< 貸借対照表による健康診断 −その1− >
貸借対照表は、
ある時点での残高(資産・負債・資本)を示す財務諸表です。
英語でバランスシートといわれており、よく
「B/S」といわれているものです。
貸借対照表は、企業の健康状態を示しています。
貸借対照表の構成パターンで、顕著な例を取り上げてみます。
参考文献:「わかる財務分析 できる経営助言」 (TKC出版)
(図1)は、健康体
○ 自己資本が多い
○ バランスのとれた状態
(図2)は、肥満体
○ 固定資産 > 固定負債+自己資本 → 流動資産 < 流動負債
○ 財務の安全性が低下している
※ 固定資産を、脂肪とみなした場合に、毎期しっかり減価償却(ダイエット)しているか
※ 設備資金ではなく、運転資金による設備購入(過食)ではないか
(図3)は、危篤状態
○ 負債合計 > 資産合計 →
債務超過
○ 企業の継続性の危機
上記のように、貸借対照表の大まかな構成から、
その企業の健康状態を判断することが、可能な場合があります。