飯豊山

【2012・9・22〜9・24】

9・22・川入〜三国小屋

 写真撮影には、私は余裕がなく、悟さん撮影のものを利用させていただきました、左上より順番を追ってください。

御沢のキャンプ場

 御沢野営場です、ここで二時間ほど仮眠をしました。

 

御沢野営場からの登山道入口

 尾根に取り付くまでは平坦で歩きやすいです。

 

御沢のスギ・トチの説明板

 三国小屋(三国岳)方面の登山口に大きなスギ4本とトチの木が2本植えられています、樹齢はスギが四百年、トチが二百年と説明されています。

 何れも山都町の天然記念物に指定されています。

御沢のスギ

 山都町指定の天然記念物のスギです。

 

飯豊山登山口の石碑

 登山道脇には古い石造の案内標識がありました。

 

ブナの大木

 感動ものの、ブナの木が多く見られます、およそ二百年以上は経っているのではないでしょうか、それ以上かも知れません、道脇にゴロゴロ生えています。

 

下十五里の標識

 およそ、5〜6百b間隔で平坦な場所があり、下・中・上・十五里と名前が付けられています。

 どのような由来があるのか、十五里の意味は何なのか私には分かりません、その意味は歩くだけの私には分かりませんでした、

 

 

 

オカメの木

 口に含んだのですが、味は熟していないので今一つでした、葉の紅葉も未だ二週間以上早いようです。

 

ブナの木のクマの爪あと ?

 大きなブナの木に傷がついていました,鉈でつけたにしては不思議です、ツキノワグマが爪を研いだ跡、それが私達三人の結論です。

 

中十五里の標識

 

 中十五里の標識です、小さな広場になっていて、一息入れるのに良い場所です、平地で五百bは僅かな距離ですが、山では相当なアルバイトが必要になります、標識は建て替えられたのでしょう、未だ新しいです。

 

上十五里の標識

 上十五里の休み場、恐らく飯豊山は信仰の山であるので、宗教的儀式が行われる場所ではないのかと推測されます、大峰山などは祈祷所が数十箇所も存在します。

 

ブナ林

 鬱蒼としたブナの林です、大木が登山道の脇にも多く、抱きつきたいくらいです。

 

大日岳の眺望

 ブナの葉越の大日岳方面の眺望です。

 

笹平の標識

 笹平の意味はなんとなくわかります、クマザサ、(ネマガリタケ)が多く生えているから単純に着けられたのかも知れません。

横峰の標識

 横峰小屋の跡に建てられている標識です、小屋の跡は広場の隅に僅かに積まれた残骸でしか確認できません。

 

地蔵水場への標識(峰秀水)

 地蔵水への水場への標識です、御沢の野営場で今夏は雨が無く上は水がないと考えた方が良いと言われていたのですが峰秀水は枯れることが無いと聞いていました。

 

峰秀水〈地蔵水場〉

 地蔵水場(峰秀水)です、綺麗に使われていて、気持ちよく利用できました、冷たく美味しい水です、ここで今夜、明日の食事用の水を汲みました、二人のザックは一段と重くなりました。

 

中央が三国岳

 中央が三国岳です、1,600bを越える頂です、飯豊山は2,100bを越えます、川入りの標高は480bです、1,600bの登りになります。

 中央山頂に箱方に見えるのが三国小屋です。

 

地蔵山と三国岳の分岐

 地蔵水場を過ぎると牛ヶ岩山方面への分岐です、水場も案内されています。

 

地蔵水場道への標識

 新しい標識です、地蔵山の分岐に建てられています。

 

三国岳の眺望

 

 平坦な道も僅かですがあります、空模様が怪しくなりました。

 

午前山・牛ヶ岩山方面

 

 牛ヶ岩山方面の展望(眺望)です、急峻で岩肌が露出されています。

 

ミヤマクルマバナ

 残り少ない花を見つけました。

 

サワヒヨドリ

 サワヒヨドリも心なし仲間が無く寂しそうです。

 

ミヤマアキノキリンソウ

 ミヤマアキノキリンソウが僅かですが咲いていました。

 

川入方面の眺望

 

 川入方面の眺望です、湿気が多いのでしょう、すっきりとして見えません。

 

ミヤマリンドウ

 九月下旬には、高山で花を期待するのは無理な話です、登山道の脇に紫色の小さな花を見つけると嬉しくなります、花の最盛期である、七月初旬からであれば、特産主のイイデリンドウに会えたかも知れません。

 岩と岩の間にしっかりと根付いているようです、リンドウは寒さにも強いようです。

 

 

 

御前山・牛ヶ岩山方面

 御前山のルートは今では限られた登山者しか利用しないようです、寂れるだけのようです、かなりきついルートになるようです。

 

剣ガ峰への道

 素晴しい紅葉を自分ではかなり期待していたのですが、今年は異常気象ともいえる酷暑で紅葉はマダマダのようです、狭い岩稜帯も紅葉は早いようです。

 

タカネナナカマドの紅葉

 僅かですが、ナナカマドが色付いていました、果実(種子)も真赤になっていました。

 

地蔵山方面

 写真で見ると、本当に少しだけ黄色く感じますが、マダマダです、こうしてみると取っ付きやすく感じますが、どうしてどうして、中々しぶとい山です、本音は、このルートでは二度と登りたくないです。

 

剣ガ峰近くの岩稜

 

 

 

 このような岩稜が二百bほどの間に凝縮されています。

 雨、風が強いと手こずりそうです。

 岩稜帯は花崗岩であるのでフラットに置けば滑る心配はなさそうです、何しろ狭いので強風時は注意が肝心です。

 

剣ガ峰の標識

 剣ガ峰の標識です、この場所より三国岳まで二百bと記されています、核心部が二百bというわけです。

 

 ナナカマドの果実(種子)は赤くなっていますが、葉は未だ色づいていません。

 

 

 谷底に残雪です、踏み外せば一貫の終わりです、毎年何人かは落ちていると、山案内人(飯豊山のガイド?)が言っていました、クサリ場が二箇所あります、雨中での下りでは注意が肝心です、花崗岩ですのでホールドもスタンスもしっかりとしています。

 

 

 

ミヤマリンドウ(剣ガ峰)

 岩の中に咲いていました。

 

剣ガ峰の岩稜

 

 

 

 狭い岩稜の登りです、二十代のころの北鎌尾根尾根より悪く感じました、赤いのはナナカマドの葉です。

三国岳の直下の岩稜

岩稜帯を登る、私(山口)と文夫さんです、文夫さんのザックは私よりもかなり重いです。

 

三国小屋

 三国岳山頂に建つ三国小屋です、水場は、剣ガ峰を五分ほど下り、水場のマークを左に下ります、トラロープがフィックスされています。

 

七森方面

 明日歩く七森方面です、遠くに見えるのが飯豊山のようです。

 

三国岳山頂からの地蔵山方面

 薄日が差してきました、さっきまで歩いていた道が確認できます。

 

 

大日岳方面の眺望

 

 大日岳の沢には残雪が確認できます、頂上部は雲の中です、明日の天候が心配です。

 

七森方面

 明日歩く七森方面です、嫌になるほど湿度が高いです。

 

センジュガンビ

 三国岳山頂は小さな平坦地です、晴れていれば眺望(展望)もよくシートでも敷いてノンビリしたいところです、白い花が咲いていたので見るとセンジュガンビでした、他にシラネニンジン、ウメバチソウが咲いていました。

飯豊山のガイド(小屋の管理人?)の話ですと、小屋(山頂)付近はヒメサユリの群落があるとのことです、悟さんと文夫さんは写真を見せられたとのことです、

 

 

タニウツギ

 アジサイかと思って近づくと季節外れのタニウツギでした。

 

雲が涌く岩稜

 先ほど通過した、剣ガ峰の岩稜帯に雲(ガス)が湧き上がりました。

 

三国岳山頂からの弥平四郎への標識

 頂上から川入に向って左に下ると弥平四郎方面です、こちらのルートのほうが穏やかなようです。

 

タカネマツムシソウ

 晩夏から初秋の花であるタカネマツムシソウが、数えられ程しか咲いていませんでした、群落を作り咲く花ですのでこの時期では季節はずれです、私はこの花を見るともう秋がそこに来ていると確認できたのですが、この時期ではなんと言ったらいいのでしょう。

 

 

 

七森への梯子とクサリ場

 上部でクサリから梯子に移る所が悪いです、雨に濡れると嫌です。

 

アカモノ(イワハゼ)

 アカモノ(イワハゼ)がひっそりと咲いていました、全くの季節外れです。

 

ミヤマウツボグサ(タテヤマウツボグサ)

 ミヤマウツボグサが所々に咲いていました、花の色彩は高山帯のものより薄いようです。

 

イワウメ

 今回の山行で一番観たのがウメバチソウです、秋の花の代表選手です、一番しぶとく、遅くまで咲いているようです。

 

 

シラネニンジン

 白い花が目立ちました。

 

種蒔

 農業の暦に利用でもしたのだろうか、それとも種を蒔いたような現象でも現れるのだろうか?

 

切合小屋のキャンプ場

 切合のキャンプ場です、濃いガスの中に三つほど張られていました、彼ら〈彼女〉今日は行動停止のようです。

 

切合小屋

 本山小屋までの間で一番大きい小屋のようです、休憩はザックを持ち込めません、風が強く中に入りたかったのですが、ザックが表、雨具を脱がなくてはいけないのでは気が引けます、おまけに休憩料金も必要です。

 

 

 

 

チョウカイアザミ?

 アザミが咲いていました、名前は確認できません。

 

草履塚

 この場所で、お参り登山の若者がワラジを履き替えたのかな、次から次に積んだので塚と呼んだのでしょう。

 

姥権現

 姥と呼ぶからには女性です、女性の権現様なのです。

 

姥権現の地蔵様

 小さなお地蔵様です、赤い頭巾と赤い衣服(着物)をまとっています、寒さのせいなのでしょう、涎掛けだけのものが多いです。

 山の神と同様に軽く頭を下げてこれからの行動の安全をお願いしました。

ハクサントリカブト

 晩夏から初秋の花であるトリカブトは数株しか咲いていませんでした、花の数も少ないのです。

 

御秘所

 御秘所の岩場の標識です、岩場に向って左側を通過します、クサリもフィックスされています。

 

ミヤマウスユキソウ

 ごぜんざかではなくおまえざかと呼ばれています、両脇にはヒナウスユキソウが咲いています、枯れていました。

 

タカネマツムシソウ

 多くのタカネマツムシソウは種子になっていました、いじらしく私達の訪問を待っていてくれたのです、そう思うと嬉しくなります。

御膳坂の標識

 御前坂〈おまえざか〉に入る手前に立てられている標識です。

 

一ノ王子の標識

一ノ王子の標識です、祈祷所かも知れません。

 

本山小屋の標識

 本山小屋への標識です、濃霧であると見失い易い場所でもあります、要所に建てられています。

 

本山小屋

 飯豊本山の小屋です、この小屋の正面には鳥居があり、社が設けられていて神主さんがいるようです、今回は鍵が掛けられていました。

 

 

 

 

 

 

本山小屋の温度計

本山の小屋の外の温度計は8℃を示していました、寒く感ずるはずです、風の吹く場所での体感温度はもっと低くなります。。

 

飯豊山・山頂

 山頂の文夫さん〈右〉と私です、風が強く体感温度も相当低く感じました。

 

 左が悟さん、右が文夫さんです、展望は雨なので全く出来ませんでした。

 

飯豊山頂の祠

 飯豊山頂の祠です、小さな祠の前で下山の無事を祈願しました。

 一等三角点の石柱も埋設されていて思わずタッチをしました、表面はツルツルでした。

 

本山小屋のトイレ

風雨を避ける場所がないので、本山小屋のトイレで、休憩、着替えと食事をしました、ホットしました。

 

草履塚付近

 風雨の中の歩行です、視界もよくありません。

 

切合小屋のトイレ

 雨中の切合小屋です、視界はよくありません。

 

七森の梯子

 梯子の下りです、足先しかかかりませんので注意が必要です、雨に濡れていて手が痺れるような感覚でした。

 

 

 

三国小屋

 一日中雨の中での行動でした、長い一日でした、暑い焼酎割が飲みたいと三人で話し合っていたのがもうすぐ飲めます。

 

三国小屋の中

 奥でだらしなく伸びているのが私です、焼酎のお湯割を飲んだらご覧のとおり出来上がってしまいました、手前は文夫さんです。

 

岩稜を下る

 雨の中を下ります、剣ガ峰です。

 

峰秀水

地蔵水場(峰秀水)です、美味しそうに飲んでいるのは文夫さんです、雨具が濡れ手います。

 

 

上十五里での休憩

 雨中でウンザリしながらの休憩です、左は文夫さん、右は私です、もう靴の中はグチャグチャです、もう嫌と言いたいです。

 

排水溝の中を下る?

 排水溝の中を下ります、未だ上部ですので水は流れていませんが下部は想像の通り水ガ流れていました。

 

大滝と三国小屋の分岐

 ここまでくれば、危ない箇所はほとんどありません、左に道を分けると大滝遊歩道です。

 

登山道入口

 目の前が御沢野営場です、フッとため息をつきました。

 

〈2012.09.30・ 山口 峯雄〉