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寮 歌 集      

1、凛真寮寮歌 (白帝城の桜花)
  一、白帝城の桜花  木曾の流れに色映えて
      春を讃うる若人が  久遠の理想誰か知る

  二、夏は来たりぬ長良川  水面に浮ぶ漁火に
      訪ぬる人の繁くして  栄華を歌う二百年

  三、水無ヶ原に暮れかかる 夕べの色の金華山
      塒に帰る鳥の音に  故郷の秋を偲ぶかな

  四、伊吹颪の声絶えて  寒月遠く凍る時
      高原の冬清くして  千里を望む銀世界

2、凛真寮寮歌 (凛乎真摯の夢清く)
  一、凛乎真摯の夢清く  二十余年の春と秋
      美濃路に掘りし土の香に  又萌え出ずる若き草
     紅に花咲き出でん 誇りに若き君と我

  二、ポプラの葉づれ繁くして  飛騨路に秋の早きとき
      淋しく強く生きんとて  文読む子等の胸の火よ
     風に流れる笛の音も  野づらに遠き旅にして

  三、各務ヶ原に月落ちて  灯明くともる時
      自治の啓示の瞬きに  自由の道を訪ねては
     燃ゆる想いに相寄らん  友有り共に語らなん

  四、混迷の霧地を覆い  汚辱の風は寒くとも
      夕の鐘はおごそかに  真理の響伝えたり
     嗚呼立てよ若き日の  悔をいかで残すべき

  五、木曾の清流を訪ねては  清き想いに培いし
      金華の森を尋ねては  崇き心を養いて
     時の運命はきびしくも  誰か故旧を忘るべき

3、凛真寮ファイアストームの歌
  一、白雲消えて東海の  あめつち闇にしずむとき
       集う若人凛真の  瞳は燃ゆる火の祭り

  二、プロメシウスがもたらせし  聖火をここに仰ぎつつ
       人類文化創造の  高き理想をたたへめや

  三、火焔は天を焦がしたり  歌声地軸にとどろきて
       ああ一刻の若き日を  悔いなき生きん今宵われ

  四、きけや太鼓の高鳴りを  スクラム組みしこの腕に
      友情巨き輪となりて  ほむらに崇し応援歌

  五、凛乎真摯の旗じるし  意気と理想のシンボルを
       胸にきざめて永遠に  われ青春の火と燃えん

4、凛真寮逍遥歌
 一、暮れて澱める一時を  友の愁いに胸濡れて
     野あり町ありさ迷えり  彼は誰時ぞ美濃の国

 二、喜びの灯を胸に秘め  静かに帰る学舎に
     我待つ友もありという  沈黙にこ憩う三寮の灯

 三、永劫みつる金華山  流れて尽きぬ木曾の川
     美しく雄けく戦わん  運命も若き我にして

 四、学びに生みし男子等に  問えば焔は胸にあり
     ああまた寄らん理智の窓  新しき世は明けんとす

 五、濁世の波は荒けれど  正義の巌にとどまらん
     四年は安し大江に  いざ船出せん凛真寮

5、農大無謡
 一、飛騨の山雪ゃまだ解けぬ  信濃路長く松太し
     坊さんどこ行く日が暮れる  鈴鹿の嶺に陽は落ちた
    泊めてあげよか縁じゃ故

 二、諸国遍路の旅なれば  人棲む里や棲まぬ里
     人の情けは一ならず  元より悟道は堅けれど
    苦しき夜も多からん

 三、若しも山路で日暮れたら  樵夫の小屋を叩たかんせ
     俺等の先輩がそこにいる  何の御馳走もないけれど
    しめじ山蕗山女汁

 四、もしも田圃で日暮れたら  野良の百姓どんに声かけろ
     俺等の先輩がそこにいる  何の御馳走もないけれど
    煮しめ鱒汁鉄火味噌

 五、もしも都で日暮れたら  一番大きな家さがせ
     俺等の先輩がそこにいる  何の御馳走もないけれど
    豆腐般若湯米の飯

 六、一生不在の慣い故  今宵はここで安らかに
     行方定めぬ旅とても  縁ありゃ又来て下しゃんせ
    ここは美濃の門岐阜の在