【　ＴＫＣ関信会　さいたま夏期大学　】

　平成１６年６月１９日（土）に、さいたま市の大宮ソニックシティにおいて、ＴＫＣ関信会（埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・長野県・新潟県）のＴＫＣ会員、提携企業、ＴＫＣ会員事務所の関与先企業等の方々の参加で、ＴＫＣ関信会の「第３０回ＴＫＣ関信会さいたま夏期大学」が開催されました。

　午前は、財務省主税局長（７月１日からは国税庁長官に就任予定）の大武健一郎氏の「日本経済の動向と税理士の役割」と題した特別講演がありました。

　米ソ冷戦構造による日本の発展が変貌していく現在の動向を、冷戦終結による円ドル為替への影響・貯蓄率の変動・人口比など豊富な資料を基に解説され、「局所的な日本から大域のアジアへ」と世界経済が動いている中で、今後進む方向は技術特許（ソフト）開発を重点として、試験研究費に対する税制改正が行われいることなど、非常に内容豊富でした。

　税務面では、今後税理士には、電子申告に対する対応、消費税法改正に伴う消費税課税事業者の増加に伴う納税者への対応、税制改正による認定ＮＰＯ法人に対する税務会計の支援対応について期待されておりました。

　昼食後、４つの分科会に分かれるのですが、私は長野県小布施の「桝一市村酒造場」取締役のセーラ・マリ・カミングスさんの「造り酒屋再建にかけた夢」と題する講演を聴きました。
効率性から廃止していった桶による酒造を復活させ、そのことが現在高付加価値を付けているのだが、桶造り復活や地域密着型の経営への苦労話、今後の展開などいろいろ聴けて興味深いものでした。

　夜に「テレビ東京」でセーラさんの特集番組があるとのことで、普段なら新潟では観られないのですが、その日は大宮泊まりなので観ることができました。その中で「人を動かすことが、経済を動かす。」と話しています。
まさに、「如何に人（客）を動かすか！」ということは、経営者に共通する大きな課題であります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　セーラ・マリ・カミングスさんの「桝一市村酒造場」のホームページ



　その後、夕方からは「東京フィルハーモニー交響楽団」による、ベートーヴェンの第５番「運命」などの４演目の生演奏を聴き、夜には、ＴＫＣ関信会会員の懇親会と続き、長い一日は過ぎて・・・。


　なお、来年は、栃木県の那須で行われるとのことです。









　　　　【　大宮ソニックシティ　】
　　　　【　パレスホテル大宮　】