しいようです、700円です。全て露天風呂です、日の出と夜景が素晴しいようです。