−牛膓康則税理士事務所−
Copyrighit©2004 牛膓康則税理士事務所
< キャッシュフロー計算書 (C/F) −その5− >
 前回の「営業活動によるキャッシュフロー」の「A.損益項目の調整」に続くのは、

B.営業活動に係る資産及び負債の増減 
この場所では、債権・債務等に関して調整するところです。



@ 売上債権・仕入債務の増減額

 通常の取引では、「 売上・仕入 → 掛計上 → 入金・支払 」と、
損益計上と現金の動きにはタイムラグがあります

それに伴う現金の動きを増減額で調整します。

売上債権の増加は、その分入金がないということから、キャッシュフローは悪化します。
逆に、仕入債務の増加は、その分支払っていないということから、キャッシュフローはプラスになります。

よって、売上債権の増減と仕入債務の増減を調整してバランスをとる必要があります



A 棚卸資産の増減額

棚卸資産の増減に関しキャッシュフローを調整します。

棚卸資産が増加しているということは、
仕入債務が先行していることから、キャッシュフローを悪化させます。

特に「仕入 → 売上」の回転のバランスが崩れている過剰在庫はキャッシュフローを悪化させることになります。



B その他の流動資産・負債の増減額

売上債権・仕入債務の他に「その他の流動資産・負債(未収入金・未払金)」に関し
入金・出金が伴う債権・債務について調整します。



C.その他営業活動によるキャッシュフローの調整

@〜Bとは別段で、
その他の調整項目としてAの「損益項目の調整」で調整した「受取利息・配当金」の入金や
「支払利息・割引料」の出金に関して調整します。

また、役員賞与や税金(法人税・消費税)などの営業に関しないものも調整します。



「T.営業活動によるキャッシュフロー」は、これまでの「@〜C」の区分で計算・調整されます。

次の大区分は「U.投資活動によるキャッシュフロー」となります。

                                              <次号に続く>

事務所通信別紙の目次へ戻る!
ホームページのトップページへ!
事務所通信別紙